ガッカリーニとは (ガッカリーニとは) [単語記事]

概要

本作ではフルボイス化により、様々なバンプレストオリジナルキャラクターを様々なロボットに載せ替え、その台詞を楽しむ事が出来る様になった。
戦闘アニメを鑑賞する動画もニコニコ動画に多数投稿され、非常に賑わいを見せていた。

特に必殺技で武器名を叫んだり、特殊台詞が設定されていたりすると、キャラクターの意外な魅力や製作者の愛、こだわり、悪ノリ、時には公式の病気っぷりを楽しむ事が出来るため、プレイヤー、そして視聴者は、様々なキャラクターの熱いシャウトに期待し、叫ばないとガッカリする事となった。

そんな中、ことさらファンをがっかりさせたキャラの一人が、OG シリーズオリジナルのバンプレストキャラクター、ラーダ・バイラバン(CV:佐久間レイ/OG シリーズはクロと２役。アニメではユキコ・ダテが加わり３役)である。

とにかく武器名を言ってくれないのである。この点に関しては「専用BGMがいつまで経っても作られなかった結果、汎用戦闘曲が専用BGMになってしまった」という悲しい逸話で有名なOG シリーズの脇役オブ脇役こと、ラッセル・バーグマン以下なのである。（なお、意外とラッセルは台詞がある） ……声優がベテランなのに役数が多いからだろうか。そういやアニメでも非戦闘キャラだったし。

そりゃあ落ち着いたお姉さんキャラで、精神コマンドも支援系ばっかり、熱血すら覚えない純支援型のキャラクター（基本的に主役キャラ集合のOG シリーズにおいて、こうした純支援型は非常に希少。ラーダはそれを補填するキャラの一人とも言える）であるため、まともにプレイしていたらメインユニットとして必殺技を放つなんて事自体レアケースの人なので、必殺技用の台詞が収録されていないのは道理っちゃ道理。なのだが……。

いつも似たような台詞と共に大技を放つラーダさんは、いつしかその台詞からガッカリーニと呼ばれるようになってしまった。

スシュムナーを通じて…目覚めよ、クンダリーニ！

実は意外と違いがあるのだが、スシュムナーとかクンダリーニとかパンダ・トラヤとかマハー・ヴェーダとか言われても大半のプレイヤーはよく判らない単語である事も影響しているのだろう。やはりと言うかヨガ用語が多いので興味がある方は調べてみると、台詞の意味がわかるぞ。

同様のガッカリキャラとしては、メインキャラで、熱いシャウトに定評のある声優で、熱いものを秘めたキャラクターなのに、武器名を叫んでくれないガッカリウルフことキョウスケ・ナンブ氏がいるが、こちらは据え置き２作目となるOG外伝においてシャウトが追加され、シッカリウルフと呼ばれるようになったのと対照的に、ガッカリーニは汚名を返上する事は残念ながら出来なかった。

しかし、実はラーダさんには隠された秘密があった。実は彼女、「刀系の武器では武器名を叫ぶ」のである。シシオウブレード（及び台詞が共通の参式獅子王刀）、計都羅睺剣・暗剣殺、計都瞬獄剣などでは意外な程かっこいいラーダさんを見る事が出来る。ついでに彼女のデフォルト機であるシュッツバルドは、何故かシシオウブレードの特殊演出持ち。実は隠れ刀剣マニアなのだろうか。

また、明確に判るような専用台詞こそ無いが、大技を放つラーダさんの台詞には幼女系、少女系、勝気系、軍人系、といったそれまでのOG 女性キャラに分類されない独特の静かな凛々しさがあり、それが良いという人もいる。筆者とか。

とは言え、そういった機体に乗るケース自体がレアであることから、汚名返上となるシッカリーニの異名は（シッカリウルフと比較して）あまり浸透していないのが実情である。アニメ版となるOGINでも残念ながらキャラ数の多さ、ストーリーの忙しさのせいもあってか機動兵器への搭乗自体が無いサポートスタッフ扱いになってしまった。

だが、第二次 OGでは、アニメ準拠でパイロットからリストラされてしまうのではないかと言う一部の不安をよそに相変わらず刀剣系の武器で叫ぶラーダさんの姿が見られ、一部のラーダさんファンは歓喜した。そしてリストラされなかった事を心から安堵した。
そのシャウトも順当にレベルアップ。特に新技となる計都羅睺剣・五黄殺が、セリフの切り方の都合でシャウトが難しい中、ヨーガで戦うラーダさんは独自のインドシャウトが用意されていて、本家のおいたんよりハマっている有様である。
新規で用意されたパイロットカットインもかなり動きのある凝ったもので、ラーダさんのインド系衣装を良く鑑賞出来る。