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グラインド(Grind)とは、ヨーヨーのトリックジャンルの一つである。
回転しているヨーヨーを何かの上に乗せるトリック。
手の上や足の上に乗せたり、腕の上を転がしたりする。
乗せた後ヨーヨーが静止しているものと、転がっていくものがある。
「グラインド」の語義からすると、転がすもの(ロール)を含むのは違和感があるが、プレイヤーの間では特に区別されず、両方「グラインド」と呼んでいる。
「ウォーク・ザ・ドッグ」を地面の上で行うグラインドと見なせば、ヨーヨー黎明期から存在するトリック。
トリックジャンルとしては、2003年に全米大会や世界大会でジョニー・デヴァリェが多種多様なグラインドトリックを繰り広げたのを皮切りに、2000年代末までに大流行した。
1A部門では、ヨーヨーが下まで落ちる前にマウントしないとトリックとして認められない。
4A部門や5A部門ではいまだ人気のトリック。
1A部門では2010年代になってからあまり行われなくなったが、トップオンなどの形で残っている。
なお、ハイパーヨーヨー認定トリック(3期)の「グラインド・ツイスター」は、グラインドトリックではない。
ヨーヨーを足の上に乗せる。蹴るものも含む。
主にオフストリングで行われる。
ヨーヨーを転がす。アームロール・バックロールなど。
オフストリングやカウンターウェイトではよく行われるトリック。
パフォーマンス効果は高いが、技術点は手の上で行うのと変わらない。
また、フリースタイル部門では、装身具以外の小道具の持ち込みは認められない。
昔はそのまま帽子をかぶって演技終了する例も見られたが、現在では演技終了時に手元にヨーヨーがなければ追加減点を取られる。
いわゆる「犬の散歩」。
独立のトリックだが、「地面の上で行うグラインド」と解釈することもできる。
むしろ、ロール系トリックを「腕の上で行う犬の散歩」と解釈できることが重要である。
ヨーヨーをよく知らない人から「犬の散歩やって!」と言われたとき、持っているヨーヨーを傷つけたくなければ、腕の上をグラインドすればよいのである。
サムグラインドとも言う。
ヨーヨーの側面内側、フチの部分に親指の爪を引っかけて行うグラインド。
サイドキャップがなく、フチの部分が内側にえぐれているヨーヨーでないとできない。
2004年頃、アンドレ・ボウレイにより確立されたトリック群。
彼のシグネイチャーモデルである「ヨーヨージャム・ダークマジック」をはじめとして、ヨーヨージャムのヨーヨーは、その後しばらくリムが内側にえぐれているものが多くなり、サムグラインドができるようになっていた。
現在のヨーヨーでも、「ヨーヨーファクトリー・シャッター」など、頑張ればできるものがある。
フィンガースピンとも言う。
ヨーヨーを水平に回し、側面に指を乗せてコマのように回すトリック。
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最終更新:2025/12/07(日) 19:00
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