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六国史とは、勅命によって編纂された六つの日本の歴史書(日本書紀・続日本紀・日本後紀・続日本後紀日本文徳天皇実録・日本三代実録)の総称である。

概要

 律令国の成立後、国家歴史記録し王の正当性や権威を示すために平安時代前期にかけて歴史書が勅命によって編纂された。これらの歴史書は全部で六つあることから六国史(りっこくし)と称されている。内容はいずれも天皇を中心として時代時代の政治法律儀式・儀礼、地方での出来事、叙位・叙勲、皇族・貴族の事績など多岐にわたる事がおおむね漢文を用い編年体で記述されいる。また、六国史の第一である日本書紀では単に歴史書としてだけではなく国生みなどの神話も記載されている。

 尚、六国史以前にも「記」や「天皇記」が編纂されたとの記録があるが現存しておらず、そもそも完成していたかどうかも不明である。また、六国史の完成後「新史」の編纂計画があったがこちらも未完のまま日のを見ることなく立ち消えている。

以下に六国史の概要を記す。

日本書紀(にほんしょき)

 最初の六国史。養老4年(720年)完成代から持統天皇の時代までを記す。舎人王らを中心に編纂された。
 日本書紀が他の六国史と特に異なるのは「神話」が含まれている点。天地創造から、国生み、天壌無窮勅、孫降臨など到底事実とは考えにくい「神話」が記載されている。また、編纂時から見てもかなり昔の事績を記載しているため、代を除いても史料的価値は疑問符がつくとされている。一方で近年の考古学的な発掘調の成果から、一度は否定された日本書紀の記述が実は本当だったと明される例も出てきており、古代史における第一級の史料であることは間違いない。

続日本紀(しょくにほんぎ)

 二番の六国史。延16年(797年)完成。文武天皇元年(697年)から桓武天皇の延10年(791年)まで95年間の歴史を扱う。菅野藤原継縄らが中心となり編纂された。
 日本書紀神話から始まるいわば「の成り立ち」を記した歴史書であったのに対して、続日本紀は既に成立している「の歩み」 を記している点が最も異なる。そういう意味では後の六国史の基本となった歴史書である。また、続日本紀は律令国がほぼ成立して以降の歴史を記載しているため、文書行政の成立に伴い、質・量ともに日本書紀から格段の向上があるとされている。

日本後紀(にほんこうき)

 三番の六国史。承和7年(840年)に完成桓武天皇の治世中の延11年(792年)から天皇の治世、長10年(833年)に至る42年間を記す。藤原嗣、藤原緒嗣らを中心に編纂された。
 全40巻だがその3/4が散逸してしまい、現存していない。他の六国史も一部欠損が見られるが、ここまで欠けているものは他にい。現存している物から察するに、続日本紀よりも細かい点まで記述され、史料的には更に充実しているのだが。 他の六国史とべて薨伝(亡くなった人物の記事)において辛辣な表現が散見される点が特徴。

続日本後紀(しょくにほんこうき)

 四番の六国史。貞観11年(869年)完成。仁明天皇の代、すなわち長10年(833年)から嘉祥3年(850年)までの18年間を扱う。藤原良房、伴善男、澄善縄らを中心に編纂された。
 初めて一代の天皇のみを記述した史。 それまでの何代かの天皇をまとめて記述していた史とべると、記述の密度が上がり「天皇一代史」としての性格が強く出るようになった。

日本文徳天皇実録(にほんもんとくてんのうじつろく)

 五番の六国史。元慶3年(879年)完成。文徳天皇の代、すなわち嘉祥3年(850年)から安2年(858年)までの8年間を扱う。藤原基経・菅原是善らを中心に編纂された。
  続日本後紀に続き天皇一代のみを扱った史。これまでの「~紀」という名前から「~実録」にタイトルが変更された点が最大の特徴。実録とは特定の個人を中心に据えた歴史書の事。元来、六国史とは天皇中心の歴史書であるが、特に文徳実録以降、続日本紀からの「の歩み」としての歴史書から「○○天皇のあしあと」的な性格にシフトしていった事を表している。六国史の中では扱っている期間が一番短く、量としても一番小さい。

日本三代実録(にほんさんだいじつろく)

 六番にして最後の六国史。延喜元年(901年)完成。清和天皇陽成天皇光孝天皇の三代、すなわち安2年(858年)8月から仁和3年(887年)8月までの30年間を扱う。藤原・大蔵善行・菅原道真らを中心に編纂された。
 編纂にかの菅原道真がかかわっていたことでも知られる(ただし、完成は大宰府に左遷された後)。 六国史中最も記述が充実しており、詔勅の類や上奏文、果ては慣例など詳細な点に至るまで記載されている。これは、後の官僚などが実務に当たる際、先例として参考になることを意識して作成されたためといわれている。

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最終更新:2023/01/30(月) 20:00

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