本記事では、メディアミックス作品『ウマ娘 プリティーダービー』のレースについて取り扱う。
概要
『ウマ娘 プリティーダービー』は、人間の姿とウマの身体能力を持った「ウマ娘」たちが、現実の競馬場を模したレース場で競い合う物語である。
しかし、そのレース展開は競馬に準じて行われるので、人間なら中距離以上に分類される1400mすら短距離扱いで、時速60km以上と自動車並のスピードでかっ飛んでいく。また、競馬の醍醐味である大外一気のゴボウ抜きなどが人間のスケールで見られる(人間でも800m走などで見られるがここまで派手ではない)。
アニメ版『ウマ娘』がここをしっかり描写したことで、競馬のスピード感が「ウマ娘」という未知の亜人種を通して視聴者に知れ渡ることになり、ゲーム版も長い延期の末にこれを裏切らない映像を提供して見せたことでここまでの大ヒットにつながったものである。
本記事では、『ウマ娘』の世界で行われるレースの、独特の世界観について記述する。
レース映像
前述および後述の通り、レース場の大きさや距離、速度は馬と同じスケールで展開される。
アニメ・ゲーム共に、実際の競馬中継をしっかり取材し、人型のキャラクターが走っているということ以外は現実さながらの迫力でレースが進んでいく。
アニメ
16:9の画面であるため、基本的には実際の競馬中継のような映像である。一方、作画の節約や本作独特の世界観を演出するための工夫も見られる。
現実ではまず無理なウマ娘を正面や真後ろからのアップで映す映像が多用されており、心理描写や仕掛けのタイミングの瞬間、差し切る瞬間などにドラマを与えている。
「順位の振り返り」は作画の手間があるためあまり行われないが、2期13話(1993年・第38回有馬記念)では実際の中継を再現し、モブウマ娘も含めた全員を詳細に作画し、実況する演出が行われた。
また、真上からの映像が頻出する。ウマ娘は人間の短距離走より更に前傾姿勢で走行しているため、上から見ると耳・背中・尻尾のみが映り本物の馬のように見える。
ゲーム
ゲーム版は縦画面と横画面の両方に対応している。
当初縦画面のみの対応だったが、2021年11月15日より、横画面にも対応した。
縦画面と横画面では演出コンセプトが全く異なる。各画面はレース前にポップアップで選択でき、ポップアップ非表示にした後もオプションで変更できる。変更は実況と同じく次の読み込みから適用される。
なお、共通としてレース中に三角印の「自分のウマ娘」のポイントが頭上に表示される。この印は、発走後画面をタッチ(どの部分でも良い)すると消えるので、最後の最後まで結果をわからなくしさらにハラハラする展開を見たいという方はぜひ発走後画面をタッチしてみよう。
縦画面
「カメラ1」と「カメラ2」をレース中いつでも切り替えられる。
「カメラ2」は終始担当ウマ娘をアップにするモードである。
以下は「カメラ1」について解説する。
スマートフォンの画面に対応して縦長の画面である。そのため現実の競馬中継に比べて画面がかなり狭く感じるのだが、それを利用した独特のスピード感や緊張感が表現されている。
特に、目の錯覚を利用して正確な順位や位置を意図的にわかりづらく表示することで、最後の瞬間まで勝敗がわからないというハラハラの展開を演出することに成功している。
なお、以下は周回コースの例であり、「アイビスサマーダッシュ」など直線しかないコースは異なる。
スタート
実際の競馬中継と同じく、斜め前からのカメラでスタート時の位置関係をわかりやすく映す。すなわち出遅れが発生した場合はよく見えるが、諦めてスキップボタンを押すといつの間に先頭にいたりするため、リプレイを確認するという本作独自の緊張感にもなっている。
中盤
実際の競馬中継で見られる「順位の振り返り」は、横からのカメラで行われるのだが、本作ではパトロールフィルムのように前からのカメラで行われる。順位は表示されるし実況もされ、画面上部に相対的な位置関係がウマ番で表示されるものの、絶対的な差がわかりづらくなっており、特に差し・追い込みのウマ娘にとっては逆転できる距離であるのかどうかが気になる。
一方、バ群ブロックされていることは見やすい。出遅れ時と同じく、スキップボタンを押したらいつの間に勝っていた、という驚きの展開を演出するようにもなっている。
第3コーナー手前頃から横からの映像となり、先行・差しウマ娘が差し切る準備をしているのが見えてくる一方、遠景となるのでバ群ブロックされているかどうかが見えづらくなっている。
終盤
最終直線では、順位表示が消える。そのため、位置関係は実際の映像および実況頼りとなる。
映像は現実の競馬中継と同じく斜め前からのカメラとなる。全体的な位置関係は見えやすくなるが、画面手前のウマ娘が実際より後ろに見えるため、外から追い込んでくるウマ娘が差し切ったのかどうかがわかりづらくなっている。
また、時折トップまたは2~3番手で差し切ろうとしているウマ娘がアップで表示される。
「プリティー」とはかけ離れた必死の形相でスパートをかける姿は本作の根幹であるが、同時に後方のウマ娘がほとんど見えなくなるため、いつの間にか差し切られる可能性との戦いである。
実際に差し切ったときは、それが実況で言われるか、真横からアップで抜き去る様子が映されるので、何が何だかわからず勝つ/負けるということはないよう配慮されている。
ラスト1ハロン弱では、ゴール板が正確に見えるよう、真横からの映像になるのだが、縦画面のディスプレイでは後ろが全く見えなくなる。すなわち、猛追してきたウマ娘が最後に差し切る可能性があり、比喩ではなく本当にコンマ1秒まで油断できないレース映像となっている。
横画面
画面が広くなり、現実の競馬中継のような画面で見ることができる。
それだけでなく、カメラワークも現実の競馬中継を忠実に再現している。「練習」モードで、各G1レースとYouTubeのJRA公式レース映像を見比べてみるとそっくりさがわかるだろう。
一方、「URAファイナルズ」「トゥインクルスタークライマックス」などの『ウマ娘』オリジナルレースでは、ドローン撮影のようなズームやパンを駆使した迫力のある映像が撮影される。
向こう正面で画面が上下に分割され、引きのカメラで順位を見られる仕様が追加された。これができるのは現在横画面のみである。
一方、「カメラ2」および固有スキル演出とウマ娘の顔アップは、縦画面を前提とした演出のためこちらでは見ることができない。また、勝利/敗北画面に移るときは縦画面に戻る。
レース場
「トゥインクル・シリーズ」であれば、JRAの10競馬場と地方競馬の大井競馬場・川崎競馬場・船橋競馬場・盛岡競馬場が忠実に再現されている。ただし、「競馬場」という表現はこの世界では死語に近く、看板などに残るのみである。口語では「レース場」という。
その再現度は各コースのカーブから起伏に至るまでそっくりで、本物の競馬場のHPにあるコース見取り図が攻略本代わりになるほどである。
