ドワーフ単語

ドワーフ

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ドワーフ(英語:dwarf)とは、北欧神話、童話に登場する妖精の一種、あるいはそれを元とする想上の種族である。
英語ではその小ささにあやかって、小さいことを示す代名詞的な用法もある。

ドワーフの用法など

概要

ドワーフドワーフは人間よりも小な人種族であり、ヨーロッパ民間伝承や昔話に登場する妖精の一種である。日本では小人、人(わいじん)、侏儒(しゅじゅ)などと訳される。

北欧神話に出てくる地中に住む闇の妖精ヴェルグ(Dvergr)が起とされ、民間伝承では醜い姿をした小男として描かれる。山地や地中に暮らし、しばしば々のめに応じて金属を加工し魔力ある武器や宝を製作するとされ、鉱物と密接に関係した存在とされている。また呪いをかけたり、代償の支払いを渋るを人質として捕まえるなど、種族としてに匹敵するを持つ。

童話の小人も英語圏ではドワーフと表記されており、グリム童話白雪姫』の七人の小人などが有名である。近年では『指輪物語』に登場したドワーフ族のイメージが広くファンタジー小説ゲームに用いられるようになった。エルフ族と仲が悪いという性質も、本作におけるレゴラスギムリに端を発している。

日本でのドワーフのイメージは、『指輪物語』→『ダンジョンズ&ドラゴンズ』→『ロードス島戦記』→その他の和製ファンタジーという経路で広がったと推測され、この過程でファンタジー世界の住人として定着している。逆に『白雪姫』などに現れる古典的なドワーフや北欧神話のドヴェルグのイメージは切り落とされ、別種の存在として認識されている。

現在の一般的な日本のドワーフのイメージは上記の過程を経て「小柄ながら屈強な体格を持ち、自慢の戦士にして鉱夫・職人だが、足が遅く頭が固い粗暴な大み」といったところに落ち着いている。重装備に身を固めたドワーフは前衛としてとても優秀であり、また作品によっては官(ヒーラー)となって回復もするという事もやってのける。

こうしたドワーフ像の祖となる『指輪物語』に登場するギムリは、たしかに自慢で頑固でこそあるもののドワーフ王族の血を引いており、頭もよく回り、後にレゴラス和解エルフ方に敬の念を抱く立なドワーフである。
が、近年制作された映画版『ロード・オブ・ザ・リング』では、現在の一般的なドワーフのイメージに基づく粗野な性格を与えられており、調子づいた発言を飛ばしては痛いに遭ったりから転げ落ちたりするコメディリリーフ的な扱いを受けている。

男性と女性について

そもそも童話の時点でドワーフに女は存在せず、神話では男女の区別さえなく、石をこねくりまわして新たなドワーフが作られるとされていた。
指輪物語』のドワーフでは男女の区別があるとされ、1/3の割合で女がおり、男に劣らぬがっちりとした体格を持ち、しばしばひげを生やしていた。このから、作品によっては「ひげの生えてない女など若すぎるわい」という、ある意味すごい価値観を表明するドワーフさえいた
またしばしば「美人のドワーフ女」はゲーマーである種のジョークとして扱われ、エルフよりも人間との価値観が違うことを示すネタとして使われることもあった。

しかし、この「女+寸詰まり+ひげ」というニッチなギャップ萌えに理解を示す者はそう多くなく、海外ファンタジー作品であっても流石ひげは生やさず豊かな頭髪等で代用表現する場合が多い。
さらに、ゼロ年代からのアジア圏では「背が低い」「武武器」という要素のみを採り上げた、体格を無視した巨大なハンマーをブン回すほっそりとした幼女デザインを採用しているものが出てきた(特に中国系のゲームでは大体がただの幼女であるかのような極端な描写となっている)。 『ソードワールド2.0』『リネージュII』『クイーンズブレイド』などがその例であり、「幼女+ゴツい武器ぅゎょぅι゛ょっょぃ」という新たなギャップ萌えを開拓している。
かなりの変わり種は『ととモノ。シリーズで、短獣人族という設定と絵柄のため、男女ともに全身毛むくじゃらのチビッ子である。

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最終更新:2024/03/19(火) 13:00

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