海辺のカフカ(英:Kafka on the Shore)とは、村上春樹の小説である。
日本の古典文学とギリシャ悲劇から着想を得て執筆された、全49章からなる著者にとって10作目の長編小説。
誕生日に家出を決意した世界で一番タフな15歳の「僕」と、猫探しの達人であるナカタを中心とした春樹ワールド全開のマジックリアリズム。
時に生々しい描写や残虐なシーンも含むが、全体を通して透明感あふれる文体で執筆されており、村上春樹作品の中では読みやすい部類だと思われる。そのためか中高の推薦図書になっていることもしばしば。
多様な解釈が出来る構造で村上自身読者から寄せられた感想や意見を尊重しつつ、明確な答えを提示していない。
中学生・田村カフカは、父親から告げられた呪いを振り払うように、世界一タフな15歳として生きるべく、誕生日に家出をし、深夜バスで四国へと向かう。
一方、知的障害を持つ猫探しの達人・ナカタは、依頼を受け猫を探しているうちに、連続猫誘拐犯を突き止める。
田村カフカ
主人公。父から呪いをかけられたせいで15歳の誕生日がやってきたとき、中野区の家を出て遠くの知らない街に行き、小さな図書館や山で暮らすようになり、現実と幻想の世界を彷徨いつつ成長を遂げる。カフカというのはチェコ語の偽名。
ナカタ
もう一人の主人公。猫と話せる60代の知的障碍者。幼い頃は聡明だったが疎開先の山中で気を失い目が覚めると記憶を失っていた。
大島
カフカが身を寄せる図書館で働く、緑色のロードスターを駆る難病と複雑なセクシャリティの持ち主。
佐伯
図書館の館長を務める顔立ちのいい50代の女性。洗練されているがどことなく空虚な存在。恋人を学生運動で失っている。
ジョニー・ウォーカー
ネコの魂を集めて笛をつくろうとしている変態。
星野
中日ドラゴンズの野球帽とアロハシャツで一年を通す20代半ばの長距離トラック運転手。亡くなった祖父によく似たナカタさんに興味を覚え、以後それ以上のものを彼に感じ相棒として付き従う。
カーネル・サンダーズ
高松の裏通りでポン引きをしていた人間でも神様でもない用意のいい男。
掲示板
1 ななしのよっしん
2024/03/10(日) 08:49:02 ID: WgZbORxcw1
これ以外にも村上作品のメインどころいくつも読んだけど、その中でも特に海辺のカフカに関しては、評価されてる理由がわからなかった
世の中のいろんな文学作品と比較してもかなり凡庸な部類としか思えないのに、知名度だけで過大評価されてると思う
2 ななしのよっしん
2024/04/05(金) 08:01:42 ID: zMcJ6+t6pc
この作品が英語圏の各紙書評で絶賛されたりすぐ後から顕著に国際的な文学賞の受賞が相次いだあたりから国外での知名度が高まった印象あるんだけどどうなんだろうか
英訳版はアップダイクも好意的な評論を寄せてたし
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最終更新:2024/04/24(水) 22:00
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