また、レースに直接関係ない背景もできる限り現実に忠実であり、大井競馬場の背景に立ち並ぶビル群やナイター照明、中京競馬場に展示されている名鉄パノラマカーまでもきちんと描写されている。
川崎競馬場の馬場内駐車場は、G1とG2・G3では停まっている車の数が違ったりと、芸が細かい。
ただし、現実で馬が描かれている箇所はウマ娘に変更されているなど、世界観に合わなかったり、商標の問題があるものは差し替えられている。例えば以下の通り。
- 東京競馬場アハルテケ像 - シンボリルドルフ像に差し替え(アニメ)
- 阪神競馬場ウィナーズサークル - セントウル像の絵が矢をつがえたウマ娘になっている
- 中山競馬場ゴール板(芝) - 上部にある馬のプレートがウマ娘になっている
- 小倉競馬場ゴール板(ダート) - 同上
- 川崎競馬場ゴール板 - 同上
- 盛岡競馬場ゴール板(芝・ダート) - 同上
- 大井競馬場ゲート - 「TOKYO CITY KEIBA」が「OI RACE COURSE」に差し替え
- 川崎競馬場ゲート - 「川崎競馬」の文字が「川崎レース場」に差し替え
- 札幌競馬場ぱかぱかドーム - 内馬場のプレイエリアにある馬のエア遊具がウマ娘になっている
- 川崎競馬場 - 馬の横顔が描かれたロゴがウマ娘に差し替え
- 川崎競馬場内馬場噴水 - 馬の絵が描かれたプレートがウマ娘に差し替え
- 川崎競馬場内馬場広場 - かわさきホースライダーの滑り台部分がウマ娘のシルエットに差し替え
- 盛岡競馬場 - 「ORO PARK」のロゴで、「R」の上部が馬の頭部になっているのがウマ娘に差し替え
- パリロンシャン競馬場 ー ゴールポストの馬と騎手の絵がウマ娘に差し替え
- France Galop(フランスギャロ)の看板 ー 「襲歩」を意味する「Galop」が「駆ける」を意味する「Courir(クリール)」に差し替え
また、重要な備品であるにもかかわらず、ゲームではゲートに牽引車がついていない。アニメ版にはあるので、描画枚数削減のためと思われる(最大18人のウマ娘+ゲート+背景の描画が必要なので)。
現在改修中の競馬場は、建て替え前のものになっている(京都競馬場・船橋競馬場)。
障害コースおよび盛岡レース場の芝コースは現在使われていないが、手を抜かず再現されている。
パドック
現実と同じくオーバル型の周回路があるが、ウマ娘たちは特に回ったりはせず、準備運動やストレッチなどをする場所になっている。
中心にステージがあり、バックストレッチにあたる部分がステージ裏となっている。
ウマ娘は自分の順番が来たらステージに立ち、自分の調子や意気込みなどを観客に見せる。
この世界には馬券はないので、ファッションショーやプロレスの入場シーンのようにただのお披露目の場となっている(『ウマ娘』は女子プロレスもモチーフのひとつである)。ファンは、ここでのウマ娘の様子を見てレースを予想するが、本当に「予想」するだけで当たっても外れても何かある様子はない。
アニメでは、マントやジャージの上着を羽織り、パドック上で脱ぎ捨てる演出もあった。このとき脱ぎ捨てた上着は、退場時に自分で拾う。たとえフランスから来た凱旋門賞ウマ娘であろうとこの点は平等である。
その後地下バ道を通って本バ場入場が行われ(アニメでは、現実と同じく各ウマ娘について紹介あり)、各自ゲートに向かう。
ゲームでは「パドック」はステージのみが映され、周りの様子は描写されない。プレイヤーはすべての出走ウマ娘を自由に見ることができる。
格付
G1・G2・G3の格付けがある。現実の現代では、いわゆる国際格付けでない日本独自の格付けは「Jpn1」などの表記になるのだが(帝王賞など)、本作ではこれらも「G1」など国際格付けと同等の扱いとなる。
オープン競走はリステッド競走と区別しないが、リステッドの場合、ゼッケンの文字がオレンジ色になる
→勝負服(ウマ娘)
現実の条件戦は、2歳限定1勝クラスの競走のみPre-OPという名目で実装されている。
距離分類
ゲームでは、コースの距離は以下のように分類されている(左端は超過)。
短距離 | ー | 1400m以下 |
マイル | 1400m超 | 1800m以下 |
中距離 | 1800m超 | 2400m以下 |
長距離 | 2400m超 | ー |
競馬ゲームにおいては距離適性が100m単位で設定されることが多いが、ウマ娘の距離適性はこの基準でバッサリ切られるため、例えば中距離S・長距離Bだった場合、2400mのジャパンカップで楽勝だったのに、100m延びただけの有馬記念で惨敗ということも起こりえる。
一方、距離適性だけ見て2000mの皐月賞と2400mの日本ダービーを同一視し、皐月賞は勝ったがダービーはスタミナ切れで沈むというのもよくある話である。
なお、この分類は本作独自のもので、現実の競馬において絶対的に通用する分類基準は存在せず、時代や地域、本や評論家によって異なることは多々ある。
本作の分類は現代日本におけるポピュラーな分類の一つではあるが、たとえば国際的な分類であるSMILE区分とは根本的に異なるし、そもそもが大雑把な分類にすぎず実際には200m単位で評価が変わることはざらなので、うかつにウマ娘の基準で競馬ファンと距離の話をするとかみ合わないこともある。
例えば、ダービーと有馬記念は、SMILE区分では同じL(中長距離)、天皇賞(春)はE(長距離)区分である。
ファンファーレ
各レースのはじめには、ファンファーレと共に競走名のロゴが表示される。
G2以下のレースでは汎用のフォントだが、G1レースでは専用の豪華なロゴがアニメーションする。また、ファンファーレに混じって観客の拍手も聞こえるなど(アニメ版ではわざわざリズムがズレているのを再現している)、現実のテレビ中継さながらである。
曲は、当初から使用されている『ウマ娘』オリジナルファンファーレと、2.5周年に併せて実装された現実と同じファンファーレが存在する。
『ウマ娘』オリジナルファンファーレ
曲のバリエーションはなるべく現実に沿うよう、豊富に用意されている。例えば、東京・中山レース場と阪神・京都レース場では異なる曲が流れる。しかも宝塚記念は専用曲である。
他にも、大井競馬場ではG1とJpn1のファンファーレが異なるのを反映して、帝王賞・ジャパンダートダービー・JBC3競走(Jpn1)と東京大賞典(G1)が別の曲である。盛岡レース場のJpn3(クラスターカップ)とJpn1(マイルチャンピオンシップ南部杯/JBC)も別の曲である。
ただし、現実では別の曲である一般レース・特別レースは一つにまとめられている。『ウマ娘』の一般レースはメイクデビューと未勝利戦しかないのであまり分ける意味がないためと思われる。
現実で専用ファンファーレとロゴを持つ名鉄杯は、オープン戦だからか汎用曲である。
現実準拠ファンファーレ
