ロシレッタの三無能 単語


ニコニコ動画でロシレッタの三無能の動画を見に行く

ロシレッタノサンムノウ

2.2千文字の記事

ロシレッタの三無能とは、ソードワールド2.0における公式NPCである。

概要

ザルツ地方でもしく、人間エルフドワーフの3種族がほぼ均等に居住している都市国家であるロシレッタ。
最高機関である議会においても各種族の代表者が立てられ、議論を行っている。

人間の代表はアデラ・カルバート。
ドワーフの代表はヨルゲン・レイグリフ
エルフの代表はシモンボンヌフォア。 

しかしながらいざ会議となると遅々として議論が進まず、まともな決定を下すことは皆無に近い。
このためロシレッタの議会政治は機不全に陥っており、その原因たる代表議員の3人はって「三無能」という不名誉な称号を冠されているのである。 

結論の出ない議題の問題解決は冒険者に丸投げされることも多い。皮にもこのことが、ロシレッタにおいて冒険者の需要を増加させる要因になっている。

ロシレッタの政治体制

もっとも、これにはロシレッタという政治体制にも原因がある。

そもそもロシレッタは、人間エルフドワーフの3種族がほぼ均等の人口率という、ザルツはもとよりテラスティア大陸全土的にもしい民構成の国家である。

彼ら3種族は互いの強みを活かした産業を営みつつ協力しており、これによってロシレッタは一地方小国としては桁外れの経済力と交易網を獲得している。(ゆえに「商売は一流だが政治は三流」などと揶揄されるのだが)

3つの種族の均衡は、そのままロシレッタの政治にも反映されている。各種族から議員を選出し、更に各種族の代表議員を一人ずつ選出。その代表議員三者全員の合意で政治決定が下されるというもの。

3つの種族に権利をに分配するためのシステムだが、これは「三者全員の合意なしにはいかなる決定も下すことが出来ない」というデメリットんでいる。

その結果がどうなっているかについては概要で示した通りである。

現実世界で例えるなら、冷戦時代の国連安保理の様相がこれに近いかもしれない。

三無能の無能たる所以

前述の政治体制ゆえに、昔からロシレッタでは議会が決定を下しにくい状況にあったのだが、現在の代表議員三人それぞれの性格や政治の考え方がこれに拍をかけてしまっている。

簡単に言うと三者の政治思想は

・改革のアデラ
保守のヨルゲン
中立シモン

といった具合なのだが、実態はというと

・アデラは現状の改革を叫ぶだけで具体案がない
・ヨルゲンは現状を変えようとするいかなるも却下する
シモン中立と言いつつ上の二人の仲裁もできずばさみ

といった有様で、アデラをヨルゲンが尽く否定し続け、言い争う二人を前にシモンは右往左往、会議は時間ばかり駄に費やした挙句、最後には問題の解決を冒険者に丸投げしてしまう、というのがお決まりのパターンのようだ。

なお、SW2.0ゲームサプリメントである「ザルツ博物誌」では、三人のこの有様を「それぞれの短所が絶妙に噛み合った結果」と表現している。三無能無能たる所以は、三人の内のが悪いということより、この三人が一堂に会してしまった結果の産物である、ということなのだろう。

三無能とは言うけれど 

しかし注意しておきたいのは、ロシレッタの政治体制は「各種族から選出された議員による議会制」であるということだ。つまり、この三無能を(直接ではないにせよ)代表議員に選出したのは他でもないロシレッタの民たちなのである。

実際のところ三人の

・現状の問題点を鋭く洞察して批判をするアデラ
・古きよき伝統を今後も守り伝えていこうというヨルゲン
・3種族の協調を常に訴えるシモン

と、言葉だけを見ると人好きのするもので、彼らが代表議員に選出された理由もそこにあるのだろう。

しかしその内面にある彼らの

・現体制の逆をするだけで「その先」のない批判
・新しいことについては全て拒絶する姿勢
・「何もしない」ことと「中立」を取り違えた保留の体質

といった欠点を見抜くことが出来ないまま、民は外見の人気だけで彼らを代表に担ぎ上げてしまったともいえる。

だが現実問題として「決められない政治」に対するロシレッタ民の不満は強まっており、更には政治不安に乗じて不当に権益を得ようとする者も現れだしているとのこと。

無能がこの先どうなっていくかは、そのまま近い将来のロシレッタの行き先にも直結しているといえる。

余談

なお、現実世界でロシレッタのように多民族が混在する状況を経済発展に活かした例としては、マダガスカルの東にある小島モーリシャスがその筆頭であろう。

沖縄程度の広さのに4つの民族と3つ以上の宗教が混在しているこのは、その雑多な民族構成を武器にして様々な文化圏の地域と優位な外交を展開し、独立から2~30年で、アフリカでもトップクラス経済力を有するに至った。

民族が混在する国家はえてして民族間の紛争から分裂に至るケースが多い中、こうした小国が稀有な存在であるのはSW2.0でも現実世界でも変わらないようだ。

そして肝心の政治体制だが、モーリシャスはロシレッタとは異なり、少数多党の複数政党制を採用しており、議会もちゃんと機しているそうである。どこで何が違ったのだろうか・・・

※参考:ウィキペディア等のモーリシャスに関する記事
     SW2.0ゲームサプリメント ザル博物

関連商品

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連項目

この記事を編集する

掲示板

  • 5 ななしのよっしん

    2014/07/20(日) 08:42:35 ID: OQrwdhAo0E

    せっかく個別記事があるのにあまりにもさびしいので、加筆を行いたく。
    旧記事がどのうようなものだったかは分かりませんが、なるたけ抜は少なくして行いたいと思います

  • 👍
    0
    👎
    0
  • 6 ななしのよっしん

    2014/07/21(月) 11:52:32 ID: OQrwdhAo0E

    記事の大幅な加筆を行いました。問題などあるようでしたらご随意に修正をお願いします。

    まあ、卓ゲ動画界隈でさえ、タグが機してるのか分からない記事ではあるんですが・・・w

  • 👍
    0
    👎
    0
  • 7 ななしのよっしん

    2017/07/05(水) 14:56:50 ID: 6TW9uktR99

    民族と異種族では大違いだろ…
    「どこで何が違ったのだろう」って引き合いに出す事が間違ってるわ

  • 👍
    0
    👎
    0

おすすめトレンド

ニコニ広告で宣伝された記事

急上昇ワード改

最終更新:2025/12/10(水) 11:00

ほめられた記事

最終更新:2025/12/10(水) 11:00

ウォッチリストに追加しました!

すでにウォッチリストに
入っています。

OK

追加に失敗しました。

OK

追加にはログインが必要です。

           

ほめた!

すでにほめています。

すでにほめています。

ほめるを取消しました。

OK

ほめるに失敗しました。

OK

ほめるの取消しに失敗しました。

OK

ほめるにはログインが必要です。

タグ編集にはログインが必要です。

タグ編集には利用規約の同意が必要です。

TOP