フィン(ファイアーエムブレム) 単語


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フィン(ファイアーエムブレム)とは、ゲーム「ファイアーエムブレム」シリーズのキャラクターの一人である。

概要

ユグドラル大陸を舞台にした作品に登場するキャラクター。クラスはランスナイト→デュークナイト。

初登場は『聖戦の系譜』の序章。主君であるキュアン夫妻とともに主人公のシグルド軍を助けるために駆けつける。第1部の途中でキュアン夫妻とともに一時離脱するが、後半で再登場する。このときグラフィックが第1部の少年の顔から苦労を重ねた壮年のものへと変化しており、彼の苦労が伺える。

トラキア776では第1章から登場。主人公リーフの守役として、リーフのそばに付き従っている。

聖戦の系譜のフィン

キャラクターとして

第1部では主君であるキュアンに付き従う若い騎士として登場。

イベントでは槍の師匠でもあるキュアンとのやり取りがメインとなり、稽古をつける風景や勇者の槍を授けるシーンなどが見られる。その後主君のキュアンとともに一時離脱するが、キュアンが再登場する際には「戦力の半分を預けてきた」というセリフに見られるようにキュアンの期待通りに優秀な騎士へと成長したようだ。

第1部と第2部の間では、祖国レンスターが滅亡し、はじめはトラキアの、後にフリージの占領下に置かれてしまう。フィンは非業の死を遂げた主君キュアンに代わりその息子リーフの保護者として祖国再興のために潜伏生活を続けていた。また、第1部でキュアンの親友エルトシャンの妹ラケシスが生存していると、彼女もフィンを頼ってレンスターに来訪、彼女の娘であるナンナの保護者も兼ねるようになる。

第2部ではレンスター再興のために挙兵するも、フリージ家に敗れたところで登場。セリスたちが救援に駆けつけるまでリーフとナンナを守って孤軍奮闘することになる。

第1部第2部を通して唯一参戦し続けるキャラクターであるため、第1部でフィンが恋人を作っていればゲーム内で親子同士の会話が見られる場合がある。なお、『聖戦の系譜』は親子関係が重要な作品であるのに、血縁関係のある親子で一緒に戦うことができるのはフィンとその子供だけである。また、ティルテュと恋人同士になっていた場合はその娘ティニーとは敵同士という悲劇が待っている。また、ラケシスとカップルになったうえでナンナとアレスがくっつくとまた別の悲劇が見られる。

ユニットとして

若い騎士ということで下級ユニットで登場するため当初のステータスは低いものの、成長率はそれなりによく、特に運があがりやすい。『追撃』スキルのために安定したダメージが期待でき、『祈り』スキルのおかげでピンチのときでもなんとかなる場合もある。残念なのは槍しか装備できないのに序盤の敵が槍に対して有利な斧を使うユニットばかりという点。キュアンとの会話をこなすことで強化されるので、がんばって育てよう。
武器である槍が重く素早さが見た目よりも下がっているが、より重い武器を扱う斧使いが相手のうちはさほど気にすることはない。とはいえ、2章以降は自身のステータスが高くなければ追撃が難しくなってしまうので鍛えておきたいところ。

第1部ではHPが0になった時点か、第4章開始時点で離脱となるのでそこまでになるべくレベルを上げておきたい。なぜなら第2部第7章で登場するフィンは第1部で離脱したときそのままのレベルで登場するからだ。低レベルのまま離脱させてしまった場合、第2部が非常にきつくなる。

第2部では登場したばかりでまだ弱いリーフ・ナンナorジャンヌと共にレンスター城を守る形で登場。
まるで育てていない場合は城を捨てすぐに退避させることになるが、クラスチェンジするまで育っている場合は鉄の槍一本でも彼一人で余裕で防衛出来る。

ユニットが強くなっていく後半戦は若干息切れ気味。
神器持ちが揃うようになると歴戦の勇士の彼もついていけなくなる場合があるかもしれない。
恋人の支援も期待できないので、この段階まで来たら無理に最前線に出さず、他のユニットの補佐・迎撃・トドメ、打たれ弱いユニットの警護などに回るようにした方がいいだろう。