2.5周年を迎えた2023年8月24日から、オプションで現実準拠のファンファーレに変更できるようになった。JRAおよびNARのほとんどのファンファーレが現実と同じ譜面になっているが、音源は新録である。
『ウマ娘』オリジナルでは一般レースと特別レースが同じ曲だが、こちらでは現実と同じく別の曲となっている。また、宝塚記念オリジナルファンファーレもそのまま。JBC専用ファンファーレにも対応している。
現在のところ、名鉄杯と盛岡レース場交流重賞(該当レースはクラスターカップのみ)だけが未対応で、名鉄杯では中京競馬場特別競走のファンファーレが、クラスターカップでは『ウマ娘』版が流れる。
また、レース自体が無いので当然といえば当然だが、障害競走ファンファーレは実装されていない。
海外レースのファンファーレは現実には存在しないので、『ウマ娘』版が流れる。
実況・解説
実況もテレビ中継さながらで、アニメ版では史実の実況を忠実に再現しており、その完成度は高く評価されている(「沈黙の日曜日」など、ショッキングな出来事はあえて再現しないなどの配慮もある)。
ゲーム版では、主要レースには実況の前口上が用意されており、そうでないレースも天候やバ場によって細かく実況が変わる。
また、育成ウマ娘ごとに専用実況も用意されており、これを探すのも攻略の楽しみとなっている。
トロフィー
ゲーム版では、G3・G2・G1と、ゲームオリジナルのエクストラレースにトロフィーが用意されている。オープン戦やプレオープン戦のものは用意されていない。
トロフィーは現実のものが忠実に再現されている。企業名も関係なく忠実であり、弥生賞のトロフィーには大きく「報知杯」と書かれている。一方、以下が変更されている。
- 実物に「JRA」などのロゴが入っている箇所は、「URA」のロゴに差し替えられる。
- 実物に、企業ロゴや市町村章などが入っているものは、似ているが違うロゴか別のものに差し替えられる。
- 実物に馬の絵や彫刻が施されているものは、その部分がウマ娘に差し替えられる
- 例:ダービー卿チャレンジトロフィー(馬の彫刻がまるごとウマ娘になっている)
URAファイナルズのトロフィーはウマ娘の像、トゥインクルスタークライマックスは星をかたどったもので、それぞれ台座部分に部門名が書かれている。
レジェンドレースのトロフィーは、そのウマ娘の靴が再現されている。
レース
ウマ娘たちは、トレセン学園に在籍したら、まずは教官による集団指導を受ける。
その後、試験などを経て専属トレーナーのスカウトを受け、競走ウマ娘としてのデビューを果たす。
トゥインクル・シリーズ
概ね現実の中央競馬に相当する。トレセン学園に入学したウマ娘たちは、専属のトレーナーがついたら、まずはこの「トゥインクル・シリーズ」で覇を競う。
レース内容は、現実の中央競馬と共に、地方競馬場の交流重賞も(一部)組み込まれている。これは、中央競馬で開催されているダート重賞が少なく、ダートウマ娘が著しく不利になることを防ぐためと考えられる。地方競馬場の持ち回りで開催されるJBCは、実装されているレース場からランダムで決定される。
JRAの重賞はすべて実装されているが、オープン特別競走は全てが実装されているとは限らない。条件戦(ウマ娘ではPre-OP)はジュニア級のみ。ダート交流重賞は、現在実装されている地方レース場のもののみ実装されている。
番組は、概ね現実の2020年版が参考にされている。育成シナリオでは、各ウマ娘の現役時代の状況に関係なく同じ番組が適用され、史実で出走したレースが廃止されていたり日程が変更になっている場合も、現在の順番か、別のレースが適用されるか、そもそも目標に登場しない。詳細は下記の「特記すべき廃止または変更されたレース」の項を参照。
例えば、東京スポーツ杯ジュニアステークス(東京スポーツ杯2歳ステークス)が2021年から、紫苑ステークスが2023年からG2に昇格したが、本作ではG3のままになっている。
一方、史実で、改修などの理由により競馬場ごと変更になっている場合、シナリオ上の目標レースも同じ変更がされていることがある(例:ライスシャワーの1995年宝塚記念、ビワハヤヒデ・ナリタタイシンの1994年天皇賞(春))。ただし、エルコンドルパサーの共同通信杯は降雪の影響でダートコースで行われたが、これは反映されておらず芝のまま。
名称ごと変更になっている場合は反映されず、現代のものが採用されるようである(例:「ラジオたんぱ杯(ラジオNIKKEI杯)2(3)歳ステークス」時代の「ホープフルステークス」。当時は阪神開催)。
2020-2022年は、京都競馬場の改修と、これに伴う開催日割り変更、新型コロナウイルスのパンデミック、東京オリンピック(2020年)の当初開催予定(コロナウイルスにより中止)と1年後の延期開催日程の影響(さらに2021年には笠松競馬場の競馬法違反事件に伴う無期限開催停止措置も重なった)から例年とかなり番組が異なるが、そのような一時的な変更はなかったと仮定されて2018年のものが採用される。
ちなみに、大井競馬場のナイター競走は「トゥインクル・レース」と呼ばれるが、偶然の一致であろう。しかし、大井レース場のナイター自体は作中に存在するため、東京大賞典や帝王賞などで(作中でそう呼ばれることはないものの)「トゥインクル・シリーズのトゥインクル・レース」が行われる。
以下の内容については、特記なき限り(細かい設定が示されている)ゲーム版を基準とする。
出場資格
出られるレースは、デビュー後の経過年数によって以下のように決まっている。これは、現実の馬齢に対応している。
シニア級レースは(設定上)何度でも出られるが、ジュニア級・クラシック級のレースには一生に一度(ゲームシステム上は育成1回につき一度)しか出走できない。
今のところゲームの育成モードにおいてはデビューからの3年間を過ごしたらエンディングとなり、設定上は存在するシニア級2年目以降を攻略することはできない。すなわち、「2連覇」が可能なのはクラシック級とシニア級両方で出走可能なレースだけである。
ウマ娘はそもそも女性しかいないので、牝馬限定戦は存在しない。現実で牝馬限定であっても、牡馬を元にしたウマ娘が出走することができる。
また、負担重量の概念もない。体重の概念はあるがプロフィール上のものである。そのためハンデキャップ戦が存在しない。「京成杯オータムハンデキャップ」は名前のみのものとなっている。
そして、20世紀頃まで存在した、外国産馬・持込馬制限が存在しない。他の部分も現代準拠になっている以上は当然か。
これを前提にしたシナリオになっていることもよくあり、アニメではエルコンドルパサーが1998年日本ダービーや同年天皇賞(秋)に参戦し、ゲームではマルゼンスキーやヒシアマゾンなど、史実でこの制限のために涙を呑んだウマ娘たちがクラシックや天皇賞に挑む「if」が目標レースに組み込まれている例は多い。
