遊馬たちの世界やアストラル世界とは異なる世界・バリアン世界の住人にして、バリアン七皇の1人。
CVはチャーリー・マッコイ役でも出演した平川大輔。
七皇の中ではリーダー格と思われ、物腰が落ち着いた冷静な性格をしており、ギラグ達とは異なり感情を表には出さない。ギラグやアリト達が遊馬たちの住まう世界へ侵攻に赴いた時も逐一、状況を静観していたが、「頼んだぞ、○○・・・」と仲間を送り出す仲間思いな一面もあるようで、ミザエル達からの信頼も厚いらしい。
初登場は「遊戯王ZEXAL」(前期)の最終話にあたる73話完結後、ミザエルたちと共にフードと仮面を着用した姿で顔見せ程度に登場。尚、このとき実はドルベにだけ台詞が少しだけあった。
(同話のEDクレジットでは『仮面の男』と表記されていた)
続く「遊戯王ZEXALⅡ」で本格的に登場、ナンバーズ・カードを回収するべくギラグを囃し立てると、彼を人間界へ向かわせる。その後も人間界で一向に任務が進行しないギラグを見かねると次はアリトを、そしてバリアンズ・スフィア・キューブと共にミザエルを送り込んだ。
この点、リーダーキャラの定石としてかドルベは本拠地たるバリアン世界から一歩も出ておらず、ギラグやミザエル達のように弾けた実例もないため、前期におけるⅤ兄様のようなキャラ付けになるかと思われたが、現時点では誰にも予想ができない。
やがて単独行動で動いていた七皇の一人ベクターが登場し、ZEXALⅡ・22話(第95話)にて彼の策略によって遊馬達が皇の鍵の飛行船に乗ってバリアン世界へやってくると、異世界の一つ異空間墓場「サルガッソ」にてミザエルやベクターと共に遊馬達を迎えた際ようやく動き出した。
その末に遊馬VSベクター、カイトVSミザエル、そしてシャークVSドルベの三極の戦いが展開される中、ついにドルベのローブの下の『真の姿』が明かされた(人間界と違い、サルガッソそのものが異世界なので変身はせずにマントを脱ぎ捨てるのみ)・・・ のだが、その姿はというと顔はショートカットのキャットちゃんを無機質にして口を取り除いた感じで、首から下は宇宙生物なフォルムに肩パッドとベルトを付けた何者か、とでも形容すべきもの。な・・・ 何を言っているのか わからねーと思うが(ry
要するにミザエル達の方が全然マシ、もといカッコよく見えるとまで言われてしまっている。まあ異世界の民として出てきた姿が驚くべきでもない平凡なもの、ではインパクトに欠けるのも事実ではあるが。
デュエルでは「光天使(ホーリー・ライトニング)」と名の付くカードを使用する。
エースカードはやはりオーバーハンドレッド・ナンバーズの『No.102 光天使グローリアス・ヘイロー』。
名前の由来は「北斗七星の名前」という七皇達の例からするとおそらく、北斗七星を構成する恒星の1つ「ドゥーベ(おおくま座α星)」であるか。
続く99話で、想定外の事態につきサルガッソから撤退した後、バリアン世界に封印された神「ドン・サウザンド」とあとMr.ハートランドがベクターによって覚醒すると、彼を復活させてバリアン世界を救うべく自ら人間界へ赴く。しかし異次元空間にてなんとアストラルの飛行船と衝突するというアクシデントに遭遇。その後目的地に辿り着くも事故で本来の力が発揮できなくなり、ついにギラグ達と同じく彼も人間の姿がお披露目となるのだが、こちらは落ち着いた色合いの服に身を包んだ眼鏡の好青年、といった容姿をしており、この地味さ(普通さ?)が逆にドルベの個性として際立っている。それはもう他の仲間達やバリアン世界での本来の姿と比較すれば、多分嫌でもそう映るだろうと。
そしておおくま座だけに熊に襲われたところを助けられるやり取りを経て、自分と同じく「伝説のナンバーズ」を探索にやってきた遊馬達に同行し遺跡へと入っていく。なお遊馬達はドルベの人間界での姿を知らない為、ドルベはここでナッシュというかつて存在した同志の名前を名乗り、ナンバーズとは無関係のただの旅行者を装っているのだが、友好的に接してくる遊馬とは対照的にシャークには先の真月(=ベクター)の一件から「何度騙されれば気が済むんだ」と怪しまれた。まっとうな判断である。
その後遺跡でドルベはナッシュとして、遊馬たちと探索を続けるが、なんと遺跡(マッハ)の罠にかかりシャークと共に閉じ込められてしまう。シャークとは呉越同舟の形となりながらも遊馬とマッハのデュエル展開に連動した遺跡の仕掛けに翻弄されるも、欠落している伝承の最後の一節を思い出し、遊馬に反撃の糸口を提供する。覚えていないはずの記憶を持っていた事に戸惑う中、やがてシャークが危機に陥るといろいろあった末に力が戻りバリアン界での本来の姿へと覚醒、シャークを救出したのち遊馬とマッハのデュエル決着を見届けると、バリアン界へと撤退していった。
