『ガメラ対宇宙怪獣バイラス』とは、1968年に公開された映画。ガメラシリーズ第4作である。
『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』に続いて製作された本作は、前作で触れられた「子供達の味方」というガメラのキャラクター性をより全面に押し出された内容となった。また、シリーズで定番となる外国人子役をキャストに据えたのも本作が始まりである。
一方、当時の大映の経営難は深刻であり、一般的な映画の3倍近い製作費を使えた前3作とは異なり、本作から限られた予算で制作にあたらなければならなかった。また、当初は本作でガメラシリーズを終了させる予定であったといい、劇中での激しい流血戦は「(安い予算で撮らされる)腹いせの気分も多分にあったと思う」と湯浅監督は述懐している。
しかしながら明快なその作風は子供達の支持を受け、シリーズは継続し、次作『ガメラ対大悪獣ギロン』が製作されることになった。また、この作品の主題歌として『ガメラマーチ』が使われ、以後定着した。
宇宙からやってきた謎の円盤、それは地球侵略のためにバイラス星から送られたUFOであった。しかし、侵略者たちの前に地球の守護者ガメラが立ち塞がる。UFOは応戦するが、ガメラには敵わず破壊される。UFOは母星にガメラの脅威を伝え爆発した。
一方そのころ、茅ケ崎市海岸にて日米のボーイスカウトがキャンプを行っていた。彼らは国際海洋研究所の好意で小型潜水艇に乗せてもらえることになり、いたずら好きな正夫とジムは一芝居をうって潜水艇に乗り込むことに成功する。海中での探索を楽しんでいると、そこにガメラも出現。喜ぶ正夫とジムだったが、空から謎の光線が放たれ彼らは拘束されてしまう。それは新たに派遣されたバイラスの仕業であった。
スタッフ |
キャスト |
本作から外国人子役が起用されているが、これは海外輸出に向けてアメリカのバイヤーが「日本人の子供はみな同じ顔に見える」と進言したことによる。しかし、当時日本語を話せる外国人子役がいなかったため、日本語が話せた駐日米軍将校の息子であるカール少年がジムを演じた。
また、エキストラのボーイスカウトは全員本物であり、以前、湯浅監督がタイアップ映画を撮っていた繋がりから協力を得られたという。
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最終更新:2025/12/06(土) 23:00
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