ウマ娘の出身地と現実での馬産地は異なることも多いため、九州産馬限定戦もないものと思われる。現実の中央競馬でその条件を持つレース(ひまわり賞と一部未勝利戦)はゲームには実装されていない。
現実でいう「賞金」の代わりとして「ファン数」がある。
レースに出場すると結果に応じて増えるもので、現実の1万円=1人に相当する。重賞には一定のファン数を超えなければ出走できず、それで目標レースに出走できない場合は強制ゲームオーバーとなる。現実では、レース出走の可否は「収得賞金」によって決まるが、『ウマ娘』のレース獲得ファン数は2020年時点での「本賞金」に準拠した数値となっており、3着以下でもファン数が増える。なのでシステムとしてはむしろ地方競馬の「番組賞金」に近い。
なお、最初は「1人」だが、これはCygamesが一部シリーズの制作を手がけた『アイドルマスター』シリーズから続くアイドルもののお約束で、「最初のファンは安心沢刺々美プレイヤーであるあなた」というメッセージが込められている。
なお、現実ではオープン馬になったら条件戦には出走できなくなるが、ゲームではファン数にかかわらずPre-OPに出走可能。
ターンと目標
ゲーム版におけるターンは1つの月を2つ(前半・後半)に分けており、1年間が全24ターンで構成され、それぞれのターンに2~3週分のレースが指定されている。また、同一のターンで複数のレースに出場することはできない。例えば史実でのオグリキャップは1989年にマイルチャンピオンシップとジャパンカップを連闘(2週連続で出走)しているが、ゲームでは両レースとも11月後半に指定されているためこのようなローテーションを組むことはできない。
シナリオでは、ウマ娘に対応した「目標」が設定されており、それを満たせない場合は強制ゲームオーバーになる。目標が指定のレースである場合、そのレースがあるターンは、そこに出走する以外の行動を取ることはできない。例えば、ジャパンカップが目標に設定されている場合、同一ターンのマイルチャンピオンシップには出走できない。
それでも、6月以降のレースの多くはクラシック級とシニア級の2回チャンスがあるため、片方の年度で目標に指定されていてももう片方の年度で出場できるケースも多い。ただし、両年度で同一レースへの目標が指定されているケースや、そもそも上述の通りジュニア級やクラシック級で特定のレースに目標が設定されている場合、必然的にそのターンの他のレースへの出場は不可能となる(特に、クラシック三冠の出走しない方や、シニア宝塚記念とぶつかる帝王賞、有馬記念とぶつかる東京大賞典などが顕著)。
以上の理由から、すべてのトロフィーを獲得する「全冠」を目指すには、「Make a new track!!」など、目標レースが設定されていないシナリオを選ぶ必要がある。目標レースが設定されているシナリオでは、同一キャラクターでG1を完全制覇できるのはハルウララとアグネスデジタルのみである(但しハルウララの場合、初期で芝G・中距離G・長距離Gのため、芝・中長距離のG1を制覇するには因子継承等を駆使せねばならず、至難の業である。アグネスデジタルの場合は史実を反映してか芝・ダート・マイル・中距離がAのため、ハルウララよりは楽であるが、それでも短距離・長距離の引き上げには因子継承を要す)。
出走ウマ娘
レースの出走ウマ娘の内訳は、自分の育成ウマ娘のほかに、シナリオの目標レースであればライバル枠として固定出走するウマ娘がいる場合といない場合とがあり、他にレースの時期・グレードに応じた人数のネームドウマ娘が出走し、残りをモブウマ娘が埋める形になる。
ネームドウマ娘の出走枠はライバル枠を含めて固定で、ジュニア級G1は自分の育成ウマ娘の他に4人、クラシック級・シニア級のG1は7人。以下、レースのグレードが下がるごとにネームド枠の出走数が減り、モブウマ娘の数が多くなる。ランダム出走ネームドウマ娘の種類は順次増えているが、この枠は変わっていないので、「レースからモブウマ娘がいなくなる」ということは無いようだ。
出走するネームドウマ娘は、基本的に史実でそのレースを走ったことのあるウマ娘が設定されているが、史実で走ったことのあるウマ娘が少ないレースの場合は無関係なウマ娘が残りの枠を埋める。適性より史実の出走歴が優先されるようで、ゲームの仕様上全く適性のない距離のレースに出走する羽目になっているウマ娘もいる(例:サクラバクシンオーの最初の目標である京王杯ジュニアステークスに短距離Gで出走してくるグラスワンダー)。
この仕様により、現状出走経験のあるウマ娘だけでは枠が埋まらない現実の牝馬限定戦では、元が牡馬のウマ娘がお構いなしに出走してくる。ただし、モブウマ娘はちゃんと牝馬設定(左耳飾り)のウマ娘だけが出走してくる仕様になっている。
ダートレースの場合、そもそもダート適性持ちのネームドウマ娘が少ないため、テイエムオペラオー、ヒシアマゾン、ニシノフラワーなど、史実で一度以上ダートを走った経験があるウマ娘がダート適性を魔改造されて出走してくる仕様になっている。
URAファイナルズでは、完全に適正外のウマ娘も人数合わせで適性を魔改造されて出走してくる。そのため、中距離を走るサクラバクシンオーや、ダート短距離に出てくるスペシャルウィークといった普通のプレイではまず見られない姿が見られる。
モブウマ娘は設定されたバ場・距離適性に応じてランダムに出走してくる。基本的に最も適性の高い距離によく出走し、2番目に適性の高い距離にも確率は低めだが出走する。
バ場適性は「芝B・ダートG」か「芝G・ダートB」の2択で、芝適性のウマ娘がダートに出たり、ダート適性のウマ娘が芝に出てくることは基本的にない(設定ミスなのか一部例外あり)。
また長距離適性のモブウマ娘が、適性Gのマイル戦に出てくる例も確認されている。
名称
レースの名称は基本的に現実に準ずる。「京都新聞杯」など、企業名などがある場合もそのままである。
副題は(名前がかぶらない場合は)基本的に省略される。例えば、「産経賞オールカマー」は、単に「オールカマー」と表記される。
ただし、『ウマ娘』の世界観に合わない名称の場合、レース名が変更される。
競走馬名がついたレース
実在の競走馬の名前がついている場合もそのままだが、副題(のようなもの)の場合は省略される。具体的には、「シンザン記念」「セントライト記念」「ダイオライト記念」はそのままであるが、「共同通信杯(トキノミノル記念)」と「弥生賞ディープインパクト記念」は「共同通信杯」「弥生賞」のままである。
一方、ダイオライト記念を除く4レースは全て、二つ名「名バを訪ねて」の取得に必要である。つまり、省略されてはいても、ウマ(娘)の名前がついていることは意識されているといえる。
この事実は、「ウマ娘の世界にシンザンやセントライト、ダイオライトはいる(いた)のか」という考察の対象にもなっている。
馬の品種および架空の馬の名前がついたレース
実際の馬の品種である「アハルテケステークス」はそのままである。
