イレズミコンニャクアジ

イレズミコンニャクアジ(刺青蒟蒻鯵、学名:Icosteus aenigmaticus)とは、スズキ目イレズミコンニャクアジ科イレズミコンニャクアジ属に属する深海魚である。

概要

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イレズミコンニャクアジ
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目	スズキ目
科	イレズミコンニャクアジ科
学名	Icosteus aenigmaticus
英名	Ragfish

刺青＋こんにゃく＋鯵という突拍子の無い組み合わせの和名が目を惹くが、「刺青」は若魚の斑点模様から、「こんにゃく」は柔らかい筋肉と分厚い皮膚が由来だと思われる。鰺？…鰺に似ているからだと思います。

冷たい水を好み、北太平洋に広く分布している。水深1,420mまでから見つかっている。成魚は体長2m以上になる大型肉食魚。体長40～60cm程までの若魚は成魚に比べて太く、前述の通り刺青のような黒～紫色の斑点模様があるが、成魚になると幾らか体形がスリムになり、全身が黒褐色になる。また、成魚は腹鰭が消失する。若魚は表層でも見つかる。骨は多くが軟骨で、鱗も浮き袋も持っていない。

スズキ目に分類されているものの、1科1属1種であり、分類学的な位置にはさまざまな説がある。近年の分子系統学的な手法による研究では、サバ科やタチウオ科、シマガツオ科、エボシダイ科など15科が含まれる分類群ペラジア(Pelagia)の一員だと言われている^[1][2]。

和名が付いたのは1954年^[3]。察する人も多いと思われるが、肉が柔らかいため食用にはならない。

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関連項目

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• 魚
• 深海魚

脚注

1. *マグロやカツオなどのサバ科魚類の共通祖先は深海に棲んでいた!? -東大など | マイナビニュース
2. *マグロやカツオの祖先は深海魚～日経サイエンス2014年2月号より | 日経サイエンス
3. *小学館の図鑑Z 日本魚類館(中坊徹次、松沢陽士) p382