センペルビウム(センペルビブム)とは、ユキノシタ目ベンケイソウ科の植物である。
センペルビウム(センペルビブム)とは、ユキノシタ目Saxifragales/ベンケイソウ科Crassulaceae/センペルビウム属Sempervivumに分類される多肉植物である。おもにヨーロッパやロシアの山岳地帯を中心に生息している。名前の由来は「常に生きている」とされており、性質は強健で群生しやすく霜で凍ったり雪に埋もれたりしても問題なく越冬可能である。古代ヨーロッパでは雷除けとして屋根に植えられたとされている。和名はヤネバンダイソウと呼ばれ、花言葉は明確に決まっていないものの「節約」とする説が有力である。近縁の植物にジョビバルバ属Jovibarba(雷の神ジュピターにちなみ命名)があり、センペルビウムと見た目はほとんど変わらないが、センペルビウムはランナーを伸ばして子株を付けるのに対して、ジョビバルバは親株のすぐ傍に子株を付けるといった特徴がある。
同じ多肉植物のエケベリアと姿が似ているが、エケベリアは葉が肉厚でふっくらと丸みを帯びているのに対して、センペルビウムの葉は薄くて葉先が尖っているのが特徴である。また、センペルビウムの寿命は3~4年ほどとされており、古株になったセンペルビウムは春になると花茎を伸ばして花を咲かせたあとは枯れてしまう為、ランナーから子株を切り離して新しく育てる必要がある。多肉植物のなかでは特に日照不足に弱いため日の当たる屋外での管理が必要である。寒さにはとても強いセンペルビウムだが、日本の夏の高温多湿な環境は苦手で、雨ざらしの環境では蒸れて枯れやすい為、真夏は雨の当たらない明るい日陰で水やりを控えめにして管理すると失敗が少ない。
日本でも綾桜や藤壺など和名のセンペルビウムがあるが、日本よりも欧米の方がセンペルビウムの人気が高く栽培が盛んである。また、品種改良も盛んに行われており、世界に3000~4000種類の品種が存在するともされている。そのため一度名前が分からなくなると一部のセンペルビウムを除き品種名を再度特定するのが不可能になってしまう。名札が無いセンペルビウムはSP(不明種)となり価値が下がってしまうため、増えすぎたセンペルビウムをメルカリなどで販売してみたい場合は名札を大切に管理しよう。ちなみにセンペルビウムばかりを集めているマニアはセンペラーと呼ぶのだとか。
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最終更新:2025/01/08(水) 13:00
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