また、「セントウルステークス」「スレイプニルステークス」など、馬をモチーフとした空想上の動物の名がついたレース名もそのまま。
ウマ娘「ビコーペガサス」がそのまま登場していることに加えてこのことも、ウマ娘世界のアハルテケやセントウル(ケンタウロス)はどんな姿なのか、という考察の対象になっている。
2歳(旧3歳)
ウマ娘の年齢は馬の年齢と全く異なることと、そもそもトゥインクル・シリーズは年齢ではなくデビューしてからの年数で出られるレースが決まるため、レース名に「2歳」とある部分は「ジュニア」と名前が変わる。「○歳未勝利」も「ジュニア級/クラシック級未勝利戦」となる。
牝馬ステークス
ウマ娘は全員女性であり、牡馬・牝馬にあたる区別がない。そのため、「牝馬ステークス」も「ウマ娘ステークス」に変更されている。
一方、英語で若い牝馬を表すfillyが使われている「フィリーズレビュー」「阪神ジュベナイルフィリーズ」はそのままである。
ジョッキー
アメリカJCCが該当。
正式名称は「アメリカジョッキークラブカップ」だが、この世界に「ジョッキー」は存在しないので、「アメリカJCC」としか表記されておらず、実況も「アメリカジェイシーシー」と発音する。
ブリーダー
JBCレース3種が該当。
こちらも「ジャパンブリーディングファームズカップ」が正式名称だが、breedとは「子どもを繁殖させる」という意味であり、人と同じように生まれてくるウマ娘に「ブリーダー」は存在しない。
2周年で追加された「グランドマスターズ」シナリオにおいて、(STARHORSEからの移入という形ではあるが)WBC(WORLD BREEDERS' CUP)およびSWBC(SUPER WORLD BREEDERS' CUP)が実装された(正式名称はロゴにも記載がある)ため、ウマ娘界にも「ブリーダー」が存在する可能性もある。
TCK
TCK女王盃が該当。
正式名称は「東京シティ競馬」だが、『ウマ娘』の大井レース場ではこの名前は掲げられていない。(ゲートの表記はOI RACE COURSE)。また、「競馬」という語は「競馬場」という表記でのみ使われている。そのため、この世界で「K」は何の略なのかという疑問が残る。
ちなみに、一部シナリオの背景に登場する大井レース場北入口には「TCK」の名が掲げられている。
日本テレビ盃
施行時期から考えるに、Jpn2の「日本テレビ盃」と思われるが、何故か名称が丸々変わっている。
テレビ局の名前を持つレース名はNHKマイルカップやCBC賞などがあるが、これらは全て中央競馬のレースである。
出走前に実況アナウンサーがレース名を挙げるが、本賞ではレース名の読み上げはカットされており、開発途中で何らかの大人の事情があった物と思われる。
「Cygamesの親会社に当たるサイバーエージェントが運営するAbemaTVがライバル局であるテレビ朝日との関係が深いための配慮」「日本テレビからのクレーム」など様々な憶測があるが、詳細は不明。
ちなみに、船橋競馬場や川崎競馬場の施設は読売新聞社の完全子会社の株式会社よみうりランドが保有しており、遊園地としてのよみうりランドも実装時期と同じ頃に、ウマ娘とのコラボイベントを開催したり、日本テレビの子会社のラジオ日本が社杯を提供するラジオ日本賞(OP/中山ダ1800m)は実装後もそのまま残っているなど読売グループ自体と何かがあったというわけではない模様。
番組表
以下に、ウマ娘で採用されているレースの番組と、現実との違いを表にまとめる。
専用記事がある場合は太字で示す。
現実のレースについては、「競馬の競走の一覧」の記事を参照。
これ以外に、6月後半に全員が出走する「メイクデビュー(新バ戦)」と、未勝利戦が存在する。
「方向」欄で、ゲーム内および他サイトにある「内/外」などの表記は省略する。
- 凡例
JBC競走
現実では、JBC3競走は各競馬場の持ち回りである。
『ウマ娘』では、当初地方レース場が大井しかなかったこともあり、大井に固定されていた。
川崎・船橋・盛岡レース場の実装により、地方4場からランダムで決まる仕様になった。
現実には中央(2018年・京都競馬場)で行われたこともあるが、『ウマ娘』での開催はなし。
同年のJBCはすべて同じレース場で行われ、距離はそのレース場に対応して決定される。
ただし、ウマ娘の目標レースになっている場合はその限りではない。
門別競馬場が未実装のため、JBC2歳優駿は実装されていない。
メイクデビュー
現実の「新馬戦」に相当するレースで、レース場や距離はウマ娘によって異なる。概ね史実に基づくが、史実の新馬戦が新潟1000mのライスシャワーのようにゲーム的な適性と合わない場合は、適性に合わせた距離のレースに変更されている。
ゲーム的な都合もあるだろうが、現実と異なり、時期は全員揃って1年目の6月後半である。そのため、「ジュニア級メイクデビュー」とは書かれているが、「クラシック級メイクデビュー」は存在しない。デビューまでに与えられたトレーニング期間は、揃って12ターン(半年)ということである。
この仕様により、史実でデビューが遅れたウマ娘も、普通にジュニア戦線やクラシック戦線に参戦できる。とはいえ特に理由がなければ史実で全く縁がなかったレースが目標に設定されることはほぼないので、デビューが3歳になってからだったサイレンススズカやセイウンスカイ、重賞戦線に出てきたのが3歳秋からのマヤノトップガンやメジロマックイーン、そもそも2歳時は地方で走っていたオグリキャップといった面々は、序盤の目標が特定のレース出走ではなくファン人数集めに設定されている。
このレースで勝利すれば、上記通常番組のレースに参加するが、勝利できない場合、未勝利戦突破まで先へ進めない。
なお、出走人数は9人立てで固定。自分の育成ウマ娘以外は全員モブウマ娘となっている。
未勝利戦
メイクデビューで1着にならなかった場合、番組がすべて未勝利戦となる。ここで1着を取れば、通常の番組に戻る。裏を返せば、出走レースが指定されている目標までに未勝利戦を突破できなければ、強制的に目標未達成となる。
現実では未勝利戦をすっ飛ばして条件戦に出ることもルール上は可能で、新馬戦に敗れたが明らかに能力がある馬ならそれを行うこともあるが(アドマイヤベガなど)、ゲームの仕様でそれができたら未勝利戦の存在意義が失われるのは確実なためか行えない仕様となっている。
未勝利戦は、2年目の8月後半までしか用意されていない。したがって、9月まで未勝利だった場合、育成続行不可能となる。現実のJRAでも3歳未勝利は9月頃までで、それまでに勝利できない場合事実上の引退となることを反映している。現実では地方競馬に移籍してから戻ってくるなどの救済策があるが、ウマ娘では現状使えない手段である。
現在のところ、それまでに目標レースのないハルウララ、マヤノトップガン、メイショウドトウ、タマモクロス、バンブーメモリーに可能性があるが、マヤノは「ファン数10000人」という2つめの目標を未勝利のままクリアする必要があるので、逆に見るのは至難の業である。
