NTTドコモがiモード開始後のmova(第2世代)周波数帯逼迫に対応する為に2001年10月1日にサービスをスタートさせた。ちなみに、FOMAとは「Freedom Of Mobile multimedia Access」の頭文字から取られている。
使用されている技術はW-CDMA方式。この方式はテレビ電話に向いているとされ、事実サービス開始時にドコモは「テレビ電話」を売りにしていた。使用される周波数帯は2GHz帯がメイン(参考:movaは800MHz帯)。
が、W-CDMAの正式な仕様が決まる前にサービスを始めてしまった為に長い間世界から孤立している状態であった。この状況も基地局の大規模改修によって国際ローミングが可能となった。
また、開始当初の型番(200X)が当時主流だったmovaの型番ルール(50Xi)とは違っていたことや「どこでも繋がる」事に定評のあったmovaに比べ「繋がらない」事によりmovaからの移行が思うように進まなかった。
繋がらない事に対してはエリア外では同一番号でmovaが使える「デュアルネットワークサービス」と基地局の新設で対応したが思うような結果が中々出なかった。
結局iモード開発に携わった夏野剛がFOMAを再生する事となり、それまでの最先端技術中心路線からiアプリ中心路線へシフトした900iシリーズを展開。ようやくmovaからの移行が進むようになった。
その後はmovaに代わって最新サービスが順次展開され、2006年6月18日には契約が50%を超え、2008年6月には80%を超えた為movaの新規契約が同年11月で終了している。
なお、以前の「繋がらない」というイメージはほぼ払拭されてはいるが、現在もFOMAプラスエリアなどでのエリアの充実に力を入れている。
ちなみに、3.9世代のLTE(スーパー3G)はFOMAではなく「Xi(クロッシィ)」として展開されるが、Xiの展開理由も概要冒頭で述べているFOMA開始理由とほぼ同じでFOMAの通信量増加による逼迫の回避という目的もある。
後継となるXi・Premium 4G・5GがサービスインしFOMAからの巻取りが進んでいることを受け、2019年9月30日にiモードとともに新規受付を終了。前後して一部周波数を4Gに切り替えるためサービスエリアの縮小が発生。現在は音声通話主体となり、FOMA契約は4G対応の折りたたみ端末(ガラホ)・キッズケータイやローエンドスマホへの巻取りが始まっている。
コンシューマ向け以外のIoT端末などの対応やローミング対応などの関係で3大キャリアでは最後まで3Gサービスが提供されるものの、2026年3月31日にiモードとともにサービスを終了する予定である。
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最終更新:2024/11/24(日) 19:00
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