クアッガ 単語


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クアッガ

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クアッガとは、ウマ目(奇蹄目)ウマ科ウマ属に属する、サバンナシマウマの亜種である。絶滅種。

概要

普通の馬に縞々ができたかのような容姿を持つ。しかし一般的に知られるシマウマより身体が大きく、身体は茶色で何故か身体の後ろ半分から縞々が消えていた。
この奇特な模様が、自然界においてどんな役割を果たし、どういう目的でこんな模様に進化したのかは、ついぞわかることはなかった。

よってウマ系統なのかシマウマ系統なのかよくわかっていなかったが、DNA判定でようやくサバンナシマウマが近縁の種類であることが判明したという。

クアッガの名前の由来は、「クアッハ!」という独特な鳴き声からきており、実際クアッハと呼ばれることもある。

生態

南アフリカ共和国の南部に生息し、平原で40頭ほどの群れを形成して暮らしていた。
クアッガのひと味ちがう点は、その自衛能力の高さである。普段、クアッガの群れは、ダチョウやオジロヌーの行列にまぎれて行動していた。
彼等の天敵は他の例に漏れずライオンやハイエナといった肉食獣である、そんな彼等の襲撃において、もっとも犯してはいけないミスは、先手を取られることである。

そこで、クアッガは先手をとられまいと、ダチョウの優れた視覚やオシロヌーの高い嗅覚を利用することを考えた。
つまりクアッガは、ダチョウやオシロヌーの危機察知能力を利用することで、彼等が騒ぎ始めるのを聞くことで、いち早く退避行動を起こしやすくなるのである。
なおかつクアッガは足が速いので、危機察知能力が正常に作用すれば、クアッガは被害を受けることなく、天敵から逃げることが可能になる。

また、クアッガは見た目に反して性格は勇猛であった。普段はおとなしいが危険が迫るとただ逃げるだけでなく、いざという時は発達した前足を使い、襲い来る相手をしばき倒していた。
他にも、最悪の場合は相手に噛み付いたりもしていたともいう。シマウマ系統の草食動物にはなかなかない自衛力の高さを持っていたことがわかる。

しかし、多種を利用することを考えているクアッガであったが、どういうわけか同じ習性を持って難を逃れているはずのバーチェルサバンナシマウマとはまったく共生を考えていなかった。一体何が気に入らなかったというのだろうか
そんなクアッガではあったが、さしもの彼等も新たな天敵の前にはなすすべもなかったのである。

絶滅の経緯

1652年頃、南アフリカにオランダの入植者、ボーア人が押しかけてきた。東洋貿易の補給基地を作るため、オランダ人は先住民の土地を奪い取ってまで貪欲に開拓に取り組んでいた。
丁度その開拓予定地に生息していたのがクアッガだった。クアッガは食肉、毛皮、革製品などあらゆる用途で重宝され、そのための狩猟がどんどん行われた。
ちなみにボーア人はクアッガの肉は食べず、働かせていた原住民の人夫の食料として与えていた。皮は丈夫なので布袋として重宝され、その珍しい毛皮はファッション的にも重宝された。
1850年になると開発はさらに進み、開発地では皮や肉を削いだクアッガの無残な屍がごろごろしていたともいう。
こうして頭数を劇的に減らしたクアッガは、一気に絶滅寸前まで追い込まれていき、1861年にはついに最後の野生個体が射殺された。

絶滅の前に、ヨーロッパ各地動物園はなんとかクアッガを捕獲して飼育していた。しかし既に個体数を回復させるだけの数には達しておらず、滅亡は時間の問題だった。
なんとか雌雄のクアッガを保持していた動物園だったが、ある日最後に残っていたクアッガの雄が大暴れし、危険だと判断した動物園側はそのクアッガを薬殺することを決定する。
雄がいなくなったクアッガから、もはや繁殖の機会すらも奪われてしまったのである。

1883年、アムステルダム動物園で飼育されていた最後の雌が死亡、クアッガは地球上から姿を消した。

シマウマ類は気難しく人に慣れないが、このクアッガは人に対しては比較的慣れやすく、捕獲後に飼い馴らすこと自体は容易だったようだ。背骨がシマウマ類らしく貧弱なため乗馬用には出来なかったが、貴族達が使う馬車引き用の馬としても度々利用されていたという。

バーチェルサバンナシマウマも同じ生態を持ち、人間に珍しい毛並みを重宝されたあげく個体数をぐんと減らし、クアッガに遅れること数十年後の1910年に絶滅した
………はずだったが、2004年に再発見されたことで絶滅リーチ扱いに変更された。一体全体、クアッガとどこでこんな差がついたのか。

復元計画

クアッガの剥製は世界で20体前後残っているが、この剥製から採取したDNAと、クアッガに近い性質を持つ馬を利用した復元計画が実行されている。

長らく計画は上手く行かず、予算だけがどんどん消えていくばかりだったが、2005年にはついに本物に比較的酷似した人工クアッガの誕生に成功exitするところまで漕ぎ着けた。

しかし厳しいことを言えば、これはあくまで似せた個体を作り出しているに過ぎず、厳密にクアッガとは言えない動物である。
とはいえ、失われた動物の復元する活動を行い、一つの成果をあげている例として見れば、これは大きな一歩であると言える。

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