爨

爨とは、かまどや炊くという意味の漢字である。字形のパッと見の分かりづらさに定評がある。

爨の擬人化

漢字として

爨

Unicode

U+7228

JIS X 0213

1-64-6

部首

火部

画数

29画

意味

かまど、飯を炊く、かしぐ、食べ物を煮る、という意味がある。日本語だと炊事婦という意味がある。〔説文解字〕には「齊にて之れを炊爨と謂ふ」とある。

〔詩経・小雅・楚茨〕に「爨を執ること踖踖（セキセキ）たり」とある。その〔伝〕に「爨は、饔爨（肉を煮る）、稟爨（米を炊く）なり」とある。

字形

会意だが、多くの字が複合的に組み合わさっている。 𦥑＋同＋冂＋林＋廾＋火。〔説文〕には「𦥑は甑（こしき）を持するに象り、冂は竈口を爲し、廾は林を火の内に推すなり」とある。同が甑で、冂が竈の口。

音訓

音読みはサン、訓読みは、かしぐ、かまど、たく。

規格・区分

常用漢字ではない。JIS X 0213第二水準。

部首

爨は、ややこしい形をしているが〔説文解字〕で部首である。〔説文〕はほかに𦦧、釁を収める。

声符

爨を声符とする漢字には、𩎑などがある。

異体字

𤏷

Unicode

U+243F7

部首

火部

画数

17画

㸑

Unicode

U+3E11

部首

火部

画数

26画

熶

Unicode

U+71B6

部首

火部

画数

16画

𤑖

Unicode

U+24456

部首

火部

画数

19画

𤍾

Unicode

U+2437E

部首

火部

画数

15画

𤑇

Unicode

U+24447

部首

火部

画数

18画

𤓟

Unicode

U+244DF

部首

臼部

画数

24画

𤓥

Unicode

U+244E5

部首

火部

画数

26画

𠆡

Unicode

U+201A1

部首

亠部

画数

29画

• 𤏷は、〔説文〕にある籀文。
• 㸑は、〔漢語大辞典・異体字表〕やUnicodeにある異体字。〔集韻〕には「㸑㸑、鼎の沸かんとする貌なり」とある。
• 熶は、〔集韻〕にある異体字。
• 𤑖は、〔正字通〕にある古文。
• 𤍾は、〔字彙補〕にある異体字。
• 𤑇は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。
• 𤓟は、〔字彙補〕にある異体字。
• 𤓥は、〔字彙補〕にある異体字。
• 𠆡は、〔漢語大辞典・異体字表〕にある異体字。