ゴースト・ドッグ

ゴースト・ドッグとは、1999年に制作されたジム・ジャームッシュ監督の映画である。

概要

フォレスト・ウィテカー演じる葉隠や羅生門を愛読する殺し屋、ゴースト・ドッグのマフィアとの闘いと孤独な想いを描いた作品。

1999年のカンヌ映画祭で拍手喝采を浴びた。

ウータン・クランのRZAが音楽を提供。都会の空気間を軽快なラップで演出している。

鈴木清順の『殺しの烙印』から直接的なオマージュシーンがある。

終盤のシーンを撮影中に組合のトラックが勝手に入ってきて移りこんでしまった。滅多にどならないジャームッシュもこれには激怒し殴り合いになりかけたという。

ウィテカーはこの作品への出演を機に瞑想に目覚めたらしい。

パッと見いかにも海外の間違った日本観に満ちていそうな印象を受けるかもしれないが監督自身が葉隠を愛読しリスペクトして撮影に臨んだことで日本人が観てもモヤモヤすることはないだろう。また日本人のキャストが登場しないことがかえって功を奏している。

登場人物

• ゴースト・ドッグ・・・伝書鳩を連絡手段に使う一匹狼の殺し屋。独特な銃の仕舞い方はウィテカーの考案。
• イタリアンマフィア・・・ゴースト・ドッグの命を狙うものから恩人まで様々な人物が登場するが皆老人。
• レイモン・・・バニラアイスが嫌いなアイスクリーム屋。フランス語しかしゃべれない。
• パーリーン・・・読書好きの少女。アイスクリームはチョコ味が好き。
• ルイーズ・・・マフィアの重役の娘。彼女に殺しの現場を見られたことでゴースト・ドッグは命を狙われるようになる。ゴースト・ドッグに羅生門を貸す。

関連動画

関連項目

• ジム・ジャームッシュ
• 武士道
• すべて熟知
• 映画の一覧
• 殺し屋