エニル・エルとは、機動新世紀ガンダムXに登場するキャラクターである。
本作では珍しい女性のMS乗り。胸の谷間を惜しげも無く強調する、色気ありまくりの19歳。特に所属はなく、最初はザコット一味の協力者として登場。
父は宇宙革命軍の工作員・ナーダ・エルで、母親は地球人。しかし戦後に父は革命軍の人間であることがバレてしまい、革命軍を恨む地球住民の手によって殺害される。その後母親も詳細は不明だが、間もなく死去したらしい。
こうして天涯孤独の身となったエニルが、その後恐らく壮絶な人生を送ってきたことは、想像に難くない。
ザコットの手引きでガロードに興味を持ち(ガロードを魅力のある男性として見ていた)、孤独と身の上となった彼に接近する。
しかし女性の色香を全開にして誘惑したのにも関わらず強烈に拒絶され、女性としての自尊心を傷つけられたとして逆恨みし、ガロードやフリーデンを追うようになる。
途中、父と旧友であるノモア市長を頼り、地球の民に対する復讐を画策するも、フリーデンのメンバーに野望を阻止されたことにくわえ、彼の狂気についていけなかったことで、パトゥーリア撃滅直前に脱出し、表舞台を一度は去る。
その後はセインズアイランドに移住し、そこの入国管理官に惚れられ、一時は血生臭い稼業から足を洗おうとしていた。しかしそこで仲良くなったトニヤ・マームがフリーデンクルーであることを知り、復讐心が再燃して元の木阿弥となる。
復帰後は再びフリーデンを強襲するも、この頃の彼女には既に迷いが生まれ始めており、失敗に終わってしまう。さらに不運なことに彼女は偶然ガンダムダブルエックスを目撃してしまい、あのしつこいことで有名なフロスト兄弟にまで目を付けられてしまう。
フロスト兄弟の執拗な追跡によって撃墜されてしまうが、憎きフリーデンによって救われるという数奇な運命と遭遇する。救護された後、フリーデンのメンバー達と一緒にゾンダーエプタで捕らえられたが、彼等の脱出作戦を知るとそれを好機としてフリーデン抹殺のため、脱出作戦を密告するという行動を起こす。
しかし仲良くなっていたトニヤのことは裏切れず、彼女の身の安全を確保することを条件として情報を流したが、新連邦のアイムザットが裏切ったことで取引は破談。なし崩し的にエニルはフリーデン側に付いて彼等の脱出を後押しした。
わだかまりからフリーデンメンバーには合流せず、セインズアイランドに戻るが、心惹かれていた入国管理官が新連邦によって処刑されていたことを知り、ゲリラ入りを決意。その後彼女の父が革命軍兵士だったことを知っていた人間から革命軍入りを推奨される。
しかし、その革命軍兵士がティファ・アディールの捕縛を狙っていることを知ると、そのことをフリーデンクルーに知らせに行くという行動に出た。この時初めてフリーデンの仲間として加入し、決戦でもフリーデンの護衛として活躍した。
終戦後はどういう縁かロアビィ・ロイと一緒に行動し、ウィッツ・スーの故郷へ転がり込んでいる。良い仲になったのか、振られコンビで息が合ったから行動を共にしているだけなのか…。
ヤンデレとしか言いようのないガロードへの度を越したストーキング活動や、各組織を転々としたこと、そしてフリーデンへの恨みから救護された恩を仇で返すなど、エニルは作中で悪女的な行動を多々取っている。
しかし、どういうわけか、ガンダムシリーズにおける悪女候補の一人として、彼女の名があがることはあまりない。
理由はやはり、最後の最後で人情に負け、人間らしい行動をとるせいであろうか?
いろいろと複雑な経緯を作中で辿っているため、感情移入するファンも多く、そのことが巡り巡ってフリーデンクルーとして落ち着いた理由の一つなのかもしれない。
声優の本多知恵子氏は、言うまでもなく機動戦士ガンダムΖΖでエルピー・プル役を演じたことでお馴染みの人物だが、そのイメージとは真逆のキャラを本作では演じた(強いて言うならプルツーが近いか)。
彼女の乗機はころころと変わっているが、概ね青いカラーの機体が使用されている。最終的に使用したのはジェニス改エニルカスタムであった。
スーパーロボット大戦では、カットインにおける胸揺れを最初に演出したキャラクターである。ただし再登場となったスーパーロボット大戦Zでは何故か控えめな揺れ方だった(そこが良いという意見もよく聞かれる)。
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最終更新:2024/12/03(火) 07:00
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