エクストリームプレイ(Extreme Play)とは、通常とはかけ離れた(extreme)プレイのこと。
エクストリームの記事も参照。
「ワンハンドストリングプレイ」「ツーハンドルーピングプレイ」以外のトリックの総称。
1990年代末から2000年代に登場した新プレイスタイルのために設立された分類。
公式戦では、以下のプレイスタイルが認められている。解説はリンク先を参照。
これ以外にも多種多様なエクストリームプレイがあるが、各部門の定義を満たさない限り、フリースタイル部門では加点対象外となる。しかし、パフォーマンス目的であえて行うプレイヤーもいる。
AP部門では、ヨーヨーさえ使っていれば評価対象になる。
1998年以降、世界大会はシングルハンド(A)部門とダブルハンド(AA)部門に分離した。
この頃、新プレイスタイルであるオフストリングが登場したが、公式戦で行うにはA部門に出場する必要があった(ソロハムの場合はAA部門だが、当時は存在しない)。
その後登場したカウンターウェイトも同様であった。
同じ頃、ルーピングが主体のAA部門で、ツーハンドストリングを行うプレイヤーが出始めた。
このような特殊なプレイスタイルのプレイヤーが増えたことで、これらと古典的なトリックを同じ基準で審査することに弊害が出始めた。
このような経緯から、2000年世界大会より「エクストリーム部門(X部門)」が新設された。
1A・2A部門はそれぞれストリング・ルーピングに特化し、特殊なプレイスタイルは全てX部門で行うようになった。
エクストリーム3部門のプレイヤーが十分増加したことから、2003年よりエクストリーム部門は「ツーハンドストリング部門」「オフストリング部門」「カウンターウェイト部門」に分離。現在に至る。
上記3部門のほかにも、多種多様なエクストリームプレイが考案されている。
以下に代表的なものと、加点要素に含まれるかどうかを記す。
加点基準は、2018年世界大会のルール文章を文字通り解釈した場合である。
また、加点基準は「必要条件」であり、「十分条件」ではない。定義は満たすが、難易度が低くて無得点ということはあり得る。
加点対象の最終決定権はジャッジが持つ。特殊なプレイスタイルの場合は事前確認することが望ましい。
単発大会で「X部門」が存在する場合は、採点対象になることがある。
2015年世界大会では、主要5部門に含まれないプレイの部門・TRICK X-IBITIONが開催された。
使用ヨーヨー数が決まっている1A・2A・3A部門では加点が認められない。
4A・5A部門では、加点が認められる。
ヨーヨー2個を用いるオフストリング。
通常はツーインワンハンドで行う。
4A部門での加点が認められる。
ヨーヨーを2個用いるカウンターウェイト。
通称は13Aまたは10A。
5A部門での加点が認められる。
1A・2A・3A部門では加点が認められない。
4A・5A部門では加点が認められる。
ヨーヨーを4つ用いるプレイスタイル。
両手両足に1つずつヨーヨーをつけるパターンと、両手に2つずつ持つパターンがある。
1A・2A・3A部門では加点が認められない。
4A・5A部門では加点が認められる。
カウンターウェイトをつけて行うオフストリング。
通称「9A」。
2A・3A部門では加点が認められない。
片手でルーピング・片手でカウンターウェイトを行うスタイル。
2004年全国大会2A部門にて、斎藤立聖が使用。
2A・5A部門では加点が認められない。
ヨーヨーを構成する部分を外した状態でプレイするか、トリックの途中で外れるトリック。
手とストリングを接続しない、または途中で外して行うトリック。
カウンターウェイトもその一種だが、オフハンドという場合は含めないことが多い。
全ての部門で加点が認められない。
演技終了時にストリングが指から外れていた場合、追加減点3(放棄)。
ストリングの指を通す部分(フィンガーホール)を広げてトリックを行う。
全ての部門で加点が認められない。
全ての部門で加点が認められない。
ヨーヨーからストリングが外れ、途中でオフストリングになるトリック。
1A・4A部門では加点が認められない。
演技終了時にストリングが外れていた場合、追加減点3(放棄)。
AAAのトリック中にストリングを外し、途中からオフストリングにするトリック。
3A・4A部門では加点が認められない。
演技終了時にストリングが外れていた場合、追加減点3(放棄)。
全ての部門で、追加減点5(切断・分解)を取られる。
1つのヨーヨーを1本のストリングに接続しなければならないと明記されている1A・2A・3A部門では得点が認められない。
5A部門では、「ヨーヨー1つに対してストリング1本」の記載がルールにない。
1つのオフストリングヨーヨーと、2本のヨーヨーを用いてトリックを行う。
