小さなふるい機関車（原題：The Little old Engine）とは、映像作品「きかんしゃトーマス」の原作となる「汽車のえほん」（原題：The railway series）シリーズの第14巻である。
著：ウィルバート・オードリー／挿絵：ジョン・ケニー
概要
汽車のえほんシリーズ第14巻。英国では1959年に出版された。日本では1974年に出版されたが、2004年ごろに品切重版未定となった。2005年に出版された新装改訂版が発売された。2010年12月には「汽車のえほん」シリーズ65周年記念としてミニ新装版が発売された。更に2020年12月には「新・汽車のえほん」版が発売された。
今回の舞台はスカーロイ鉄道が舞台となる。スカーロイ鉄道が舞台となるのは10巻「4だいの小さな機関車」以来。
収録作品
| 旧版邦題 | 新版邦題 | 原題 | TVシリーズ対応回 |
|---|---|---|---|
| あっ、貨車が！ | ピーター・サムとラスティー | Trucks! | 第94話 サー・ハンデルのけびょう |
| かえってきたスカーローイ | かえってきたスカーロイ | Home at Last | 第95話 なつかしのわがや |
| ダンカンのロックンロール | ダンカンのロックンロール | Rock'n'Roll | 第96話 ロックンロール |
| ちびのとしよりふたご | 小さなふるいふたごの機関車 | Little Old Twins | 未映像化 |
キャラクター
- サー・ハンデル：スカーロイが修理中のため、多忙になりうんざりしている。ゴードンに唆され仮病を使うも、ピーター・サムがとばっちりを食い大事故にあってしまった。仮病がばれほっそり重役に説教を食らうが、ゴードンに逆恨みをして全く反省していなかった。4話では取材に来たテレビ局に「下品だから出ない」とやはり我侭であった。
- ゴードン：1話に登場。サー・ハンデルに暗に仮病を使えと唆す。
- ピーター・サム：1話ではサー・ハンデルの仮病のせいで大事故に遭う。煙突が折れ、痛々しかった。2話では事故の影響で休車中であった。修理工場から帰ってきたスカーロイに留守中のことを話す。4話では取材に来たテレビ局のクルーを別の鉄道のお偉いさんだと勘違いし、「このままでは売られてしまう」と落ち込んでいた。が、その後クルーを乗せた列車を牽くことになり、緊張していた。
- ラスティー：修理中のスカーロイの代役としてスカーロイ鉄道にやってきたディーゼル機関車。1話ではピーター・サムの救助に向かう。やさしく、気がいい。保線を担当し、線路を綺麗に整備していた。
- スカーロイ：2話で修理工場から帰ってくる。留守中のことをピーター・サムに聞いていた。その最中、トンネルに引っかかったダンカンの救援に向かうことになる。3話では注意を聞かなかったダンカンに怒り、救援に向かうのを渋るラスティーを諌める。4話では、実在のタリスリン鉄道の機関車「タリスリン」と双子だということが明らかになった。
- ダンカン：修理中のスカーロイの代役としてスカーロイ鉄道にやってきた蒸気機関車。工場から来たらしく、気性が荒い。ロックン・ロールのリズムで踊るのが大好き（機関車の横揺れを表現していると思われる）。2話ではいきなりトンネルに煙突が引っかかって立ち往生するという事故を起こす。3話ではラスティーの忠告を聞かず、脱線してしまう。
- ジェームス：3話に登場。ラスティーに文句をいうダンカンに同調する。
- ヘンリー：4話に登場。ピーター・サムの特別列車が発車するときにクロヴァンズ・ゲート駅にいた。チョイ役。
その他のキャラクター
- スカーロイ鉄道の客車：スカーロイの留守中、無蓋客車のエイダ、ジェーン、メイブル、車掌車のコーラ、ボギー車のガートルード、ミリセントが新たに配備された。
- タリスリン：旧版では「タリリン」の表記（原文では「Talyllyn」。日本人には発音しづらく、タリヒン、タリシンなどの表記も見られる）。英国ウェールズに実在するタリスリン鉄道の1号機関車。スカーロイと双子だということが明らかになる。
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