SCP-425-JP

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SCP-425-JPとは、シェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。

項目名は『草食い柳』。

概要

SCP-425-JP
基本情報
OC	Euclid
著者	inui_bowwow
作成日	2016年4月23日
タグ	植物 現実改変
リンク	SCP-425-JP
SCPテンプレート

SCP-425-JPは柳の木である。197█年頃に植林されたものと推測されており、通常の柳の木同様に日光、水、土壌中の養分を利用して生育する。――ただし、SCP-425-JPの生育にはこれだけでは足りない (というよりこちらの方法での栄養獲得にSCP-425-JPが長けていない) ことが判明しており、もう一つの方法で追加で栄養を獲得する必要性がある。

このSCP-425-JPの根端の一部はあらゆるコンピュータ端子に類似した形状になっており、SCP-425-JPはこれを利用して電子機器に接続する事が可能となっている。この端子表面には『CH-2800:草食い柳』という文字が表記されている。

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SCP-425-JPはその画像がデジタル文書に添付されたり、あるいは直接根端がコンピュータに接続されていると、その文章内に「きへん (木偏)」や「くさかんむり (草冠)」などの植物に関係する部首がある場合、それを「食べて」しまう。要は文章が「草を食べるその牛」「苦い食べ物をD-41567に食べさせた」「あそこのリンゴの苗」というデジタル文書にSCP-425-JPの画像を入れると、それぞれ「早を食べるその牛」「古い食べ物をD-41567に食べさせた」「あそこのリンゴの田」という文章になってしまう。そして、SCP-425-JPは生育に必要なエネルギーを得られるのだ。きへんとくさかんむりを食って生きる柳というのも不思議な話である。

なお、この文章改変は意味が通る場合において、実際にその近くに存在するものにも現実改変を及ぼす。なので、「早を食べるその牛」「古い食べ物をD-41567に食べさせた」「あそこのリンゴの田」はそれぞれ実験場にいた牛が周囲生物の内因性リズムを吸収する能力を獲得し、Dクラス職員はお腹を下し、リンゴの苗は消失し代わりに田園が出現する事態に。このオブジェクトが発見された理由も、このオブジェクトが存在する山中の木々の一部が一晩で消失した事件がきっかけとなっている。どうやらその山を旅行で訪れた男性が写真を撮影、それを電子メールで友人に送信したことが事件につながったようだ。

とはいえ、直接つながっているコンピュータに定期的にきへんとくさかんむりを含む文章を打ち込めば収容でき、ネットワークに他の機器がなく、他のネットワークにSCP-425-JPの画像をアップロードしなければ収容できるわけで、財団としては収容に難儀しない部類であったといえよう。

接続の直後に警備職員が収容違反を発見したことで影響が拡大することはありませんでしたが、職員がコンピュータから根を引き抜いた時点でSCP-425-JPはコンピュータ内に保存されていた当報告書を含む3個の文書を"捕食"していました。幸い報告書や文書の根幹部が影響を受けることはありませんでしたが、この事件により当報告書中の「草食い柳」という文章が「早食い卯」という文章に変更されました。

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SCP-425-JP - SCP財団より,2023/01/26閲覧

ある日、SCP-425-JPの収容セルは台風のために停電にみまわれた。すると、SCP-425-JPはまさかの食い意地を発揮し、根を急速に伸ばすと、収容セルを破壊して近くの通電しているコンピュータに端子を接続した。施設の予備電源設備の切り替えに訪れていた担当職員が気づき引っこ抜いたが、このコンピュータはネットワークに接続されており、自分自身を含め3つのオブジェクトの報告書データを捕食していた。

幸い、文書の根幹部は生きていたため、大規模なインシデントにつながる事態は避けられた。

だが――

現在の概要

SCP-425-JP
基本情報
OC	Euclid Safe
著者	inui_bowwow
作成日	2016年4月23日
タグ	ウサギ 動物 植物 現実改変
リンク	SCP-425-JP
SCPテンプレート

SCP-425-JPはウサギの一群である。なにを言っているかわからないと思うだろうが、これは簡単な話である。本報告書にも述べられている通り、このオブジェクトは根端に「草食い柳」と印刷されている。通例柳には見られない特異なことであるから、当然それはこのオブジェクトの報告書にも記載されている。

その報告書を捕食した結果どうなるか。「草食い柳」は「早食い卯」となる。そしてSCP-425-JPによって捕食されると、近くにあったものはその状態になるように現実改変を受ける。

そう、これによってSCP-425-JPは急速に老朽化、ついには倒木し、内部からウサギが2█羽も出現。出現に伴ってSCP-425-JPの体積は減少をかさね、ついには消失してしまった。この時のウサギの総重量はSCP-425-JPの推定重量に一致している。ただし所詮「食事にかかるスピードが通常のウサギより早い」程度の特異性しか持たず、まさにただの「早食い卯」であるようだが。

関連動画

関連コミュニティ・チャンネル

関連リンク

• SCP-425-JP - SCP財団

関連項目

• SCP Foundation
• SCP-1047-JP - 『Data食う寿司もムキムキ』。情報を食べて生きる寿司。
• SCP-132-JP - 『紙魚入る』。こちらは印刷されている文章の文字を食べる。
• SCP-800-JP-J - 『虚竜』。嘘だけを食べる恐竜。
• SCP-019-JP - 『普通のボノボ』。自業自得で性質が変化したオブジェクト繋がり。