JLTV(JointLightTacticalVehicle=統合軽戦術車両)とは、アメリカ軍が採用した軍用車両ファミリーである。
HMMWVの後継車両として計画され複数の候補からオシュコシュ社製『Ⅼ-ATV』が採用された。
しかし後述する理由により全てのHMMWVが本車へ更新されることは無くなった。
2000年代からアメリカ軍は中東で対テロ戦争を開始したがやがて地雷やIEDによって攻撃を受ける事が日常と化した。
これらの攻撃で著しく被害を受けたのはHMMWVを中心とする防御力が低い装輪車両(ソフトスキン)で追加装甲を以てしても乗員諸共殲滅される事が頻発した為、複数の『MRAP(耐地雷・伏撃防護装甲車)』を導入する事で人的被害を減らす事に成功した。
しかしながら『MRAP』は防御力重視の設計・艤装が祟ってHMMWVの様に小回りが利かず大柄な事から偵察運用や回避機動がし難いことに加え大型ヘリ(CH-47、CH-53)による空中機動が出来ない欠点があった。
この事を踏まえて開発が決定した。
本車は全幅こそ2.5mとHMMWVと大差ないが全長は6m越え、全高も2.6mと大きくなりに加え重量は6t越えと基本形3台分の重量となった結果、前述の大型ヘリへの機内搭載が不可となり専ら吊り下げによる空中機動に限定されることになった。
こうなったのは『防御力と多用途性を両立させよ』という国防総省側の要求が反映された結果で採用された『Ⅼ-ATV』も前述の『MRAP』の一種である『M-ATV』の経験+要求に合わせて設計されたものであった。こうして本車はダブルキャブ仕様と物資輸送を重視したシングルキャブ仕様の2種が採用されたが空中機動に繋がる軽快さと運用コストの安さではHMMWVに及ばず後継機としての役割は失われた。
なお、HMMWV同様の銃座(有人型orRWS)に対応した一方で装甲化されたキャビンを採用したことから空調設備はHMMWVを上回っているとされる。
| 車名 | JLTV | HMMWV (M1114) |
M-ATV | 軽装甲機動車 | ハーケイ | イーグル |
| 全長 | 6m | 4.6m | 6.3m | 4.4m | 5.8m | 5.4m |
| 全高 | 2.6m | 1.8m | 2.7m | 1.9m | 2.4m | 2m |
| 全幅 | 2.5m | 2.6m | 2.5m | 2m | 2.4m | 2.1m |
| 重量 | 6t | 4t | 12t | 5t | 7t | 8t |
海兵隊向け防空システム仕様。
FIM-92+30㎜機関砲を装備したRWSを艤装した攻撃型『Mk1』とレーダーとミニガンを装備した指揮・捜索型『Mk2』のペアで1システムを構成。
本車をベースにした自走式火力支援システム。
空中機動、特にCH-53による吊り下げ空輸を重視した結果、本車の運転席を廃止して地上での移動は無線操縦とし弾薬は全てキャニスター(使い捨て容器)に積載し再装填は別にクレーン車を用意する事で重量を削減、各種制御装置のスペースを確保した。
不採用となったロッキード製
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最終更新:2025/12/14(日) 01:00
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