エラン・ケレスとは、テレビアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の登場人物である。
cv:花江夏樹
アスティカシア高等専門学園のパイロット科3年。ペイル寮の筆頭。
灰色の髪に整った顔立ち、黄緑色の瞳に若干色白の肌を持つ少年で常に手袋をしているのが特徴。基本的に他者とは最低必要減のやり取りはせず、ほぼ無表情なことから学園内では「氷の君」と呼ばれていた。また口の悪い者からは「マネキン王子」と揶揄されている。
ペイル・テクノロジーズが擁立するパイロットであるが他の御三家が擁立するパイロットがCEOの養子、実子と目に見える何らかの関係がある中、エランだけが特に関係ないが特別な理由があるか、実力でその地位に上り詰めたのかは不明である。
乗機は『ガンダム・ファラクト』であり、スレッタ・マーキュリーに続く水星の魔女本編での二人目のガンダムパイロットとなる模様。
ぺイル寮の筆頭であるが学園内の誰にも心を開かない孤高の人物であり、何か聞かれたら応じるが『グエル・ジェターク』の決闘には興味を示す事なく、読書に勤しむ程でスレッタと関わった後もその点は変わりなく『ミオリネ・レンブラン』に対してはっきりと「君には興味ない」と言っている。
しかし識別上はガンダムではないエアリアルがガン・ビットを操るのを見て『GUND-ARM』であると見抜いて以降、パイロットである『スレッタ・マーキュリー』に興味を抱く。魔女と疑われた彼女がどうなるか心配する様子を見せており、それに対してエランの人柄を知る『シャディク・ゼネリ』から珍しいと言われ惚れたのかと茶化された際は「僕は人を好きになったりしないよ、絶対に」と何故か倒置法で返答する。
だが興味を抱いたのは事実なのか、エアリアルがガンダムである可能性が疑われた事で軟禁されたスレッタの元に向かい、係を変わる形で接触の機会を得た後に食事を伴い自身の名を名乗りながら訪問。食事したり、涙を流したりしたスレッタはその行動に疑問を抱くがそれに対して「君に興味があったから」「君の事をもっと知りたい」と答えて、スレッタを赤らめさせてしまった。
その後も、4話では実習試験を受ける為にメカニック・スポッターを探すスレッタの前に現れ、「ウチの寮に来る?」と誘うなど、スレッタにかなりの興味を見せていた。なおこの直後にミオリネが現れて勧誘を止めに入り、スレッタに対して「御三家は敵よ!私を手に入れたがってるしコイツだって私目当てで」という発言をした際には即座に「君には興味無いよ」と一刀両断していた。そして「んなっ!?」と驚くミオリネ。かわいいね。
スレッタとの関わりやその雰囲気に歴代のガンダムヒロインを連想させる要素があり、スレッタがテレビが媒体での初女性主人公に対する様にテレビが媒体のガンダムに登場する男性キャラとしては初めてそのポジションに収まる模様(女性が主人公で男性がヒロインの立ち位置にいる為に初めての出会いが乙女ゲームの様な絵面になるのはある意味必然である)。だがそのポジションは薄命キャラが多数いる故か、早速行く末が心配されている。
またケレスは火星と木星の間に位置する小惑星の名であり、水星の名を持つスレッタと同じく惑星と関わる名であり、関係を意識した名であると思われる。
※5話以降の確信の一部に触れるため注意
第5話あたりで、ペイル社がGUNDフォーマットの重大なデータストームに耐えられるように試行錯誤を重ねている「強化人士(じんし)の実験対象」であることが判明。被験者は身元がないものがいくつかおり、彼もその一人である。彼は、その4号目であった。ペイル社所属の「魔女」こと、ガンダム・ファラクト開発担当であるベルメリアは、この時点で既に限界が来ていると告知していた。
スレッタに接触していたのは彼女の乗るエアリアルを調べ、ガンダムであることを確認するためであったが、その結果エアリアルはパイロットに負荷を与える存在ではないと知ると同時に、自分と同じように苦しんで乗っている「同類」ではないことを知ってしまい、自分を全否定する存在のスレッタに憎悪を向けるのであった。
