タマムシ 単語


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タマムシ

タマムシとは、昆虫の一種である。

概要

コウチュウ目カブトムシタマムシ上科タマムシ科に属する昆虫の総称、もしくは日本に生息する代表的な種であるヤマトタマムシ(Chrysochroa fulgidissima)のこと。

自然界の宝石とも称される美しいメタリック光沢(構造色)を持つのが何よりの特徴。度によって色が変わるこの金属光沢によってを寄せ付けない。

ヤマトタマムシ(Chrysochroa fulgidissima)

体長:30mm〜40mmほど。

単にタマムシとも。成は6~9月にかけて見ることができる。
を基調とする色のメタリックな外観は日本甲虫で最も美しいとも言われ、世界中のどんな美麗昆虫と並べても全く引けを取らないほど。
その羽は古来から日本で装飾や絵の具に利用されてきた。
また、見る度によって色が変わって見えることから、ハッキリしない物事を「玉虫色」と言うようになった。

で飛ぶのが得意。生活の大半を上で過ごすため見つけるのが難しいが、雌が産卵のため枯れ木に飛来するので、そこを狙うと見つけやすいだろう。
近年数が減っており、絶滅が心配されている。

アオナガタマムシ(Agrilus planipennis)

体長:13mmほど。

メタリックグリーンな色のクルミトネリコなどの木を蝕む害虫。特に北米における被害総額はの中でもトップクラスであるらしい。

ウバタマムシ(Chalcophora japonica)

体長:24〜40mmほど。

タマムシにしては地味で、木の皮のような模様をしている。マツが好物。

日本文化の中のタマムシ

  • 奈良県法隆寺が所有する「玉虫子」と呼ばれる7世紀に作られた仏教芸術品は当初タマムシの羽で装飾されていたと言われている。さすがに現在ではオリジナルのタマムシの羽はほとんどが失われているが、レプリカを作る際にはやはりタマムシの羽を集めて装飾が施されてきた。

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