父親として

フィンは全ての女性ユニットに対して恋愛会話が用意されていない。そのため、恋愛を成就させるにはひたすら隣接が求められる。スキル『追撃』『祈り』を持つのでなるべく『追撃』を持たない相手とカップリングさせたい。
また、前述の通り彼は4章で離脱してしまうので素早く隣接して好感度稼ぎをすることが必要になる。
装備はリング等しか引き継げない点にも注意。
彼自身は槍騎士なので成長率的にはやはり武器で戦うユニットとのカップリングを心がけたいところである。
アイラ・エーディン・ラケシスと恋人になった場合は子どもと7章で会話イベントがあり、ステータスが上昇するボーナスもあるので忘れないようにしておきたい。

ストーリー上お勧めされる恋人はラケシス。フィンとラケシスが恋人ならばラケシスがフィンを頼ってレンスターに落ち延びてきたという話に強い理由が付けられる。ナンナも実の娘の立場を得ることができる。早さが5ポイント上昇するイベントがあり、成長率的な相性がいいのもメリット。
ただし、剣使いである息子のデルムッドに武器を受け継がせることは基本的にできない。また、後述するが勇者の槍もフィンの手元からは失われる。

その他ティルテュとのカップリングもそれなりに面白い。キャラクターの項でも述べたが、ティルテュはレンスターを侵略したフリージ家の一員であり、その娘のティニーもフリージ家の一員としてフィンと敵対関係で登場するというストーリーの妙を楽しめる。戦力的には子供ユニットは武器継承ができずアーサーの魔力も低くなってしまうが、スキルが『追撃』『祈り』『怒り』という追い詰めれば追い詰めるほどに強くなるというユニットになる。
ただし、次の章でフィンが離脱してしまう点に注意。一応3章で登場する女性キャラ相手には強力な好感度上昇補正がかかるものの、脇目もふらず制圧を行わなければカップル成立は難しい。

トラキア776のフィン

キャラクターとして

第1章から登場。リーフの守役の騎士。歴戦の勇士なのにクラスチェンジしていない。
あるイベントで一時リーフの下を離れることになるが、後に合流する。

オープニングなどではリーフをつれてドラゴンナイトの追撃から逃れる姿なども流されており、レンスター滅亡後の苦労がうかがえる。

また、『聖戦の系譜』ではフィン以外の名前持ちのレンスターの騎士が登場しなかったが、今作では親友のグレイドをはじめとして多数のレンスターの騎士が登場するなどフィンの背景により踏み込んでいる。

今作ではナンナが娘となっており、ラケシスと結ばれている。が、ナンナの兄であるデルムッドが『ベオの剣』を持って登場するため、本当にラケシスと結ばれていたのか、あるいはナンナとは養子関係なのではないかとの疑惑も尽きない。ちなみに公式サイトでは、デルムッドとナンナの父親については不明扱いになっている。

ユニットとして

前作から引き続き『祈り』を持つほか、後述する勇者の槍による運の補正やリーフやナンナからの支援を受けることにより高い回避率を誇る。
また、最初のうちは彼しか騎士がいないのでその点でも重要なユニットである。

ステータスがまとまっており、序盤から活躍しやすい。
今回は体格システムの導入で槍の重さによる攻撃速度減少が抑えられるようになったのも嬉しいところ。
祈りスキルは『当たったら死亡する攻撃を受ける時、幸運×3の回避率上昇補正がつく』と変更され前作よりも発動しやすくなり、事故死することは減った。
特性上勇者の槍との相性は非常に良く、支援とセットで運用すればしぶとく戦うことが出来る。特に8章外伝に進む条件を満たす為に8章のボスを捕獲しないといけない場面ではフィンが最適だろう。

序盤では唯一の騎兵ユニットとしてその特性を活かし『かつぐ』『おろす』コマンドを使うことも多い。
クラスチェンジが出来るため底上げも期待でき後半もそれなりに戦えるが、成長率は並みなので他のユニットに見劣りしてしまうことも…。
最後まで使いたい場合は支援効果、聖戦士の書やリング、スキルM等で補おう。
ちなみに追撃必殺率(追撃時に必殺が出る確率に関わる隠しステータス)は1。

