AH-64とは、アメリカ合衆国をはじめとした西側諸国で運用されている攻撃ヘリコプターである。
AH-1攻撃ヘリコプターの後継機としてヒューズ社によって開発された、攻撃ヘリコプターである。
AH-1に比べて30mmチェーンガンやAGM-114ヘルファイア、強力なレーダーなど、大きな発展を遂げている。
装甲もヘリとしては極めて優れており、場所によっては23mm砲弾が直撃しても飛行できるというものすごい防御力を持つ。
さらに、対空ミサイルを運用することもできる。が、やっぱり航空機には勝てない。
陸上自衛隊でも、AH-1の後続機(AH-X)としてD型を採用。62機導入という形が決定したが、防衛費削減のあおりを食らって年間導入機数は数機という寒い状況で、あまりの導入サイクルの長さに一部の評論家などから疑問の声が上がる中ライセンス生産を開始したのだが、なぜか僅か13機(恐らく実戦部隊配備は9機?)で打ち切られることになった。ちなみに2007年まで10機まで調達されている。理由はいろいろ噂されているが、
などなど話が上がっているが、真偽のほどは定かではない。
よほど自衛隊の中の人がAH-64Dに納得できない問題があったと見るべきか。ただ、いかなる理由であっても最近にない大不祥事かつ大失態であることには間違いがない。AH-64Dの配備を決めた中の人は大丈夫だろうか…。
結果的に13機で調達終了という形になったため、2008年、残り3機分に残り47機分に盛りこまれる予定だった国内メーカー側の生産設備の導入経費+ライセンス生産違約金などなどが加わることとなり、この3機にかぎり本来の1機あたり83億円に133億円が合算、216億円という高額な予算要求が行われた。
ぶっちゃけ、世界一高価と言われる戦闘機、F-22とほぼ同じ値段である。
当然というか、防衛費削減の中でこんな額が通るわけもなく、この3機分の導入が見送られることになった。
つまり、この時点で10機導入で中断。ライセンス生産メーカーである富士重工業は本来導入予定の50機分導入で見込んでいた350億円が未回収されることなった。
2009年9月2日富士重工業は発注機数の大幅減に伴う必要経費負担を防衛省に要望する事が明らかになった。2010年度概算要求でもAH-64Dの導入予算計上を見送った為、上述した一機ごとに上乗せ予定だったライセンス料の未回収分約350億円に加え、ボーイングから購入した3機分の部品代金約100億円につい ても請求するとしていた。防衛省の言い分は単年度調達であるため違約金は生じないという意見のようだ。
元々AH-64がライセンス生産されるメリットは、国内に生産ライン・整備設備があることで機体のメンテナンスにかかる費用、時間が軽減されることなる(と、稼働率が向上する)。FMSやボーイングからの直接購入ではライセンス生産より安く済むのだけれど、定期整備などボーイング社から技術者を派遣してもらう必要がある。
これでは望むとき、望む形で整備が行えないデメリットが生じるので、防衛省はそういう対応を望んでいたし必然と国内生産メーカーはこれらの生産・整備に必要な設備投資が必要になるので巨額の予算が必要になる。これを当初予定の60機に割り当てる予定が、半分もいかないうちに中断します。では国内メーカー側も立場がないだろう。
以後のAH-64の調達については、2011年度予算要求の中にふたたび計上されていることが明らかになった。しかも1機のみで調達費用54億円としている。再び計画通り13機までの調達を行う予定なのかもしれない。
(この顛末をうけて、自衛隊では導入にあたり設備導入費を導入機材数分分割して割り当てる、という方式を取りやめる場合も出てきたのは良い傾向と言えるだろう)
結果的には現行のAH-1を主力とする形は変わらず、再AH-Xとして新型攻撃ヘリが導入される予定となり、改めてAH-64D(Block3)を導入する可能性が出てきた。この他には、国産のOH-1偵察ヘリを改造する案などもある。
アメリカ陸軍ではAH-64D Block2をBlock3相当にするアップグレードする計画が2009年よりスタートしており、今後日本のAH-64Dがアップデートする可能性もあるかもしれない。
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最終更新:2024/05/21(火) 01:00
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