夜鬼 単語

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ナイトゴーント

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夜鬼(night-gaunt,ナイトゴーント)とは、クトゥルフ神話作品に登場する架怪物である。

概要

H.P.ラヴクラフト小説未知なるカダスにめて」が初出。
ドリームランドと呼ばれる世界に棲息しているが、覚醒世界にも姿を見せる事がある。

原文では「night-gaunt」と表記されている。
直訳すると「気味悪く痩せた」という事になるが、日本では夜鬼(ヤキ)、ナイトゴーントと表記される。

見たはやせ細った人で、全身がクジラのような皮で覆われ、顔はも口もないのっぺらぼうコウモリのような巨大な羽と長い尻尾のような大きなを持っている。

旧神ノーデンスに仕える種族で、通常は人の住まう界には顔を出さず、荒野でひっそりと暮らしている。しかしひとたび縄張りを荒らされると高速で飛来、侵入者を抱えて高く舞い上がる。
この時侵入者が抵抗すると、尻尾で「くすぐり」を仕掛けて抵抗を封じてしまう。尚も抵抗するとの高みから突き落とされて一巻の終わりだが、おとなしくしていると辺鄙な場所に置き去りにされるだけで済む。ただし基本的に危険な場所に放置される為、大抵はそこに住まう連中の餌になるのがオチである。

口がないため喋る事もないが、意外にも知性はあり、簡単な言であれば示を理解できる。
また多くの種族と同盟関係にあり、人間魔道師に召喚されて仕える個体もあれば、食屍鬼グールの盟友として偵察や運搬を行う群れがあるなど、関わりが較的多い。バイアクヘーほどの速度は出ないが、人間一人くらいなら軽々と抱えて飛ぶ事が出来る。
またシャンタク鳥大いなるものに恐れられているが、理由は不明。仮に遭遇した場合、向こうが逃げ出してしまう。

ドリームランドではングラネク山を縄張りとしており、山に刻まれた巨大な々の顔を見に来たものを捕まえ、危険な巨大ナスに放置してしまう。
またドリームランドの中心にある「クレド密林」に鎮座する外なる神イブ=ツトゥルは多くの夜鬼を従えている。イブ=ツトゥルは驚くほど巨大な身体をゆっくりと回転させており、数の夜鬼がゆったりとしたマントの下の乳房に吸いついたり、取りついたりしている。

較的人間に好意的と捉える事もできるが、それはたるノーデンス次第で、危険な存在である事に変わりない。だが同盟関係にある者と協関係を結べば、夜鬼を味方につける事も可である。
実際『未知なるカダスにめて』において、主人公ランドルフ・カーターピックマン人間時代に友人だったグール)の協を得て、危険なレン高原を越えてカダスへ至る為に夜鬼の助けを借りている。

ラヴクラフトの設定に従うなら、人間の意向は特に関係なく、単にや損得に忠実なだけである。他方、ブライアンラムレイの作品では人間と心を通わせる事が可で、人格的なものが認められる。

リンカーターグレートオールド・ワンに対する下位存在としてレッサーオールド・ワン概念創造し、夜鬼もそうであるとした。レッサーオールド・ワンには首領がおり、夜鬼の首領はイェグ=ハであるとされている。

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最終更新:2024/05/09(木) 16:00

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