サルガッソの灯台とは、アニメ「遊☆戯☆王ゼアルⅡ」に登場する臆病者の使うカードである。
「異次元の古戦場-サルガッソ」へ遊馬たちを呼び込んだバリアン七皇のうち2人が使用したカード。
速攻魔法
※アニメ「遊☆戯☆王ゼアルⅡ」第96話による
「異次元の古戦場-サルガッソ」の効果によってダメージを受ける代わりに、
自分は手札のこのカードを墓地へ送る事ができる。
このカードが自分の墓地に存在する限り、
自分は「異次元の古戦場-サルガッソ」の効果を受けない。
「異次元の古戦場-サルガッソ」の効果を回避する専用カード。
フィールド魔法をあらかじめ発動しておく姑息な手で遊馬たちにダメージを与えたベクターだが、当然自分は回避手段を用意していた。
ベクターはダメージ効果が発動したときに手札から墓地へ送って、ドルベは「光天使ブックス」の効果で墓地へ送ってそれぞれ効果を適用、ダメージを回避した。ベクターはノリノリで、ドルベは誹りを受けるのは覚悟の上で、「バリアンを救わねばならん」ためにやむなく使用している。
そこまでは良かったのだが、「No.107 銀河眼の時空竜」をエクシーズ召喚したミザエルは、このカードを「臆病者の使うカード」と断じ、真の銀河眼使いを決める崇高な戦いは、対等な条件で勝たなければ意味がない、と主張し、そのままダメージを受けた(ミザエルもこのカードを持ってはいるらしいが、デッキに入れているのかは不明)。
ここから、「サルガッソの灯台」が色々とネタにされるようになってしまった(ネタに用いるのはこの後のドルベの発言からだが)。
ミザエルが、バリアン世界を救うことより、自らの銀河眼対決を優先させたことから、ミザエルは本当にバリアン世界のことを考えているのかという突っ込みが入ることがある。
ミザエル自身も、ギラグに対して「目的を見失うな」という旨の発言をしている場面があるのだが、人間界に来た直後の遊馬とのデュエルでぼろぼろになった遊馬とカイトが途中交代することを容認している時点で、バリアン世界を救う使命より自分の目的を優先させていることは明らかである[1]ため、バリアン世界の未来を憂う声も上がっている。
変なフィールド魔法を仕込んでいる時点で対等ではないのではないかという声もありそうだが、予めばらしてしまうとドルベ(と、ついでにベクター)に悪いと思って我慢したのかもしれない。
しかし、ミザエルがダメージを受けてくれたおかげで、ミザエル自身が華奢な体形のためもあってか妙にセクシーなポーズが拝めるという、誰が得するのかわからないネタも作ってくれた。
また、ドルベがベクターの計画に対し「姑息な手を…」と評している場面があるのだが、自分自身もベクターの作戦に乗って「姑息な手」(「異次元の古戦場-サルガッソ」と「サルガッソの灯台」)を使っておきながらベクターを「姑息」と評するというところが、ある種の「お前が言うな」という風に感じ取れるためか、ネット上では「姑息な手を…」の後ろに(サルガッソの灯台を墓地へ送りながら)とつけ、お前が言うなという感を端的に表すネタもある。
ただ、実際のアニメのシーンで、ドルベが「光天使ブックス」の効果のコストで「サルガッソの灯台」を墓地へ送ったのは、「姑息な手を…」発言よりかなり前である。
一応、ドルベの名誉のために付け加えておく。
ドルベが「姑息」と評したのは、ベクターが遊馬の信じる心に付け込む手を取ったからであり(ベクターの計画が姑息【誤用】なものであること自体は、疑いようがない)、バリアン世界を守るという目的から明らかに逸脱したものである点である(ただし、それによる結果自体はバリアン世界に利益をもたらしうるものである)。バリアン世界を守るために少々のズルをしただけのドルベとは違う。また、ドルベ自身、自らが非難されること自体は覚悟しており、実際に鉄男の誹りに対して「何とでも言え!」と返している。
「姑息な手を…(サルガッソの灯台を墓地に落としながら)」は様々に改良され、対象を姑息と批判しつつもそれに同調するというある種のネタとして用いられている。現在ではさらに広がり、矛盾やお前が言うなとは関係ない形で用いられることも多い。
前述の通り、ベクターもこのカードを使用しているが、ベクターと「サルガッソの灯台」がネタにされることはほとんどない(わざわざネタにしなくとももっといろいろあるから……)。
