誤チェストにごわすとは、誤った相手を叩き斬ってしまった際に発する言葉である。
元ネタは漫画『衛府の七忍』。発言者は薩摩藩家臣の中馬大蔵(ちゅうまんおおくら)。
『おいは恥ずかしか!生きておられんごっ!』と並んで、本作の薩摩隼人の狂犬っぷりを象徴する一幕である。
人外の鬼に対抗するべく剣豪・宮本武蔵のスカウトを命じられた中馬は、武蔵がいるとされる播磨に赴く。そこで彼らが武蔵を探し当てるために取った方法は、武蔵が通りそうな山道で待ち伏せし、通りがかった剣士っぽい人にチェストと叫びながら全力の斬撃を叩き込むという、まさにぼっけもんのみが為せるものだった。
もし武蔵だったなら難なく切り抜けるだろう、という目論見だが、薩摩隼人が放つ渾身のチェストの威力は凄まじく、不運にも通りがかったただの侍は胴体ごと腰まで一刀両断されてしまった。
武蔵ならこれで討たれるはずはないと確信している中馬は言う。
「誤チェストにごわす。こや目当ての侍じゃなか」
相手の腕試しのために不意打ちを仕掛ける、という展開は映画『七人の侍』などでもおなじみであるが、初撃チェストの場合受けに失敗すると即死なので理不尽極まりない。
結果、誤チェストのたび死体は増えていく。「またにごわすか!」と吐くぼっけもんの周辺の茂みには惨殺死体がゴロゴロと打ち棄てられていた。
その後、誤チェスト防止のため「チェストん前名前訊くんは女々か?」「名案にごつ」ということでチェストする前に「おはんの名は?」「名を申せ!」と尋ねることにした。
ただ実際は相手が(1コマの間で)名前を名乗らなかったため、「もう言わんでよか!」と結局すぐチェストしている。
ちなみに誤チェストをしていた2人は、以前「おいは恥ずかしか!生きておられんごっ!」の人(蜷尻左近)にも付き添っており、そのうち1人が「介錯しもす!」と臆せず彼の首を飛ばしていた2人(入来鹿太郎・樋脇数馬)と似ている。しかし、若干顔が違うようにも見えるという声もあり、本当に同一人物かは明言されていない。
この言葉が通常使用されるのは戦国時代末期から江戸時代初めにかけてであるが、平成の世も終わろうとしている2017年でも指定暴力団にチェストしようとして誤チェストしてしまった際などにも使用が確認されている。
(サービス終了のため沈黙)
ちぇすとーーーー
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最終更新:2024/05/27(月) 04:00
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