サラン（ドラゴンクエスト）とは (サランとは) [単語記事]

概要

サントハイム領の町。サントハイム城のすぐ西にある。
第二章の開幕後、サントハイム城から何とか抜け出した後、一番最初に訪れる町でもある。
立ち位置的には、初代ドラクエのラダトーム城と町と関係が近いと言える。

町の施設は宿屋、武器屋、防具屋と町の中央の大きな建物が目印の教会。
冒険の最初に訪れる町という事もあって、武器屋及び防具屋では皮の鎧や銅の剣、いばらのムチ(リメイク版ではせいなるナイフ)といった、駆け出し冒険者にとっての必需品となる武具が一通り揃っている。加えて物語の展開が展開らしく、周辺フィールドの雑魚敵もスライムベスやキリキリバッタと第二章の中でも最弱クラスのモンスターが出没するため、レベルアップを図りつつ装備を整えていった方が良いだろう。

また、上述の様にこの町は珍しく道具屋が存在しない。しかし、序盤のベースキャンプ的な立ち位置の町という事なのか、やくそうは防具屋で売っている。何故防具屋でやくそうが売られているのか？というツッコミはさておき。

教会には町のシンボル的な存在として扱われている吟遊詩人のマローニがいる。彼は第二章の途中でサントハイム王の声を治すイベントの際に重要人物となる。
リメイク版ではかつてクリフトがここの教会に仕えていたことが判明する。

第五章では、物語が中盤に差し掛かりキングレオ城から逃げてきたバルザックを追ってサントハイム地方へ移動するというタイミングで訪れる事になる。
なお、船が解禁された後では展開に関係なく訪れる事が出来たりする。

サントハイム城の住民がアリーナ一行を残して突如消えてしまった挙句、城自体も魔物に乗っ取られた事により、第5章開始時に「かつてはサントハイムの城下町でした」と言われる様になってしまった。悲しいかな、町のシンボル的な存在のマローニも夜に鎮魂歌として全滅のエレジーを歌う様になってしまっている。

基本的な町の施設については第二章とほぼ同様。しかし、第五章でここを訪れる際にはまほうのカギを所持した状態になっていて、第二章では進めなかったカギの掛かったトビラの先へと進む事が出来る。
まほうのカギの扉の先には武器屋が存在。この武器屋ではバトルアックス、りりょくの杖、てっかめんと時期相応の装備が売られている。もっとも、この時期のサントハイム地方では、入手ゴールド量が多い事で知られるミステリドールがコーミズ西の洞窟から引き続き出没するので、バルザックとの決戦に備えて、ミステリドール狩りを行いつつ装備を新調してしまっても良いだろうか？

ちなみに、武器屋があるエリアから更に先に進むと、サントハイム王の予言が書かれた立札が置かれている。この立札に書かれた予言は、今後勇者一行に必要とされている天空の装備についての手がかりにもなっていて、これをきっかけに天空の兜が存在する北のスタンシアラへと向かう事になる。

上述の様に、第五章で普通に進めた場合でここを訪れるタイミングはサントハイム城でのバルザックとの戦いの直前になるのだが、第五章でのバルザック戦はモンバーバラの姉妹が宿敵と決着を付けるのと同時にアリーナの故郷であるサントハイム城を取り戻す場面としても描かれる。すなわち、バルザックとの決戦は、第五章の序盤から続く勇者以外の「導かれし者たち」のキャラクター性にフォーカスしたエピソード群の終着駅になっている。
そして、第二章よりアリーナの旅はサントハイムから始まる事から、サントハイムと隣接しているこの町は「物語の開幕で訪れる町」にして「新たな物語の開幕を告げる町」という特異な立ち位置にあると言えなくもない。