なおメイクデビュー同様、出走ウマ娘は自分の育成ウマ娘以外は全員モブウマ娘。出走モブウマ娘は適性の合っている者からランダムに決まるようなので、メイクデビューで勝利したモブウマ娘が未勝利戦にも出てくることがある。
サマーシリーズ
現実のJRAでは、G1レースの行われない夏競馬を盛り上げるべく、夏の重賞レースのいくつかが「サマーシリーズ」に指定されている。レースの格付と着順に応じてもらえるポイントでチャンピオンを決定し、報奨金がもらえる。
サマースプリントシリーズ・サマー2000シリーズ・サマーマイルシリーズの3種があるが、『ウマ娘』では、現在のところカレンチャン、カルストンライトオのシナリオに「サマースプリントシリーズ」が登場するのみ。同シリーズには全6レースが指定されているが、このうちカレンチャンは彼女が史実で出走した3レースのみが、カルストンライトオは自身がレコードを持つアイビスサマーダッシュを含めたすべてのレースが対象である。
「1200m×3=3600m」という詭弁に使われるサクラバクシンオーの3レース(函館・CBC・セントウル)もサマースプリントに該当すると思われるが、バクシンオーは短距離では勝って当然なので特段言及されることはない。
ウマ娘の世界に騎手は存在しないので、「サマージョッキーシリーズ」は行われない。
サマースプリントシリーズ(太字は対象レース)
サマー2000シリーズ(対象なし)
サマーマイルシリーズ(対象なし)
特記すべき廃止または変更されたレース
『ウマ娘』には、1970年代~2010年代まで幅広い年代の競走馬が登場しているため、当時と名前が変わっていたり、廃止されたため目標レースが別のものに変更されたものも存在する。その中で、ウマ娘の育成シナリオに変更があるなど特記すべきものをここにまとめる。
名称変更
- 京成杯3歳ステークス→京王杯3歳ステークス→京王杯2歳ステークス
京王杯オータムハンデキャップ→京成杯オータムハンデキャップ - いちょう特別→いちょうステークス→サウジアラビアロイヤルカップ
- 朝日杯3歳ステークス→朝日杯フューチュリティステークス
- 阪神3歳ステークス→阪神3歳牝馬ステークス→阪神ジュベナイルフィリーズ
- ホープフルステークス(オープン特別、2013年まで)→廃止
- 廃止されたが、ウマ娘では新ホープフルステークスに統合。
- 関連:ウイニングチケット トーセンジョーダン
- ラジオたんぱ杯3歳ステークス→ラジオNIKKEI杯2歳ステークス→ホープフルステークス(2014年から)
- 有馬記念→有記念
開催時期変更
距離変更
- 高松宮杯→高松宮記念
- 1996年G1昇格の際、2000mから1200mに変更。史実でこの前後に活躍したウマ娘が多数いることから、複数の人物が影響を受ける。未実装も含めるともっと増えると思われる。
- 関連:ナイスネイチャ、ヒシアマゾン マチカネタンホイザ
- ネイチャとタンホイザは2000m時代の勝者。ネイチャは高松宮記念は目標外で、代わり(?)にレース場と距離が同じ中日新聞杯が目標に設定されている。なおネイチャはG1未勝利のため、ウイニングライブの歌唱はこの宮杯の勝利をあてて『本能スピード』に対応しているが、短距離適性Gのためシナリオで高松宮記念を勝ってウイニングライブを見るのは至難の業。マチカネタンホイザは特殊実況の条件に影響し、同じ中京2000mの金鯱賞が対象になっている。ヒシアマゾンはタンホイザの5着。彼女は大阪杯が目標に設定されており、高松宮に出走できない。
- なお、2023年5月に開催されたレーシングカーにバルはG2時代の高松宮杯を模して行われた。メインはナイスネイチャでその他のキャラはオグリキャップ・メジロアルダン・ダイタクヘリオス・マチカネタンホザ。直近で実馬のナイスネイチャ号がバースデードネーション等で話題沸騰していたからこのレース構成を選択した可能性がある[1]。
- ジュニアカップ
- 名鉄杯
格付変更
ゲームでは、格付けは基本的に2020年のものが採用される。
アニメでも同様と思われるが、一貫していない。
未来の変更
2020年を基準としているにもかかわらず、未来に予定されている変更が『ウマ娘』で先行して採用されているケースがある。
2020-2023年にかけての一時的な変更
2020年から2023年にかけて、京都競馬場が改修工事を行っている影響で、一部のレースで現実の番組が変更になっている。また、新型コロナウイルスの影響や東京オリンピック(2020年)に伴う番組変更もあるが、これらの一時的(と思われる)変更は『ウマ娘』ではないものとして扱われ、2018年の番組が基準となる。
ただし、将来、この年間現役だった競走馬がウマ娘化した際に、ライスシャワーやビワハヤヒデと同じような特別仕様になる可能性はある。
以下に代表的なものを記す。『ウマ娘』では前者で行われる。
2023-2024年のダート路線の整備
2024年度(2歳側は2023年度より変更が起きているが、ウマ娘には影響がない)よりダート路線の重賞体制が大幅に変わる(羽田盃・東京ダービーのJpnI指定、ジャパンダートダービーの時期変更、さきたま杯(浦和)のJpnI昇格など)が、おそらくウマ娘では反映されないかと思われる(GIレースとしての実装は考えられるが)。
ただし、大型アップデートでレース場とレースの追加とともに、2024年以降のレーシングプログラムに準拠する可能性はあり得る。
以下が変更事例(2023年現在ウマ娘で実装されていないレースは灰色表記)。
- 羽田盃(4月下旬〜5月上旬、大井1800m)・東京ダービー(6月上旬、大井2000m)のJpnI指定
- ジャパンダートダービーがジャパンダートクラシック(10月上旬、大井2000m)に改称の上時期変更
- ダイオライト記念・川崎記念・名古屋グランプリ・名古屋大賞典の時期変更
- TCK女王盃の廃止および兵庫女王盃の新設、クイーン賞(船橋)・エンプレス杯(川崎)・ブリーダーズゴールドカップ(門別)の時期変更
- マリーンカップ(船橋)の時期変更・3歳重賞化
- エーデルワイス賞・北海道スプリントカップ(門別)の時期変更・後者の3歳重賞化
- 兵庫チャンピオンシップ(園田)の短距離重賞化
- さきたま杯(浦和)のJpnI昇格
- ネクストスター競走の施行(これは地方所属馬に限定されるためウマ娘のトゥインクル・レースには影響しないと思われる)
ウマ娘に登場しない特記すべきレース
条件戦は2歳限定戦しか実装されていないため、史実で印象的なものがあったとしても他のレースに振り替えられる。
ゲーム版のイベント
ゲーム版では、デイリー報酬や各種イベント用に専用のレースが行われる。
デイリーレース
専用のレースに出場すると、着順に応じた報酬がもらえる。
