のっぺらぼうとは、
である。ここでは1について記載する。
江戸は赤坂の紀伊国坂は、日が暮れると誰も通る者のない寂しい道であった。ある夜、1人の商人が通りかかると若い女がしゃがみこんで泣いていた。心配して声をかけると、振り向いた女の顔には目も鼻も口もついていない。
驚いた商人は無我夢中で逃げ出し、屋台の蕎麦屋に駆け込む。蕎麦屋は後ろ姿のまま愛想がない口調で「どうしましたか」と商人に問い、商人は今見た化け物のことを話そうとするも、息が切れて言葉にならない。
すると蕎麦屋は「こんな顔ですかい」と商人の方へ振り向いた。蕎麦屋の顔もやはり何もなく、驚いた商人は気を失い、その途端に蕎麦屋の明かりが消え失せた。全てはムジナが変身した姿だった。
小泉八雲「貉」
顔以外の外見は人そのものだが、顔に目や鼻、口がないお化け。ただし創作物においては口は描かれることも多い。
古くから落語や講談などの怪談話や妖怪絵巻に登場してきた、日本を代表する妖怪の一つ。
「ずんべらぼう」や「白坊主」という別名で呼ばれることもあり、「お歯黒べったり」や「ケナシコルウナルペ」など、類似の妖怪も多い。
小泉八雲の『怪談』の「貉」に登場する妖怪としても知られ、タヌキやキツネ、ムジナといった人を化かすという言い伝えがある動物が正体といわれることもある。
人をビックリさせるのが大好きでやり方も凝っているが、直接的な危害を加えることは少ない。
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最終更新:2025/12/06(土) 02:00
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