モビルスーツゲイツとは、機動戦士ガンダムSEEDに登場するザフト軍のモビルスーツである。
形式番号はZGMF-600。機体のカラーは深緑色。
ザフト軍のモビルスーツは「モビルジン」や「モビルシグー」といった具合の命名がされていた。本来なら、ゲイツも「モビルゲイツ」になるはずだったが、こうするとビル・ゲイツと文体的に誤解される可能性があった。これに対しバンダイ側は「モビルスーツゲイツ」とする事で不測の事態を回避している。
クルーゼ隊が地球軍から強奪した4機のGAT-Xシリーズをザフトが解析した結果、ビーム兵器の小型化に成功。その技術を盛り込み、ジンに代わる次期主力機として誕生したのがゲイツであった。設計はマイウス・ミリタリー・インダストリー社(劇中ではMMIと略されていた)が担当。今までは一社につき一つのモビルスーツを担当していたが、ゲイツの場合はMMI社を中心に他の兵器設計局も開発に携わっている。そのためジンやシグーを上回る性能を持った量産機としてザフト軍の期待を一身に集めた。先行量産された機体は優秀なパイロットや指揮官に配備されたが、本格的な配備が始まったのは大戦末期のボアズ攻防戦からで、出番に恵まれなかった機体と言える。
元々ゲイツの基本設計は大戦中期辺りには完成していたのだが強奪したGAT-Xシリーズの技術を急遽盛り込む事になり設計を見直された経緯も配備の遅れに拍車を掛けている。
宇宙で運用されている描写しかないため、地上で活動出来るかどうかは不明だが、多くのゲームでは地上でも活動可能としている。ちなみに後述のゲイツRは地球のカーペンタリア基地に配備されている様子が見られる。
まず先行量産されたクルーゼ専用機(文献によっては指揮官機とも)が登場。カラーはシグーと同じパールグレイ。廃棄されたコロニー「メンデル」にてムウ・ラ・フラガ駆るランチャーストライクガンダムと交戦。エクステンショナル・アレスターでムウを負傷させるも、直後にフリーダムが現れ頭部と両足を切り飛ばされてしまう。その後、このゲイツは放棄されたと思われる。
続いて量産型が登場。ボアズ守備軍として地球軍の侵攻部隊と干戈を交えた。当初はストライクダガーや軍艦を次々に撃破するなど有利に戦局を進めていたが地球軍が新型のGAT-Xシリーズ3機を投入してからは逆転され、一方的に撃墜されるようになる。さらにピースメーカー隊の放った核によりボアズは陥落。初陣を黒星で飾る苦い経験を味わった。直後に行われた第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦にも参加。ストライクダガーやM1アストレイと戦闘を繰り広げた。イザーク・ジュールに率いられたゲイツも数多く登場し、プラント防衛に努めた。多くのダガーや戦闘艦を撃沈する戦果を挙げたが、後期GAT-Xシリーズの3機には歯が立たず次々に撃破されてしまっている。
中にはM1アストレイ3人娘の1人、マユラ・ラバッツと相討ちになり撃破されたゲイツもいた。
戦闘終結後、終戦を迎えたため生き残ったゲイツの出番はもう無かった。
ザフト軍が、ゲイツをベースに試作した派生機。フリーダムガンダム及びジャスティスガンダムに搭載する武装を試験的に運用するため造られた。
機体の色は鮮やかなオレンジとなり、腰にはフリーダムのレールガンを、背中にはファトゥムの原型となるバックパックを、手にはルプスビームライフルとラケルタビームサーベルを装備。そして装甲にはフェイズシフトが用いられた。その姿はフリーダムとジャスティスの混成児と言える。しかし当時はニュートロンジャマーキャンセラーが実用化されておらず、稼働時間が僅か5分と極端に短かった。後に補助パワーパックが増設されたが、それでも10分で稼働限界を迎えてしまう。このためパワーコンジットを接続したまま、基地の固定砲台として運用するしかなかった。
試作機であるが故に最前線に投入される事は無かった。が、MSVの設定によると第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦でこの機体を目撃したという証言が両軍の兵士から寄せられたという。
この設定を反映してか、スペシャルエディションとリマスター版ではヤキン・ドゥーエの固定砲台として新規に描写された。突っ込んでくるジャスティスを、シグーディープアームズとともに迎撃したが反撃を喰らって損傷している。
大戦終結から2年後を描いた続編、機動戦士ガンダムSEED DESTINYではゲイツを改修したゲイツRが運用されていた。RはReinforce(強化する)の意。機体のカラーが薄い緑色に変わった他、使用の難しさ故にパイロットから不評だったエクステンショナル・アレスターを使いやすいレールガンに変更している。ザクウォーリアを始めとするミレニアムシリーズ配備までザフトの主力を担ったが、ミレニアムシリーズが配備されてからは次第に姿を消していった。
劇中では戦闘に参加している姿が多く見られるが、基本的にやられ役。目立った戦果もなく、むしろ敵機に撃墜されるシーンの方が目立っているほど。カオス・ガイア・アビスに撃墜されたり、ザフト軍脱走兵に嬲られたり、デストロイにビームで射抜かれたり、対空掃討砲ニーベルングで消滅させられたり、ラクシズのストライクフリーダムに武装やカメラを破壊されたり…。時代的には型落ちのゲイツRだが、もう少し活躍させてやってもいいんじゃないかな。
一応数こそ少ないが、最終決戦までゲイツRは最前線で運用され続けた。
量産された機体の多さからザフト軍脱走兵や反地球軍勢力に横流しされており、テロや抵抗運動に使用された。
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最終更新:2024/05/13(月) 17:00
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