桂南光(かつらなんこう)とは、上方落語の落語家兼タレントである。本名は森本良造。桂枝雀の一番弟子であり、現在桂米朝事務所の常務取締役を務め、桂ざこばと並びツートップとなっている。旧号は桂べかこであり、今でもべかちゃんという当時の愛称で呼ばれることが多い(なんこはんより、こっちの方が呼びやすいから)。
同じ米朝門下だった故桂吉朝によると、早朝に起きてテレビ曲に赴き朝のニュース番組に出演し、昼にバラエティ番組やドラマのロケに出向き、夜は毎日2、3本演芸場をこなすというほどの働き蜂であったという。
南光の名の由来は、出身地の千早赤阪村の英雄、楠木正成(楠公)と上方落語の名跡であった桂萬光(上方では別にこの名前でも問題なかったのだが…まあ、お察しください)を掛けたもので、大名人の若い頃の旧名でもあったため、厳密には三代目桂南光である。また、旧号は桂米歌子(べかこ)で、これも上方落語の名跡なのだが、桂米歌子(かつらごめうたこ)などと女性と間違えられたことで、平仮名に変えた経歴がある。
関西では四角い仁鶴がまーるく収めまっせ♪の語りで名高い長寿番組『バラエティ生活笑百科』の相談員(後に桂ざこば→桂吉弥と交代していった)、ハウス食品のインスタントラーメン『好きやねん』のCM、『おはよう朝日です』や『痛快!エブリデイ』などで知られ、今も『ちちんぷいぷい』などに出演している。また、『そこまで言って委員会』など討論番組に出ることもあり、そこではやや思想の偏った過激な発言も聞かれ、それが時折物議を醸し出すこともある(辛坊治郎と舌戦になったとか)。
落語家としては、タレント稼業の知名度だけでなく実力も持っている。とりわけ、持ち前のだみ声を活かした、小憎たらしい輩や理屈っぽい大人、お調子者の幇間を演じさせたら天下一品であり、「ちりとてちん」「算段の平兵衛」などを十八番としている。その声質から演じ分けはそこまで巧い方ではないが、間の取り方や緩急の付け方は、師匠譲りの技量といえるだろう。
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最終更新:2025/12/20(土) 23:00
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