サボテン 単語

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サボテン

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サボテン サボテンとは、サボテン科に属する植物の総称である。漢字表記は「仙人掌」または「覇王樹」。

 言葉は「燃える心」、「内気な乙女

曖昧さ回避

概要

 南北アメリカ原産の常多年海岸から高原まで幅広く分布し、見たも多種多様である。一般的に表面に葉の変形したや毛があり、観賞用としても人気が高い。また、品種によっては食用にもなる。

 燥地帯に多い、葉や茎、根っこなどの厚な柔組織にを蓄えている「多肉植物」の多くを占めるグループである。

 砂漠に生えているイメージが強いが、元々は熱帯多などに生息している「杢(もく)キリン」などのコノハサボテンの仲間植物燥に適応したもの。サボテンはをあげなくていいと誤解する人も多いが、実際はが大好きである。しかし成長が遅いため、普通植物の感覚でをやっていると、根腐れを起こして枯れてしまうので注意が必要。

サボテン美希ノクタスサボテンダーマラカッチサンボサボネアダンスニードル

 コノハサボテンは熱帯によくあるような大きな葉をつける広葉だが、葉の付け根の部分(芽)に「刺座」というサボテン特有の綿毛を被った短枝を持ち、ここから葉を変異させた刺を生やしている。この時点で、「砂漠(ツキノサバク)」のように季には大きな葉を落として緑色の茎で合成を維持し、季になると刺座から再び葉を生やすなど、燥に耐える生態を持つグループが存在していた。

 更なる燥に適応するため、葉を小さい棒状で落ちやすくしつつ茎を厚身の状にしてを溜めた、べったいウチワサボテンに進化した。更にここから茎に稜という縦襞を設けて刺座を稜の尾根に沿って整列させたハシラサボテンになり、体表面積を減らして分の蒸散を防ぐ球状のサボテンへと進化していった。ハシラサボテンや球状のサボテンでは葉は顕微サイズまで退化して刺座の綿毛の中に埋しており、これも分の蒸散を防ぐ一つの方法である。

 刺は動物に食べられないためのガードでもあるが、刺を退化させたため代わりに体内にを作ってガードする種類もある。また燥地帯に生える種類ばかりではなく、熱帯などのジャングルを好んで適応した森林性サボテンも存在する。

 なお、サボテンの自然分布はほぼ全てが南北アメリカ大陸に限られる。移入の結果、砂漠地帯で大繁殖することがあり、例えばセンニンサボテンはオーストラリアに定着、日本では要注意外来生物定されている。

 燥に対する対策をとった結果、全く別種の植物がサボテンに似た形状になったり、体内にを持ったりすることがよくある。これは「起が違うけど、同じ適応をすると似た形になる」という収束進化(収斂)の好例である。

 日本では愛知県春日井市が生産量一を誇っている。

サボテンの種類

  • コノハサボテン - 普通と似ており葉をつける
  • ハシラサボテン - 柱状のサボテン
  • ウチワサボテン - 扇子の形に似た状をしている
  • などなど

利用

 育てやすく、特異な見たをしているため、観賞用としてしまれている。育てる時は、日光を好むため日なたに置くことを推奨する。前述したように、は適度に与えなければならない。一方で根腐れを起こしやすいため、鉢は小さい方が望ましい。土はサボテン用の土を購入すると楽だろう。条件がえばを咲かすこともある。

 メキシコなど一部の地域では食用になる。を取り除いた上で加熱調理される。豊富なビタミンミネラルを含むため、近年は富裕層にも人気がある。

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関連項目

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