チョウ(蝶)とは、昆虫網鱗翅目に属する生物の一種である。蝶々。バタフライ。パピヨン。
昆虫の中でも、特に人間と馴染みの深い種類で、昆虫採集や観賞目的で触れる機会が多い。
日本でも昔から愛でられ、さまざまな場所でチョウの意匠を見ることができる。
しかしその一方で、幼虫は食性によっては農作物を食べてしまう害虫も多い。
採集やおよびその標本のコレクションとして人気が高いのも特徴で、昆虫の中では古今東西一番の人気を誇り、知識の蓄積も豊富。
蝶は主に昼活動で蛾は夜行性が多い。
そのため蝶は鮮やかな色をしたものが多く蛾は地味。
その他、触覚はチョウが鎌状または棍棒状で、ガは糸状、両櫛歯状、鋸歯状が多い。
しかしチョウもガも多種多様なので例外は多く、見た目で完全に見分けるのは困難である。
というか、かつては、チョウとガは学術的には区別不可能とされていた。
どのように定義しても必ずチョウとガの中間の生物が出てきてしまうからだった。
しかし時代は進んで、2010年代頃から分子系統解析(DNA解析による分類)が進んでくると、両者にちゃんと線が引けるようになっていった。
現在では鱗翅目のうち、ナミアゲハ科、シロチョウ科、シジミチョウ科、シジミタテハ科、タテハチョウ科、セセリチョウ科、シャクガモドキ科の7科をチョウ、残りがガというのが一般的な学説のようである。
しかし「チョウとガは区別されない」というのが雑学・トリビアとしてあまりにも長く有名だったせいか、現在でもどや顔でそう語るサイト・動画・書籍は少なくない。
主に大型のチョウが多い、いわゆるアゲハ蝶がメインのグループ。
幼虫は臭角という強い匂いを出すツノを体内に持っているのも特徴。
主に中型のチョウ。シロだけでなく黄色い蝶(キチョウ)もこのグループ。
羽色は白か黄がベースが多い。偶にカラフルなのもいる。
幼虫はいわゆる青虫型。モンシロチョウが特に有名。
主に小型のチョウ。羽の色形は様々。
幼虫はなぜか蟻と仲の良い種が多く、アリが好む蜜や匂いを出して守ってもらったり。
中にはアリの巣に住み着いて幼虫を食うというとんでもないのもいる。
見た目や生態はシジミチョウに似るが脚の形はタテハチョウに似ている。
殆どが中南米産。
羽を立てて止まるからタテハチョウと言うらしい(例外多数あり)
前脚が小さいため4本脚に見えるのが大きな特徴。
日本の国蝶・オオムラサキもこの科。
ガとチョウの中間のような見た目をしているグループ
英語ではSkipperといい、ガ(moth)でもチョウ(butterfly)でもない扱い。
DNA的にはちゃんとチョウに近縁の模様。
成虫の見た目はどう見てもガというか名前の通りシャクガにそっくり。
しかし卵・幼虫・蛹などの形態から実はチョウじゃね?と言う学者は昔からいた。
DNA的にもチョウに近縁だった模様。なお全てが中南米産。
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最終更新:2024/12/25(水) 02:00
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