フェルナンデス(Fernandes)とは、「銀河英雄伝説」の登場人物である。
外伝「螺旋迷宮」に登場した自由惑星同盟軍人・少将。第二次ティアマト会戦時の同盟軍総司令部における作戦主任参謀。ブルース・アッシュビーとよく似た声質の持ち主であったとされる。
石黒監督版OVAでは茶髪でもみあげが長く割れ顎の、ゴツい顔の青年将校として登場する。
宇宙暦745年に発生した第二次ティアマト会戦において、宇宙艦隊司令長官ブルース・アッシュビーの率いる同盟軍総司令部に作戦主任参謀として務めた士官である。当時の宇宙艦隊総参謀長であるアルフレッド・ローザスの部下にあたると考えられる。
会戦終盤の宇宙暦745年12月11日19時7分、アッシュビーの旗艦<ハードラック>は艦体中央右下に流れ弾を受け、艦橋まで巻き込む爆発が生じた。そして15秒後の二次爆発でアッシュビーが腹部に致命傷を負った際、同時にフェルナンデスも負傷する。その直後、最初の爆発で転倒した作戦参謀ヒース少佐が聴きとったところによれば、艦橋内で
「ふん、このごろの戦闘は、女と同様、性質が悪くなった」
というにがにがしげな呟きを漏らした者がいた。しかし低い声で述べられたこの台詞がアッシュビーによるものか、よく声質が似たフェルナンデスによるものなのか、判断がつきかねたという。結局アッシュビーはわずか2分後に死亡が確認され、フェルナンデスも30分後に死亡した。このために、はたしてどちらの台詞だったか、結局わからずじまいとなったようである。
石黒監督版OVA外伝「螺旋迷宮」でも、第二次ティアマト会戦の描写で登場する。
第5話では、他の参謀たちが艦橋後方、アッシュビーの背後にあるテーブルを囲んでいるのに対し、フェルナンデスは作戦参謀ヒース少佐、ローザスらと共に基本的にブルース・アッシュビーの左後方に立ち、アッシュビーに戦況報告を上げる立場にある。なお、作戦主任参謀なので赤に白斜線の参謀記章を付けているはずなのだが見受けられない。
ただし、OVA作中では原作での登場場面である旗艦被弾時のシーンにはまったく姿を見せない。かなりゴツいキャラデザなので、どう考えてもこんな気障なこと言いそうにないと思われたのかもしれない。一応、当該の台詞のカットにはキャラクターが登場せずボイスオーバー的な処理となっているが、声はどう聴いてもアッシュビーのそれで、フェルナンデスの可能性を匂わせるような演出はない。
石黒監督版OVAの登場回である外伝「螺旋迷宮」第5話EDに担当声優がクレジットされていない。
OVAオリジナルキャラクターであるグラント少将(第5艦隊参謀長)とかブット少将(第11艦隊参謀長)とかダグラス少佐(第5艦隊司令官付き副官)とかヒース少佐までちゃんとクレジットされているのに、である。不遇だ……。
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最終更新:2025/12/18(木) 07:00
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