夕やけニャンニャン

週の真ん中水曜日！真ん中もっこり！夕やけニャンニャンー！！

夕やけニャンニャンとは、フジテレビ系列（一部除く）で1985年～1987年に放送された若者向けバラエティ番組である。
おニャン子クラブを輩出し、とんねるずの人気を全国区に押し上げるのに一役買った番組として知られている。
通称「夕ニャン」。

概要

現役女子大生集団「オールナイターズ」が出演し人気を博した土曜深夜の「オールナイトフジ」（第2期、1983年～1991年）のスピンアウト企画として放送された「オールナイトフジ女子高生スペシャル」に端を発する、平日夕方17時台に生放送された帯番組。番組の彩り程度に考えていたオールナイターズが「オールナイトフジ」の人気上昇とともにアイドル的人気が出てきたことに目をつけ、これの女子高生版である「おニャン子クラブ」を毎日出演させて本格的にアイドルグループとしてデビューさせた。

「オールナイトフジ」の初期出演者である片岡鶴太郎やとんねるずが「夕やけニャンニャン」にも参加し、彼らの段取り無視でむやみに盛り上がっていくパワーで注目を集める。そして、意図的に素人臭いビジュアル・歌唱力にして「同級生が放課後に部活動感覚でアイドルをやっている」雰囲気を押し出したおニャン子クラブも中高生男子を中心に爆発的な人気を集めた。
当初はフジテレビ系列7局ネット^[1]で始まった「夕ニャン」も、おニャン子クラブととんねるずの人気上昇とともに他の系列局も続々とネットを始めて最終的には23局ネットにまで膨れ上がった。^[2]

1985年～1986年に人気が頂点に達するも、人気者となったとんねるずのスケジュール過密化による出演曜日の縮小や番組企画のマンネリ化により急速に番組人気が低迷。1987年、通常の番組改編期ではないものの学校の夏休み最終日となることが多い8月31日をもって番組は終了した。
おニャン子クラブも「夕ニャン」終了とともに解散することなり、同年9月20日の解散コンサートをもって活動を終了した。

おニャン子クラブが芸能界にもたらした功罪

おニャン子クラブはアイドルというもののを変えた一つの分岐点だったともされる。
「夕ニャン」以前にもアイドルを発掘するオーディション番組は「スター誕生！」（日本テレビ）などいくつか存在したが、そこでの選考基準はビジュアルも歌唱力も秀でた『スター』の原石を見つけ出すことであった。しかし、おニャン子クラブで打ち出した「素人臭いがゆえの親近感」は当時非常に新鮮であり、逆転の発想でアイドルの新しい境地を開拓したと言える。
一方、当時の人気歌番組であった「ザ・ベストテン」（TBSテレビ）にはランクイン時に途中から出演拒否を行うようになり、同番組の男性司会者であった松下賢次アナウンサーが「フジサンケイグループなんて大嫌い！」と番組内で発言するなどトラブルが起こった。「ベストテン」はこの頃からランクイン歌手の出演拒否が目立つようになり、人気の低迷を経て1989年に終了に追い込まれる。

アイドルオーデション番組として大成功を収めた例として「スター誕生！」、「ASAYAN」（テレビ東京）とともに語られる数少ない番組の一つでもある。

関連動画

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関連項目

• テレビ番組の一覧
• おニャン子クラブ
• とんねるず
• 片岡鶴太郎
• 大竹まこと
• オールナイトフジ
• 週刊文春
  1985年、おニャン子クラブ初期メンバーの一部が未成年喫煙しをしていたことをスクープ。これにより会員番号1番を含む関係メンバーが番組降板・除名される事態となった。
• FNNスーパータイム
  「夕やけニャンニャン」の後に放送されていた夕方のニュース番組。「夕ニャン」終盤に予告コーナーが有り、その中でキャスター・逸見政孝と片岡鶴太郎・とんねるずらのやりとりから「スーパータイム」も注目され始める。逸見はこれを期にバラエティー番組にも出演するようになり、後の人気アナウンサーへの道を築いた。
• とんねるずのみなさんのおかげです
  番組開始当時の主要スタッフが「オールナイトフジ」「夕やけニャンニャン」を手がけたスタッフと共通。「夕ニャン」終了直後に「おかげです」がレギュラー番組に昇格し、とんねるずはその人気を確立させる。

脚注

1. *フジテレビ、東海テレビ、北海道文化放送、長野放送、岡山放送、テレビ新広島、沖縄テレビ。
2. *秋田テレビ、石川テレビ、テレビ長崎などでは最後まで放送されないまま終了したため、FNS全局ネットは行っていない。