君で大気圏降下するガンダムとは、ガンダムシリーズ史上に残りかねない凄まじき大気圏降下をやらかしたガンダム・バルバトスに贈られた称号である。
アニメ「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」19話「願いの重力」。
大気圏突入態勢に入った仲間たちの乗っているシャトルを守るべく、自身の危険を顧みず追走したグレイズを相手に戦闘していた結果、シャトルに戻る事叶わず大気圏に捕まってしまう三日月・オーガス。
脳裏に過ぎるのはオルガ・イツカと幼い頃交わした言葉。
「俺達の本当の居場所」「今まで見たことのないこと」―――脳裏に過ぎったあの時の光景。三日月に確かに過ぎった未来への渇望。
「そうだ・・・俺はその場所を見たい。お前はどうだ! バルバトスッ!!」
瞬間、阿頼耶識システムで繋がっているためか、ガンダム・バルバトスと三日月・オーガスは一つの答えにたどりつく。
ここまではいい。
しかし大気圏降下を完了した仲間たちと視聴者が見た光景は、想像を絶するものだった。
そこには今しがた倒したグレイズを盾に
マッスル・インフェルノ(※)の体勢で大気圏降下を完了した
ガンダム・バルバトスの姿が。
仲間たちは素直に三日月の生存を喜んだが、視聴者はその異様な光景にド肝を抜かれ、バルバトスの元ネタが悪魔であることを改めて思い知らされた。
すげえよミカは。
サーフィンしようぜ!お前ボードな!
(同シーンにつけられたタグ・コメント)
今更だが、このタグは「テイルズオブデスティニー2」のボスキャラクター「バルバトス・ゲーティア」のネタと関連付けられ、バルバトス繋がりでつけられた数多の派生タグのうちの一つである。当初は単純に向こうのバルバトスネタだったが、あまりに鮮烈な活躍から次第にオリジナルタグが生まれ続け、そのうちの一つがこのタグである。
※腹側に乗っていたので厳密に言うとマッスル・インフェルノとは微妙に体勢は異なる。ゲーム「ナイトスラッシャーズ」の技「ヘルサーファー」というより近いものは存在。
大気圏から地球に降下する際、その物体には空力による加熱が生じる。
現実では進行方向に対し斜めの姿勢をとり、揚力により速度や高度を調節することにより最高温度の上昇を防いでいる。
創作物でも俗にリアルロボットの括りに入る作品の場合、大気圏突入用の装備がなければ、まず確実に燃え尽きるか高熱によりパイロットが蒸し焼きになる。
ガンダムシリーズにおいてもほとんどの場合、大気圏突入には専用装備や変形により揚力を発生させる必要があり、単体で大気圏を超えられた例は本当に数少ない。
無論「鉄血」においても通常装備で大気圏突入を耐えることはできない。仲間たちはシャトルの上で機体を固定することでシャトルを盾に大気圏を突入することができた。
ガンダム・バルバトスはグレイズを盾にすることで自身は熱を免れ、無事に生きて地球に降りることができたのである。当のグレイズは装甲が焼けて剥がれ落ちている。コクピットは・・・この時点で潰れているので今更だが、もし残っていてもまず確実に人間は生きていられないだろう。
しかし生半可な操作であれば、抵抗に負けて機体が投げ出されお陀仏になってしまうだろう。この離れ業を可能にしたのはガンダム・バルバトスと三日月・オーガスが阿頼耶識システムで繋がっているからである。なお、三日月は降下直前「え?」と呟きながら視線を移していたので、この離れ業はバルバトスの方から三日月に案が伝達された可能性がある。
後の作戦にて、グレイズリッターは専用の大型耐熱シールドを用いて大気圏から直接降下、鉄華団の居た孤島に着陸している。光景こそ無茶苦茶だが、大型耐熱シールドをグレイズリッターの身体で代用したというだけであり、今回の事件は作中でも理にかなった行動といえる。
また、大気圏シールド代わりになってもフレームが形を保っていることから、グレイズ・フレームの強固さも証明されている。
ちなみに、似たような理屈の大気圏降下としては、ニンジャガンダム漫画「Gの影忍」にて「大気圏突入奥義・イズナ落とし」が存在する。
本放送により話題になり、「Gの影忍」作者のこやま基夫氏がこのことに言及したことで祭りとなった。
なお「イズナ落とし」は元ネタの「カムイ外伝」の通り、胴体を抱きかかえての大気圏突入であり、やっていることは一緒だが体勢自体は違う。
なお、このシーンをプラモで再現しようとすると凄まじく手間がかかる。
詳細は「ガンダム・バルバトス」の単語記事にて。
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最終更新:2024/12/02(月) 05:00
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