中盤では回避率の高さを使ってロングアーチの弾切れを誘うために使うこともある。ただし、このやり方ではターン数が増えてしまうため、使わないプレイヤーも多い。

また、今作では屋内マップが復活したため、ランスナイトのフィンも屋内では剣を使わざるを得なくなっている。今作では武器レベルは使用回数に伴い強化されていくため、剣と槍の両方を使わなくてはならないフィンには厳しい環境になっているといえる。 2名からの支援を受けられるため闘技場との相性が何気に良いのでここで降りて戦って剣レベルを上げるのも手だが、リスクが生じる上トラキアの闘技場は結構敵が強いので慣れていない人にはお勧めしない(それでも序盤の闘技場要員としてはフィンが適任であり、ライブリングを使って勝率をあげたり疲労を緩和することもできる)。

その他

勇者の槍

彼の代名詞的な武器として、主君のキュアンから託されることになる『勇者の槍』の存在がある。
攻撃力と重さはそこそこだが、早い時期に手に入る上2回攻撃できる強力な武器である。
撃破数が50を超え必殺が付与された暁には一度の戦闘で高確率で相手を葬ることができる、手放せなくなる武器となるであろう。

しかし、『聖戦の系譜』ではペガサスナイトに回すために取り上げられることも多く、さらにカップルが成立した場合は『男親の武器・アイテムは息子に引き継がれる』『親の持っていた武器で子供が使えないものは没収される』というシステムにより彼の手元から勇者の槍は離れて行ってしまう。

この事態を回避するにはフィンに独身を貫かせるしかなく、フィンにとっては恋愛を取るか主君との絆をとるかは両立できない永遠の悩みとなる。主君のキュアンが持つ槍の神器『ゲイボルグ』にも恋愛に関する悲劇があったのだが、そのジンクスまで下賜しないでほしいものだ。

『トラキア776』ではこの悲劇を回避するため、フィンには初期装備で勇者の槍が与えられ、さらに他のユニットは装備できないという専用武器の扱いを受けている。また、『運+10』という装備効果まで与えられており、元からの運の高さと合わせて高い回避率を誇るようになった。
使用回数は60回と多めだが、乱用していると意外とあっさり折れてしまうので捕獲・トドメ・回避などここぞという時に使いたいところ。
とはいえ、ケチっているとほとんど使わず残ってしまうケースもこの手の武器ではありがちなのだが…。
室内戦オンリーになる24章以降は使えなくなるので、それまでには使い干してしまっても問題ない。

ファイアーエムブレムTCG

NTT出版から発売されたTCGでは、第一弾からランスナイトとして参戦した。
初期から高い最大気力(攻撃や維持のコストを支払うために必要となる能力値)を持つ高レベルVerがあり、敵の攻撃を一度だけコストを払い無効化出来る『祈り』スキルと相まって撃破されにくいユニットとなっていた。
武器が槍のみなので後にエラッタがかかるまでは、戦闘を封じる『壊れた剣』を受けなかったこともメリットとなっていた。

が、同系統クラスでより高い打点を持つ主君のキュアンがいたり、高い採用率を誇る『スリープの剣』も無効化出来る『見切り』を持つ上打点で勝る飛行系ユニットがいたりとライバルは多かった。
頼みの『祈り』スキルも当時はシルヴィア・リーン・デイジー等単体で機能はするものの剣使いばかりで他ユニットとの噛み合わせが悪かったため、槍デッキに投入しても持ち味を活かせないのも難点。 後に登場したクラスチェンジも手間に見合うとは言い難く、上級職有利なシステムの逆風を受けていたため専用デッキやレンスター国勢デッキ以外では採用率は今ひとつだった。

とはいえ、当時TCG公式サイトで行っていた人気投票でアイラ・イシュタルなどの女性キャラを押しのけて一位になったり、多くの別Verのカードが出たりと扱いは非常に良く、多くのプレイヤーに愛されていたユニットだった。

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関連項目

  • ファイアーエムブレム
  • ファイアーエムブレム 聖戦の系譜
  • ファイアーエムブレム トラキア776
  • リーフ(ファイアーエムブレム)
  • ナンナ(ファイアーエムブレム)
  • ソシアルナイト(ファイアーエムブレム)
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