糸井重里のバス釣りNo.1とは (イトイシゲサトノバスヅリナンバーワンとは) [単語記事]

糸井重里のバス釣りNo.1とは、糸井重里監修で作られたブラックバス釣りゲームである。

概要

ガキ使バス釣り大会でも常連の芸能界屈指のバス釣り好き糸井重里が監修したスーパーファミコン用ゲーム。
1997年 2月21日発売。販売は任天堂、開発はHAL研。
実写調のキャラクターがMOTHER シリーズでも見られる糸井節のセリフでコミカルに楽しませてくれる。

釣りパートは、実際の釣りをリアルに再現した種類の豊富なポイント（魚の隠れ家）、朝マヅメ夕マヅメ（魚の朝ごはん夕ごはん）、季節や水温による魚の活性や深度、さらに産卵期や回遊すら見事に再現している。
バス釣り自体がルアー釣りと同義なので釣りの種類はルアーのみだが、その種類もアプローチの仕方も豊富にあり、水面バチャバチャ、弱った魚を演じる、ただ落とすだけなどポイントの深度や形状によってそれらも様々に選べる。
バスが食いつく瞬間（竿を立てるタイミングによって針のかかり具合が違う）からリールの引き具合、竿の立て具合、魚を引き上げる時（連打しないと逃げられる）ですら気を抜けない本当の釣りによく似た真剣味が味わえる。

ミニゲームもありバス釣り大会はもちろん、ゴミ拾いやバス釣りに関するクイズなんてものもある。
また隠し要素もあり、カヌーにつけたソナーでしか見つけられない沈没船、簡単には見つけることも難しく、見つけても釣り上げるのが非常に困難な特殊バスなどもいる。

釣りゲーとしては相当本物に近い感覚で出来上がった完成度の高いゲームだが、上手く購買層にセールスできなかったり、釣りパートがバスがかかるまでBGMが無音、かかっても釣り上げるのに大物だとリアル数十分かかるというリアルだがカジュアル層が取っ付きにくいシステムなど、バス釣りブーム前後（アニメだとグランダー武蔵とかやってた）にも関わらず売上は伸び悩み、2000年にNINTENDO64で発売された続編『糸井重里のバス釣りNo.1決定版!』はワゴンの常連となってしまった。