沙とは、以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- 細かい砂、渚の砂、砂地、沙漠、砂のようになったもの、粗野な、という意味がある。また(紗と通じ)うすぎぬ、(挱と通じて)すりこむという意味がある。サンスクリットの音訳に使われる。
- 〔説文解字・巻十一〕には「水の𢿱らせる石なり」とある。
- 字形
- 〔説文〕は「水に从ひ少に从ふ。水に少しく沙見ゆる」と水+少の会意で、水底の砂が見える意としている。
- ほかに、少は細かいものを集めた象形字で、沙はその声義を受ける形声とする説がある。
- 音訓
- 音読みはサ、シャ、訓読みは、すな、いさご。名のりに、いさ・す、がある。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1976年に人名用漢字に採用され、2010年に常用漢字表に加わった(人名用漢字からは削除)。
- 声符
- 沙を声符とする漢字には、莎、娑、𦀛、裟、鯊などがある。
- 語彙
- 沙雨・沙鷗・沙海・沙丘・沙禽・沙痕・沙塞・沙嘴・沙渚・沙上・沙場・沙石・沙汰・沙汀・沙棠・沙嚢・沙白・沙漠・沙彌・沙鳴・沙門・沙羅双樹・沙礫
異体字
- 砂は、沙の俗字である。現在では「すな」の意味に砂の字を用いる。→砂
- 𣲡は、〔説文〕にある異体字。
- 𣲓は、〔玉篇〕などにある異体字。
- 𡋷は、〔字彙補〕にある異体字。〔漢三老袁君碑〕に見えるとある。
関連項目
急上昇ワード改
最終更新:2023/02/09(木) 21:00
一覧をみる
- この記事について
-
-
- 編集コメント:常用漢字について追記
キャンセル