第6話では、ペイル社に関連している人物である「エラン」が直々に「4号」に会いに来た。この「エラン」に似せるように「彼ら」は整形を施されており、市民証を条件に今日まで実験を受けてきたのであった。なお、この「エラン」はペイル社の内情を知ってるか知らずかは別として、視聴者からその態度から「エラン様」(「オリジナルエラン」)と区別されている。同時に4号などの本名も分からないので、議論の際は「4号」などで分けることもある。
最終的にエアリアルとファラクトの決闘においては拘束後に攻めようとするも、エアリアルからの「謎の光」を浴びて遠隔兵器が無効化、さらに謎の光景を見た直後にガンビット一斉射により完膚なきまでに敗北。しかし、勝負後に4号はこの時のスレッタとの触れ合いで、自身も親に愛されていたのを思い出した。
しかし敗北はペイル社から見れば「不必要」と判断されるのいたり、そして・・・。
これまで「エラン・ケレス」と呼ばれていた人物は、彼そっくりに整形した強化人士4号であり、強化人士たちはGUNDフォーマットがもたらすデータストームを受け止めるために用意された替え玉であった。無口だった4号と違い、オリジナル・エランは饒舌で尊大な態度の人物であった。ペイル社内でもかなり上の立場にいるらしく、CEO達からも敬語を使われている。ちなみに一人称は「俺」。
第7話では、他の検体がまだ準備中だったこともあって嫌々ながら自らスレッタの前に姿を現した。このとき(スレッタが対人慣れしていないのもあるが)迫真の演技によってスレッタをステージへと誘い出し、CEOたちによる「魔女狩り裁判」に一役買っている。
彼の正体は、ペイル社の独自のAI(ペイルグレード)が自社のリーダーにふさわしい人物として選定し、指名された人物。その能力値はMSのパイロットとしての能力が平均以下な以外は全てSS評価(最大評価)という傑出したものである。
強化人士4号の後釜として投入された「新たなるエラン・ケレス」。天使のような笑顔を持っているが、採用された理由は「オリジナルと同じ性格の悪さ」。チャラい言動から視聴者からはチャランと呼ばれている。スレッタとの距離を物理・心理両面で一気に詰めようとし、顎クイからキスまで持っていこうとした(流石にスレッタに拒絶されたが)。ついにはスレッタとミオリネの中の人からも「気持ち悪い」と評されるほどだった。
一方、あくまで表面上ではあるが、4号とは対照的にコミュニケーション能力が高く、地球寮のメンバーや決闘委員会にも当然のように入り込んでいた(流石に前のエランとキャラクターが違いすぎてセセリア・トードから「別人なんじゃないの?」と評されていたが)。
彼の根底にはあるものは「生への執着心」であり、ガンダム・ファラクトに登場した際にも極力GUNDフォーマットの使用も避けている。一方で、MSパイロットとしての力量は相当高く、パーメットスコアを上げることなくガンダム・ルブリス・ウール、ガンダム・ルブリス・ソーンの攻撃を回避しつつ、ガンヴォルヴァを撃退している。
自分と似たような境遇であり、スペーシアンに対して異常なまでの憎しみを抱いているノレア・デュノクに対してシンパシーを感じている様子で、ことあるごとに煽って怒りを買いながらも何かと彼女のことを気に掛けていた。
「気持ち悪い」と評された5号だが、その理由はペイル社からの命でエアリアルを奪うためのもの。スレッタに接近したのも、没収中のエアリアルに乗って奪おうとしたのも上からの命令である。
実際の彼は生き方に対してカマド・タンジェロのように非常に熱く、死に急ぐノレアの本心を見出だすことで、彼女に生きることへの選択肢を示した。
しかし、それを示すには余りにも遅すぎた。既にテロリストとして多くの命を奪ったノレアはドミニコス隊によって撃ち抜かれてしまう。
ノレアの死によって一時的に暴走(作中で初めてパーメットスコアを上げた)エランであったが、「生きる目的」を見出した彼は学園からの脱出を志す。そして、これまで謎だった出自について、お互いに知ったスレッタと協力することとなる。
1話にてエランが読んでいた本。
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最終更新:2025/12/12(金) 11:00
最終更新:2025/12/12(金) 11:00
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