奥歯ガタガタいわせ節とは (オクバガタガタイワセブシとは) [単語記事]

奥歯ガタガタいわせ節とは、芸人「ふーみん」による、世の中をナメとるやつらに送るメッセージソングである。

概要

元ネタは昭和37年～43年に放送された人気コメディー番組「てなもんや三度笠」の主人公、藤田まことが演じるあんかけの時次郎の「耳の穴から指突っ込んで、奥歯ガタガタ言わせたる」という持ちギャグであり、後に吉本新喜劇で岡八郎がこのギャグを改変した「ケツの穴から手ぇ突っ込んで、奥歯ガタガタ言わせたろかい」というフレーズを使っていたものがルーツとなっている。ふーみんのネタではこれらのギャグを合体して「『ケツ』の穴から『指』突っ込んで」とし（本来ならばケツの穴から指を突っ込むだけではどう考えても奥歯に届かないのであるが）、節回しを付けた上で「奥歯ガタガタ言わせ節」とアレンジすることで、丸パクリを回避している。

TBSの番組「朝まであらびき団スペシャルあら-1グランプリ2017」の中で披露され、その洗練されたパフォーマンスと人体を精巧に表現した小道具で大きな笑いと感動を生み、ふーみんは見事あら-1グランプリ2017 優勝者となった。

その内容は、まだ見ていない映画のオチを言うやつ、満員電車でパンパンのリュックを下ろさないやつなど世の中を完全にナメとるやつに、ケツの穴から指を突っ込んで、奥歯をガタガタいわせるというふーみんの怒りが込められているものではあるが、特徴的な節回しと、軽妙なリズムの手拍子も交え、コミカルな動き、表情などは非常に楽しい。だが、その言葉に内包されたメッセージは、きっと視聴者の心に刻み込まれるであろう。