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Tofu on fireとは、異文化理解の出発点である。
絵文字の項も併せて参照されたい。
2010年、日本のケータイ文化から生まれた文字コード「絵文字」がUnicode対応となり、絵文字を世界中で使用できるようになった。
しかしながら、その中には日本では常識だが、外国から見ても意味不明なものが存在する。
その中のひとつが、冒頭の絵文字である。
Unicodeでは「NAME BADGE」(U+1F4DB)と定義されている。
多くの環境において、この「NAME BADGE」(U+1F4DB)は「赤いチューリップ型の名札で、名前を書くための白い部分が付いている」という絵文字で表示される(例外もある。Emojipediaの該当記事を参照されたい)。
こういった名札は日本の幼稚園などでよく使用されている。そのため、多くの日本人はこれの実物をみたことがあり、これが名札をかたどっているものと容易に理解できる。
しかし、そのような事前知識のない外国人にとって、極端に記号化されたこの絵を「赤い部分はチューリップで、白い部分は空白である」と捉えられない人もいたらしい。
そんな中、アメリカ・オレゴン州ポートランド在住のとある人物が、日本の商店で実物を発見したツイートと、それにぶら下がったリプライに注目が集まった。
ポストを読み込み中です
https://twitter.com/notjosh/status/513444677732024321
Tofu on fire。「燃える豆腐」である。
確かに、言われてみればそう見える。
しかし、「チューリップの名札」だという先入観のある日本人には全く思いつかない発想であり、語感の勢いもあって日本人に大受けした。
なお、このリプライの人物以前のツイートを検索しても、チューリップ名札をtofu on fireと呼んでいるツイートはほとんどないため、この呼称は上のツイートの人物が個人的にそう呼んでいただけと思われる。
しかしながら、絵文字「📛」で検索すると、海外でもたびたび使用されていたことが分かる。ただし「名札」として使用している例がほとんど見当たらず、いくつかのツイートでは「炎上」「怒り」などとともに使用されており、炎をイメージしているらしいことが伺える。
このエピソードは、自国の常識が他国で通用するとは限らないこと、そしてその結果おもしろい発想が生まれる可能性があることを端的に象徴していると言える。
同時に、記号化するということの難しさも表している。
しかし、言い換えればこの例は「豆腐は世界的に知られている」ということでもある。
中国発祥の食材が、日本語の「tofu」として世界的に知られている、しかも「白くて四角いもの」の代表例として真っ先に取り上げられるというのは、豆腐の海外進出において日本語文化圏の人間がいかにプロモーションに尽力し、そして成功したかを物語っているともいえるだろう。
豆腐を火にかけたり、Minecraftの豆腐建築が炎上していたり、元の意味と同じ「チューリップ型の名札」の静画がこのミームにつられてTofu on fireタグになっていたりする。
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最終更新:2024/12/13(金) 12:00
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