トヨタ・コロナエクシヴ(CORONA EXiV)とは、トヨタ自動車が1989年から1998年まで販売していた中型セダンである。
1989年発売のハードトップセダン。
プラットフォームはセリカと共有しており、実質的なコロナクーペの後継モデルである。
「クーペが欲しいけど子供がいる」若年ファミリー層をターゲットに開発された車ではあるが、全高が1,320~1,325mmとスポーツカー並みに低く抑えられており、スタイルの流麗さを重視しているため居住性はあまりよくない。このことから、販売当時には姉妹車であるカリーナED共々、かの徳大寺有恒から存在意義をほぼ全否定された車種でもある。 2代目の登場時は所謂"RVブーム"でセダンの需要が減少しており、販売成績は芳しくなかったという。
車名のEXiVは「Extra Impressive」の略称で、日本語での表記は「エクシブ」ではなく「エクシヴ」が正しい。
1989年9月発売。
カリーナEDと同じくハードトップセダンであるが、ボディパネルはドアを除いて専用品であった。
内装部品はカリーナEDと共通であったが、エクシヴにのみ当時の流行であったモーブ(マルーン)内装が設定されていた。
バブル真っ只中に発売されたため、10スピーカースーパーライブサウンドシステムやデュアルモード4WSなどの豪華な装備が設定されていた。
エンジンは4S-Fi(1800cc Ci ハイメカツインカム)、3S-FE(2000cc EFI ハイメカツインカム)、3S-GE(2000cc EFI ハイメカツインカム)を用意、トランスミッションは5速マニュアルと4速オートマチックが設定されていた。
1990年8月には一部改良を実施。
1800ccエンジンがCi搭載の4S-FiからEFI搭載の4S-FEに変更され、全車EFI化された。
1991年8月にはマイナーチェンジを実施。
外装デザインが変更され、サイドドアビームの採用や安全装備の全グレードオプション設定化など、安全性が強化された。
後期型の2.0TR-Gは刑事ドラマ「刑事貴族3」の劇用車として採用され、ある理由でリアシートが破壊された話がある。
TVCMは当初はオリジナルのCMであったが、1990年頃からイギリス人女性シンガーソングライター・ジュリア・フォーダムを起用し、楽曲も彼女の作品も使用された。
1993年10月発売。
先代よりもボディがサイズアップし、3ナンバーとなった。
1994年にはエクシヴ初のフルタイム4WDモデルを追加。
1995年8月にはマイナーチェンジを実施。
デザインの変更やグレード編成の見直しが行われた。
このモデルは当時人気であった全日本ツーリングカー選手権(JTCC)のレースベースカーとして採用されていた。
1995年10月には同レースをイメージした特別仕様車「JTCCバージョン」が追加されている。
このモデルの発売された1990年代前半は所謂"RVブーム"であり、セダンやクーペの人気が下降していた時期である。このモデルも例に漏れず販売不振となり、1998年には生産を終了した。
TVCMは当初、怪盗・アルセーヌ・ルパンをモチーフにしたCMでルパンを追う警官役にフランス人の俳優・ジャン=クロード・ドレフュスを起用をしていたが、1995年のマイナーチェンジ以後は、俳優・本木雅弘を起用した。
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最終更新:2025/12/11(木) 00:00
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