宇都宮広綱とは (ウツノミヤヒロツナとは) [単語記事]

「宇都宮広綱」（うつのみやひろつな　1545～1576？）とは、関東の戦国大名。下野宇都宮氏21代目当主。

概要

忠義に篤い家臣を持っていることで知られる戦国大名である。父の死により幼くして居城である宇都宮城を追われながらも、家臣の芳賀高定の尽力もあり帰還。同盟関係にある佐竹家とともに北関東の反北条勢力の一翼を担った。病弱であったため、晩年は病床にあることが多かった。便宜上亡くなった年を1576年としているが、1580年説もある。妻は佐竹義昭の娘である南呂院。

通常の歴史 SLG リプレイならびにいわゆる、仮想戦記物においてもそれほどクローズアップされたものは無い。戦国BASARA3において地方領主の一人として出ているが、その時点で死んでいるはずだということは内緒である。というか馬鹿キャラ扱いで・・・おお・・・もう・・・

生涯

わずか5歳の時、父・宇都宮尚綱が那須家との戦いで討死。更に家臣・壬生綱房の叛乱により宇都宮城は乗っ取られてしまう。忠臣・芳賀高定の庇護の元、翌年6歳で当主となった。壬生氏に芳賀氏(※)に那須氏に…と敵の多い状況にあったが、芳賀高定の働きと常陸の佐竹家との連携によりそれらを排除。1557年には北条氏康の助けも借りて、遂に宇都宮城への帰還を果たした。その後は反北条に転じる。

芳賀高定は益子氏の出身。宇都宮錯乱以来続いた宇都宮氏と芳賀氏の長年の内紛の末に主命で家督を継いでいる。芳賀家の生き残りはまだ不穏な動きを続けていた。詳しくは宇都宮興綱や芳賀高定の項目を参照。

上杉謙信が関東管領職につき北条攻めを行おうとするとすぐにこれに協調。後に上杉氏が北条と和すると手を切っている。一時的に北条氏の勢力下に置かれかかったこともあるが、最後まで盟友佐竹氏と共に敵対姿勢を続けていた。彼の治世下においては宇都宮家中は前後の時期に比べると安定した状況にあった。彼の死はどこかの人のように3年秘すように言われ実行されたといわれている。

彼の死後、宇都宮家は嫡男・宇都宮国綱が継いだ。豊臣秀吉の北条攻めの際に帰順し所領を安堵されたが、後に浅野長政との不和に伴い讒言を受け取り潰されている。その後、国綱の嫡男・宇都宮義綱が水戸徳川家に取り立てられ水戸徳川家家老職として宇都宮家は続いた。また次男・結城朝勝（宇都宮宗安）も秋田佐竹家に仕え、宇都宮の家名を残している。

補足

「信長の野望」シリーズにおける宇都宮広綱の能力一覧。

下野国がハブられた「戦国群雄伝」以外は大名としてもシリーズ皆勤。佐竹と組んで北条と対決する運命にあるが、病弱な事もあってバランスは良いがどこか頼りなく、「蒼天録」で知略が半分以下に落とされて以降は益々頼りなさが際立つ。だが「革新」以降は統率が政治と同程度まで評価が回復し、知略も徐々に上方修正されつつある。近隣の佐野氏や那須氏を吸収しながら頑張ろう。