一応断っておくが、これらは本気でミザエルやドルベを非難しているわけではなく、あくまでネタとして用いているだけである。視聴者から見れば少々の疑問点はあるものの、ミザエルもドルベもバリアン世界のために活動している事自体は疑いようがない。
もちろんネタを使う側もTPOをわきまえる必要はあるが、このネタを使っている側がドルベを嫌っているわけではないということは理解してほしい。
「姑息な手を」というセリフでの「姑息」は、状況から考えると「卑怯な」というような意味合いで使用していると思われるが、本来これは誤用である。姑息の「姑」は「一時的」という意味を持ち、つまり「姑息」とは本来「その場しのぎ」というような意味である。
ベクターの計画は真月零として遊馬と接触するところから長い時間をかけて計画されてきたものであることから、その場しのぎに行われたものとは言い難い。
もちろん、本来の意味から外れた用法であってもいずれ正しいものとして認められることもあるし(逆に正しい意味が通用しなくなることもある)、「姑息」という言葉も大多数の人間が「卑怯」の意で使っているならば、ドルベがそう発言するのもおかしなことではないだろう。
実際、ジャンプ関連作である「ONEPIECE」などでも「卑怯」という意味合いで、この単語が使われていることがある。
参考:文化庁月報平成24年6月号(No.525) 連載「言葉のO&A」
「JUDGMENT OF THE LIGHT」(2013年4月20日発売)でOCGに登場。
速攻魔法
※「JUDGMENT OF THE LIGHT」収録のカード(JOTL-JP062)による
自分にダメージを与える魔法カードの効果が発動した時に発動できる。
その効果によって自分が受ける効果ダメージは0になる。
また、このカードが墓地に存在する限り、「異次元の古戦場-サルガッソ」の効果によって
自分が受ける効果ダメージは0になる。
セットされたこのカードが墓地へ送られた時、
デッキから「異次元の古戦場-サルガッソ」1枚を手札に加える事ができる。
発動して無効化するダメージは魔法カード全般に拡大されたほか、墓地へ送られたときに「異次元の古戦場-サルガッソ」をサーチできる効果が追加された。惜しむらくは、「光天使ブックス」は手札から墓地へ送る効果であるため、(サルガッソの灯台を墓地へ落しながら)サルガッソを手札に加えられないことだろうか。
魔法カード全般のダメージ無効効果があるが、その用途ならより範囲が広い「ハネワタ」など、扱いやすいカードが多く存在するため、あえてこのカードを使用するとすれば、「異次元の古戦場-サルガッソ」との併用が前提となるだろう。
しかし、「異次元の古戦場-サルガッソ」自体が、あまりダメージ量が多くなく扱いにくいため、このカードもあまり用いられない。
最後のサーチ効果は、破壊されても損失を取り戻せる効果だが、対象が「異次元の古戦場-サルガッソ」に限定されているため、少々使いにくい。単にサーチしたいなら「テラ・フォーミング」などで用は足りてしまう。
掲示板
102 ななしのよっしん
2019/03/15(金) 21:41:42 ID: mx9TcNFMUW
>>100
アニメでフィールド魔法・永続カードを排除しようとすること自体が少ない…
103 ななしのよっしん
2019/09/29(日) 17:53:19 ID: 4Z5Awtdtp3
本文の
>長い時間をかけて計画されてきたものであることから、その場しのぎに行われたものとは言い難い。
って状況がよく分からんのだけど
事前計画が長かろうが短かろうが、一度発動してネタバレしてしまえば再利用できないんだし、その場しのぎに変わりないんでは?
104 ななしのよっしん
2019/10/13(日) 18:25:31 ID: SrZu/WbjH6
ベクターはサルガッソで決着つける想定でおびき寄せるために計画立てて騙し続けて、精神的に揺さぶる目的でネタバラシするところまで計画の内だったからその場しのぎじゃなくて計画的な嘘だろ。
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最終更新:2024/12/25(水) 03:00
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