なお、105話においてアストラルが遺跡のナンバーズ「No.44 白天馬スカイ・ペガサス」を解読して見た伝説にはドルベの人間の姿と瓜二つの英雄の顔が見えていた。まさか自分の愛馬が仕掛けた罠にかかるとはね。
遺跡での一件といい謎の虚憶記憶といいシャークとのやり取りといい、だんだんと伏線のようなものを匂わせていったが、続く海底遺跡でシャークと璃緒の謎の記憶が蘇っていくと、ドルベもまたシャークと璃緒に対してかつて存在したバリアン七皇の同志「ナッシュ」「メラグ」の影を見出す。ちなみにドルベもかつて人間だった頃は、シャーク(ナッシュ)に加勢するためにスカイ・ペガサスと共に空を駆ける描写もあり、厚い信頼関係で結ばれた間柄であった。
そのシャークに対して、ドルベはかつての親友として、バリアン世界の未来のためにナッシュとして彼をバリアン七皇へ迎え入れるべく接触を図る。そしてその結果、シャークは自らがバリアン世界と関わりを持つ存在である事を思い出し、璃緒と共にナッシュ(メラグ)としてバリアン世界へと赴くのだった。
(仲間との絆とバリアン世界を天秤にかけて苦悩と葛藤を続けるシャークに対して、シャークと接触するドルベにも「かつての親友に対して、そのような決断を迫らなければならない」苦悩に苛まれていた節が見える。)
そしてナッシュ(とメラグ)が帰還したことにより124話において遊馬達の前に現れ、一斉変身をした後「ナッシュの傍らで戦う」意志を込めたのか、自らを「バリアンの白き盾」と名乗った。「白き盾」の前に「面」はつけてはいけない。
だが、ドン・サウザンド側についてナッシュを拘束するベクターの裏切りに遭い、メラグと共にベクターと対峙することになる。が、行動の悉くが裏目に出てしまい、ハイリスクな攻撃がとことんベクターにいなされ、その代償を受ける。
そんな中、自らの身を賭してメラグを延命させ、ベクターの手で散る。
全てに決着がついたあとは、戦いの儀性も、戦いをなかったことにすることもよしとしなかった遊馬の意向を汲み、ヌメロン・コードにより人間世界で復活。ハートランドに身を置いている。
バリアン勢の中でただ1人素性が判明しにくかった事に加え、バリアンの同志達がおつむが弱かったり或いは単細胞だったり、信頼を特に置いていた同志と思ったらこっちはナンバーズ回収よりも銀河眼使い決定戦を優先しはじめてたり、挙句は「姑息な手を・・・」と毒づくぐらい必要以上に卑劣なやり口に走ったりする輩が出てくる中、サルガッソにてシャークと「重いものを背負うデュエリスト」同士が対峙する姿にはシャークさん共々苦労人なイメージが定着している。
ニコニコでも視聴者達の間で「ドルベさんの頭や胃がストレスで蝕まれないか心配」「マジ苦労性」などといった風情に、労いを込めた意見やコメントが寄せられているらしい。ミザエルやベクターとは大違いである。
(もっとも同志達と同じように、ドルベまでが弾ける展開も考えられないわけではないが。)
そして99話での、飛行船との正面衝突事故を経て、ドルベは本来の力を発揮することはおろかデュエルすらできない状態となったばかりかシャークと共に遺跡の罠に嵌るという状況へ陥ってしまい、苦労人に続いてドジっ子の称号まで戴く事になった。らしい。
続く海底遺跡では水上の小鳥ちゃんを軽くスルーし、遺跡の天井に穴を開けて、落下する水柱から無表情で登場するというシリアスな笑いを提供し、登場初期の地味キャラから転じて「登場するだけでネタを提供する真面目面白キャラ」という扱いが定着した。尤も、三沢大地のように極度の空気キャラでもなく、鬼柳さんやイリアステルの面々のように特に弾けていないという歴代ネタキャラの中でも特異なポジションに位置している。
このような経緯の上、ストーリーでもデュエルでもやることなすこと上手く行かず、先述の交通事故もあり、時には裏目に出て、過去生においても自分の指揮で多くの犠牲を出してしまった[1]ため、視聴者からは無能扱いされる。 例文:「○○有能 ドルベ無能」
ただしこの「無能」は決して軽蔑や罵倒の意味ではなく、ネタ的な意味で使用されたり、キャラクターとしてのドルベへの愛である。要は「愛される無能」。
後に遊戯王のBB素材文化の発達により、ニコニコ動画では次作のキャラクター達とともにBB劇場に出演する機会が増加している。
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最終更新:2024/12/28(土) 05:00
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