出場にはチケットが必要で、原則1日3回だが(それ以上はジュエルが必要)、6回に倍増することがある。
チームレース
短距離・マイル・中距離・長距離・ダート(マイル)から殿堂入りウマ娘最大3人ずつを選出し、チームを組む。チームの誰かが1着になればチームの勝利となる。
これとは別に、スキルの発動や各員の着順などに応じてポイントがもらえ、このポイントの多寡によって、毎週ランクの昇降格がある。
デバフはチームメイトにはかからない。一方、スキルの発動条件などは味方のものも加味される。
例えば、サイレンススズカの固有スキルは前にいるのがチームメイトであっても発動しないし、シンボリルドルフの固有スキルは追い抜いた3頭にチームメイトが含まれていても発動する。
登場するコースはJRA10競馬場と大井競馬場のうち、各部門に合致したものからランダムで選ばれる。裏を返せば、合致していれば現実で極めてレアな「東京 芝2300m(現実でも3歳未勝利と1勝クラスの新緑賞のみ)」や「札幌 芝1500m(ウマ娘ではクローバー賞しかない)」、「新潟 芝1000m(直線のみ)」などが選ばれることもある。
自チームと相手チームのメンバー以外はモブウマ娘が出走するが、ステータスと適性がCLASSに応じてランダムに割り当てられるようで、育成シナリオとは適性が別物になっている。
レジェンドレース
過去のレースから1つをピックアップし、勝者または好走したウマ娘に挑戦する。
当初は毎月行われていたが、毎月3~4人出ると実装人数を超過するのが確実だからか現在は隔月になっている。
1日3回、各ウマ娘ごとに3日ずつ挑戦できる。
勝利すれば、そのウマ娘の靴を模したトロフィーを入手できる。
着順に応じてそのウマ娘のピースももらえる。未入手の★3ウマ娘入手のチャンスに思われるが、全勝しても全然足りないので基本的には覚醒用である。
自分のウマ娘とレジェンド枠の他に、史実でレジェンドウマ娘に縁がある、あるいは近い時期に同レースを走ったウマ娘が1~2人ほどネームド枠で登場し、残りはモブウマ娘が出走する。こちらのモブウマ娘は基本的に育成シナリオと適性は同一だが、一部微妙に変更あり。レジェンドウマ娘と同じウマ娘を自分が出走させることは出来ないが、ネームド枠は自分が出すことで枠を奪ってしまうことも可能である(空いた枠はモブウマ娘で穴埋めされる)。
チャンピオンズミーティング
一定の条件下で対人戦により行われるトーナメント。
レース内容は今のところG1、特に時期の近いものに準じたものとなる。
3人1組のチームを殿堂入りウマ娘から選出し、上記チームレースと類似のルールで対戦する。
ポイントが無関係であり、勝利あるいは他プレイヤーとの最高着順差のみが計られることと、マッチングが(決勝以外)リアルタイムであることが異なる。
育成評価がA+まで(14999以下)のウマ娘しか出場できない「オープンリーグ」と、出場に制限の無い「グレードリーグ」に分かれており、参加できるのは片方のみ。
3ラウンド(2ラウンド+一発勝負の決勝戦)制で、5連戦中の勝利数に応じて次のラウンドでのランクが決まる仕組み。
全レース、3チーム×3人の9人立てで、モブウマ娘は出走しない。
開催当初は毎月中旬~下旬開催で、開催杯名は星座の英語名(タウラス・ジェミニ等)。1年で1週していたが、2年目の2023年4月でその体制は終了し、以降の開催杯名は後述のグランドマスターズと同じネーミングになった。同時に新設されたリーグオブヒーローズ開催月は開催しない事となった。
リーグオブヒーローズ
一定の条件下で対人戦により行われるスコアを稼いで上位ランクを目指すイベント。
3人1組のチームを殿堂入りウマ娘から選出。チーム名があり変更可能(デフォルトは自分の名前)。メインステージとエクストラステージがあり、メインステージの仕様は以下の通り。
- 1エントリーで5回対戦。
- 着順により獲得できるリーグスコアが決定する。
- 全レース、3チーム×2人の12人立て。
- 天候や馬場状態はランダムだが、1エントリー中のレースは同じ天候や馬場状態に統一される(曇り稍重が選択されたら5レース全て曇り稍重になるといった感じ)。
- アイテムはそれぞれ1日3個まで使用可能。
- 1日で5枚チケット1エントリーで1チケット消費。10枚まで貯められる。
- 対戦するごとにヒーロースキルが貯まり、貯めきると5レース限定のヒーロースキルを獲得(獲得はランダム。アイテムが必要なスキルもあり)。
- ランクはBRONZE1からPLATINUM4まであり、BLONZEランク中はチケット消費なし。4000pt(SILVER1到達)で一旦止まりヒーローゲージがMAXになる。
- PLATINUM1到達で一定条件を満たしたウマ娘[2]の名が入った称号『〇〇英雄譚』獲得可能(既に持っていた場合★が入る)
- PLATINUM4到達で称号『PLATINUMヒーローズ』獲得
- TOP96でエクストラステージ進出(出走をOFFにして出ない事も可能)
エクストラステージはA・B各ブロック12レース開催。3×4チームの12人立て、天候・馬場状態ランダムで行われる。順位によって出場レースが決まり、メインの11RはTOP8が入る(11R→10R→9R→12R→8R→7R…といったランク構成)。レースに出場したウマ娘は二つ名『SUPER HERO』が手に入る。またランクインに関係なく出場するウマ娘に「ウマいね!」をする、レースを観戦する事でジュエルが手に入る。
ローカル・シリーズ
現実の地方競馬に相当する。ただし、前述の通り大井・川崎・船橋・盛岡レース場の重賞はトゥインクル・シリーズに組み込まれている。
現在のところ、オグリキャップの出身である笠松レース場が『シンデレラグレイ』で描かれているのみ。
ゲームでは前述の通りシステム的に扱われず、オグリキャップはちゃんと地方から転入してきたという体だがそれ以上の話題はない。アニメ1期ではハルウララが高知に遠征しているが、「ローカル・シリーズ」という名称は用いていない。
ローカル・シリーズでは、レース場もトレセン学園も独自に作られている。
優秀なウマ娘は、中央からスカウトを受けることもある。
一方、現実でスマートファルコンやアグネスデジタルが行っていたような地方交流競走への遠征は、今のところゲームでは描かれておらず、シナリオはトゥインクル・シリーズ内に収まっている。
なお、『シンデレラグレイ』ではカサマツ・大井・高知以外にも、2018年時点で存在しているレース場計15場(当時改装中だった姫路を含む。なお、佐賀は「サガ」表記)が言及されている(第1巻18ページ参照)。その中に帯広レース場もあることから、ばんえいウマ娘が存在する可能性も示唆されている。一方、史実のオグリキャップ現役時には存在していた競馬場(北関東(宇都宮・足利・高崎)・福山・荒尾など)は存在しないことになっており、現在までにレース場が統廃合されているのかどうか、あるいはそれに対応するレース(例:北関東三冠)もあったのかは不明である。