オフストリング部門では「ヨーヨーとストリングを使い」とは書いてあるが、「ヨーヨー1個に対してストリングは1本」とは書いていない。したがって、4A部門で得点が認められる。
チェリーとも言う。ストリングの両端にヨーヨーをつけるプレイスタイル。
1本のストリングの両端につける場合と、2本のストリングを結びつける場合がある。
「カウンターウェイトにヨーヨーを用いてはならない」という規定はない。
また、「ヨーヨー1本にストリング1本」という規定も5A部門にはない(1A・2A・3A部門にはある)。
一方のヨーヨーをもう一方のカウンターウェイトとみなし、ルール文章をそのまま解釈すれば、5A部門では得点が認められる。
ただし、解釈の最終決定権はジャッジが持つので、事前に確認すること。
また、2本のストリングを結んでいる場合、特殊ストリングなのでそちらについてもジャッジの安全確認を要する。
2A・3A部門では得点が認められない。
4A・5A部門では得点が認められる。
2個のヨーヨーを使うオフストリング「ソロハム」は、通常ツーインワンハンドで行う。
足を使うプレイスタイル。
オンハンド部門では、ストリングは「手」に接続されていなければならないと規定されている。
そのため、1A・2A・3A・4A部門では、得点が認められない。
ヨーヨーを体に接続しない5A部門では得点が認められる。
途中でヨーヨーが停止するもの。
全ての部門で、加点対象外。演技終了時なら追加減点3(放棄)。
ヨーヨーで何らかの形を作った後、スリープが止まるまで放置する。
または、わざとスリープに負荷がかかる動きを行い、ヨーヨーを強制的に停止させる。
ワインダー→リジェネレーションで演技を再開する場合もある。
スリープ時間の短い固定軸ヨーヨーで行われることが多いが、演技終了時に手元に戻さなくとも減点にならなかった頃は、「ハンガー」等のようにフィニッシュとして使われたトリックもあった。
ヨーヨーを掴み、スリープを停止させる。
ワインダーと組み合わせると、「ヨーヨーを掴んだと思ったらまだ回っていた」ような動きになる。
これも、ヨーヨーの停止に関する規定が緩かった頃はよく行われていた。
または、停止しそうな時に(どうせ減点されるので)かっこよくワインダーをするために行うこともある。
「ヨーヨーファクトリー・ナインドラゴンズ」のように、停止させずに掴めるヨーヨーの場合であろうと、グラブ要素が加点が認められないことに変わりはない。
側面軸部分に、ヨーヨーとは独立して回転する部分を設けたヨーヨーを使ってのプレイ。
各部門の定義を満たす場合に限り、全ての部門で得点が認められる。
磁石つきのヨーヨーや、カウンターウェイトでプレイする。
「ダンカン・マグネチュード」のような専用ヨーヨーも存在する。
来場者および会場設備へ危害を加えず、各部門の定義を満たす限り、全ての部門で得点が認められる。
アストロともいう。
カウンターウェイトを固定するのではなく、ストリングの上を滑らせることができるようにしたもの。
カウンターウェイトをストリング1本で取り付け、ボタンやスペーサーなどに端を結びつけてストッパーにする。
ウェイトを2個使う場合もある。
5A部門では、カウンターウェイトの装着に関する規定は「ストリングの反対側にカウンターウェイトを装着し」とあるが、「固定しなければならない」とは書いていない(他の部門では書いてある)。
すなわち、5A部門で得点が認められる。
昔のルールだが、イスカンダー・シャーやアンドリュー・リムなど、大会での使用者も存在する。
ファイヤージャグリングのように、ヨーヨーまたはストリングに火をつけるスタイル。
公式戦では、AP部門・X-IBITIONなどの特殊部門を含め、全ての部門でプレイ自体が認められない。
無断で行った場合、競技失格。
競技ルールどころか、施設使用時のルールや消防法にも引っかかる可能性が高いため、できる場所は極めて限られる。
フリースタイル部門では、ヨーヨーと装身具以外の小道具は持ち込むことができない。
装身具を用いたトリックは、そのことが追加の加点要素になることはない。
例えば、帽子の中でのグラインドは、手でグラインドしたのと同じ得点になる。
難易度が明らかに低く、現在ではヨーヨーのトリックとは見なされないもの。
「ロングスリーパー」や「ウォーク・ザ・ドッグ」などのスリーピングプレイや、「トウキョウタワー」などのマウントを伴わないピクチャートリック、片手ルーピングなど。
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最終更新:2024/09/11(水) 06:00
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