恋ダンス一斉削除事件とは、2017年9月1日に発生した星野源の曲「恋」を使用した動画が大量削除された事件である。
「恋」についての概要はこちらを参照→恋(星野源)
「恋」は、2016年秋放送のTBS系列ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の反響もあり、PVのダンス(所謂、「恋ダンス」)が反響となりニコニコ動画を始め、多くの動画サイトやSNSにて動画がアップロードされていた。
その後、投稿許可等の問い合わせが多かったために原盤元であるビクターは、「ドラマ放送期間中にYouTubeに公開することに対し」YouTubeのみで恋ダンスの踊ってみた動画の投稿の許可をしていた[1]。このYouTubeのみで許可していた時期はニコニコ動画に原盤を使った二次創作を投稿した場合、『みくにゃん恋ダンス♪ 【デレステMAD】』をはじめとした動画が削除されていた。
この際のシステムメッセージは、
この動画は社団法人日本レコード協会の申立により、レコード製作者の権利侵害として削除されました。
対象物: 「恋」 audio file (株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)
であり、確かに「恋」が対象で削除されているのがわかるだろう。
その後、ニコニコ動画でこの動画などが削除されたことが影響されたことが定かではないが、niconicoでも原盤使用許諾楽曲となり、ニコニコ動画でも恋ダンス動画を投稿することが許諾され[2]、一時期問題が解決したと思われた。そして騒動へと発展したのである。
まず、2017年2月と8月19日に星野源のレコード会社から「2017年8月末日をもって削除の手続きをする」という内容の宣告が出された[3]。この時点では、多くの投稿者は気づいているはずもなく、大きく取り上げるメディアも存在しなかった。
これに伴い、niconicoでも『音楽著作物及び音楽原盤の利用に関するガイドライン』を変更。
「但し、以下の楽曲の利用については、上記内容に加え、以下に定める利用条件を遵守してください。」との一文を末尾につけ、「恋」が8月の末日に削除されること、禁止事項や注意事項などを掲載した[4]。
そして、来る2017年9月1日に一斉削除が開始された。削除された動画には、先述の『みくにゃん恋ダンス♪』のうp主本人の再アップロード版のsm30401874や週刊ニコニコランキングなどがあり、多くの動画が削除された。週刊ニコニコランキングをはじめ、削除されたランキング動画は「恋」が使われた秒数が15秒や20秒ほどしか使用していないにも関わらず削除された動画も少なくない。また、ランキング動画の一例として今回週刊ニコニコランキングを例示したが、このシリーズの動画が削除された例は少なく、短時間での使用での削除という条件ではかなり厳しいことが見て取れる。事前に通告があったにせよ、バップと並ぶほどの削除の勢いといっていいだろう。
なお、削除された際のシステムメッセージは、
となっており、通常の原盤楽曲使用での削除とメッセージが異なる。
また、投稿者へのメールは
○○ 様
いつもniconicoをご利用いただきありがとうございます。
この度、○○ 様がアップロードされた、
楽曲名:恋
アーティスト名:星野源
の音楽原盤を含む動画につきまして、
2017年8月末日を以て、楽曲利用の許諾期限が終了したため削除をさせて頂きました。
▼音楽著作物及び音楽原盤の利用に関するガイドライン
http://info.nicovideo.jp/base/license_guideline.html
▼ニコニコ動画 投稿規約
http://www.upload.nicovideo.jp/rule
▼niconico利用規約
https://secure.nicovideo.jp/secure/rule
本件につきまして、ご不明な点がございます場合は、
お手数をおかけしますが、下記ヘルプ内の「サポートに問い合わせる」からお問い合わせください。
http://qa.nicovideo.jp/faq/show/704
(後略)
とのメッセージが送られてくる。
YouTubeでは、米大使館が投稿した恋ダンス動画も視聴不可能となるなど手加減はないようだ[5]
主な動画の削除当日である2017年9月1日には、ねとらぼやハフポスト日本版を始めとしたメディアで取り沙汰された。
主に、削除するまでの事前に宣告していたことも含め取り上げられており、元々ドラマ放送中の期間限定公開が条件であったのを延長して許諾をしていたことなどもレーベル関係者の声として上がっている[6]。
2020年4月頃に「恋」を含む星野源の楽曲の原盤使用が許諾された。それと同時に、「音楽著作物及び音楽原盤の利用に関するガイドライン」に記載されていた「恋」に関する項目も削除された。今度は許諾期間は設けられていない。
なお、恋ダンスの削除から再許諾までの一連の顛末は、2020年4月28日OAの『星野源のオールナイトニッポン』にて本人によって語られた。Youtube版の動画にて現在でも確認することができる[7]。その中で、ビクターが権利関係に厳しかったため期間限定にせざるを得なかったこと、星野源本人は音源を好きに上げられるようにしたかったこと、星野源の担当の方が会社と交渉して再許諾を実現できたことなどが語られている。
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最終更新:2024/12/22(日) 20:00
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