武漢ウイルス研究所(ぶかんうぃるすけんきゅうじょ)とは、中国湖北省武漢市にあるウィルス研究所である。
武漢ウイルス研究所は、1956年に中国科学学院(CAS)の微生物研究所として設立された。そのため、設立当初は、武漢微生物学研究所という名称だった。1978年6月の組織改編にともない、現在の武漢ウイルス研究所という名称となった[1]。
2004年に、中国とフランスは、「新感染症の予防・制御に関する協力協定」を締結。この協定により、フランス政府協力の下、中国初のP4(バイオセーフティーレベル4)の実験室の建設が計画された[2]。 2005年、武漢ウイルス研究所の研究者たちは、SARSコロナウイルスに関する研究結果を発表。中国キクガシラコウモリ科のコウモリが、SARS関連コロナウイルスの「自然の貯蔵所」であることを発見した[3]。武漢ウイルス研究所は、中国中の何千ものキクガシラコウモリからサンプルを採取し、300以上のコロナウイルスの遺伝子配列を分離、分析した[4]。
2010年から武漢ウィルス研究所P4ラボ実験室の建設が開始された。フランスは高い技術力を持つ専門企業15社が集結させ、世界最高レベルでの技術力を提供しようとしていた。しかし、中国側は、建設の途中から、徐々にフランスの専門家を排除したりするようになった。しかも、中国の企業が大部分の建設を請け負うことになった。P4ラボ実験室の建設は、2015年1月に完了した[5]。
2015年に、武漢ウイルス研究所は、「コウモリコロナウィルスが人間に感染するか」の実験を開始。SARSコロナウイルスとコウモリコロナウィルスを組み合わせた結果、新型のSHC014と呼ばれるウイルスを開発。このウィルスが人間に感染することを確認した[6]。
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最終更新:2025/12/13(土) 02:00
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