海外レース
アニメでは、エルコンドルパサーが史実通り海外遠征をして凱旋門賞などに出走したほか、ゴールドシップも凱旋門賞に出走したことが語られている。サイレンススズカは、「沈黙の日曜日」がなかった場合に史実で予定されていた、アメリカ遠征を行ったことが語られる。
また、3期ではサトノクラウンが香港のG1を勝ったことが壮行会で語られていたが、これは時期的に考えるのなら香港国際競走の2400m戦の香港ヴァーズだろう。
ゲームでは、「プロジェクトL'Arc」にて凱旋門賞とその前哨戦のニエル賞・フォワ賞が実装された。ただし、現在のところシナリオ限定の特殊な出場方法となっており、国内レースのように自由に出走することはできない。
各ウマ娘のシナリオでは、史実で海外遠征を経験しているウマ娘がシナリオ中でも史実同様の海外レースに行こうとするが、何かと理由がつけられて国内にとどまり、適宜エンディング後に海外に飛び立つ形となる。
メインストーリーでは凱旋門賞とパリロンシャンレース場、アメリカンオークスとサンタアニタパークレース場が先行登場した。また、アメリカンオークスはメインシナリオで走ることも出来る。
また、シーキングザパールの育成シナリオでは、モーリス・ド・ゲスト賞とタイキシャトルが勝利を掴んだジャック・ル・マロワ賞に関しても言及がある。
ホッコータルマエの育成シナリオでは、史実で3度出走したドバイワールドカップに言及された。
言及されているレース(太字は実装済み)
- サン・クルー大賞
- ニエル賞
- フォワ賞
- 凱旋門賞
- モーリス・ド・ゲスト賞
- ジャック・ル・マロワ賞
- ドバイワールドカップ
- 香港国際競走(香港ヴァーズ)
- アメリカンオークス
- DOKIDOL☆WORLD☆CONCERT
ドリーム・シリーズ
現実に存在しない「夢の」レース。古今東西の名ウマ娘たちが一堂に集まって行われるレースとされる。
直接の元ネタは、JRAテレビCMの「夢の第11レース」。
トゥインクル・シリーズで優秀な成績を収めたウマ娘が選ばれるとされるが、その参加条件は秘匿されている。一部ウマ娘のシナリオでは、トゥインクル・シリーズを引退した後でドリーム・シリーズに進む旨が示唆されており、つまりは現実の引退後も表していると思われる。
実際にレースが描かれたのはウィンタードリームトロフィーのみで、残りは用語集に言及されているだけである。
URAファイナルズ
トレセン学園の秋川やよい理事長が、トゥインクル・シリーズを盛り上げるべく設立した大レース。
各距離とダートに分けて行われる一大トーナメントで、予選・準決勝・決勝の3回戦。1着のウマ娘のみが上位のレースに出場できるという、競馬の基準で考えると非常に過酷なものである。
育成シナリオ1「新設!URAファイナルズ」はもちろんの事、育成シナリオ2「アオハル杯 ~輝け、チームの絆~」、育成シナリオ4「私たちのグランドライブ」も全日程終了後はこのURAファイナルズに駒を進める事になる。
アオハル杯
育成シナリオ2「アオハル杯 ~輝け、チームの絆~」に登場するレース。トレセン学園主導のレースであり、長らく廃止されていたのを復活させた。
チームレースと同じ形で行われる。各6月後半(ジュニア級以外)・12月後半(シニア級以外)ターン後に4回のプレシーズンマッチ、シニア級12月後半のターン後に本戦が開催され、ゲーム内ではメインレース(育成ウマ娘が出走するレース)のみプレイする。定期開催されてトゥインクル・シリーズのクラシック戦線諸々と並行することとなるため、スケジュールの圧迫を考えるとやはり過酷である。
トゥインクルスタークライマックス
育成シナリオ3「Make a new track!! ~クライマックス開幕~」に登場するレース。乙名史悦子を初めとしたメディア主催のレースで、トゥインクル・シリーズが勝ち点方式となり、それを元に決勝戦の「トゥインクルスタークライマックス」が行われる。
現実のオグリキャップやヨシオもかくやと思われる連闘を要求され、1プレイ1時間以上を要求されるため、現実と比べるまでもなく、ゲームの世界でも過酷である。
GROW UP RACE/WBC/SUPER WBC
育成シナリオ5「グランドマスターズ - 継ぐ者達へ-」に登場するレース。それぞれ12月後半終了後に実施される。
ネームドに加えてハッピーミーク・ビターグラッセ・リトルココンが参戦。目覚まし時計が使用可能で、負けても進行は可能だが、勝つと走った脚質に応じたスキルが入手出来、[3]全勝すると追加で「全身全霊」が入手できる。
12月後半に赤叡智を発動するとこのレースもレースボーナス対象になる。
なお、WBCとSUPER WBCにはトロフィーが用意されており、距離等によって分かれている。分類はと名称は以下の通り
短距離 | SPRINT |
マイル | MILE |
中距離 | CLASSIC |
長距離 | LONG |
ダート | DIRT |
後にこの分類と名称はチャンピオンズミーティングにも導入された。
グランドマスターズ
育成シナリオ5「グランドマスターズ - 継ぐ者達へ-」に登場する最終レース。SUPER WBC後に5ターンの育成を経て実施される。
ネームドと過去のオリジナルウマ娘の参加はもちろんのこと、強力なステータスを持つ三女神(ダーレーアラビアン・ゴドルフィンバルブ・バイアリーターク)の3バも参戦。彼女らを倒し、グランドマスターズの栄冠を手にするのがこのシナリオの最終目標である。
L’Arc代表交流戦/ニエル賞/フォア賞/凱旋門賞
育成シナリオ6「プロジェクトL'Arc」に登場する日本代表のネームドウマ娘と海外ウマ娘と対決するレース。特にシニア級の凱旋門賞はシナリオ最終レースである。様々な「課題」というデバフを適正Ptを貯めながら克服しつつ競走する。日程は以下の通り。
ジュニア級12月後半後 | L'Arc代表交流戦第1戦 |
クラシック級8月後半後 | L’Arc代表交流戦第2戦 |
クラシック級9月前半 | ニエル賞 |
クラシック級10月前半 | 凱旋門賞 |
シニア級3月後半後 | L'Arc代表交流戦第3戦 |
シニア級8月後半後 | L'Arc代表交流戦第4戦 |
シニア級9月前半 | フォア賞 |
シニア級10月前半 | 凱旋門賞 |
大抵の克服対象の課題はレース前までに克服可能になるものの、凱旋門賞はクラシック級・シニア級問わず全ての課題が克服対象である。しかも「ジンクス」を克服する「L'Arcの希望」の解放はL'Arc代表交流戦第4戦後まで待たないといけない。
…じゃあ、クラシック級の凱旋門賞はどうするかって?ジンクスを抱えながら戦うしかないのである。しかもクラシック級凱旋門賞から強力なステータスを持つヴェニュスパークが参戦するため、勝つのは容易ではなく、目覚まし時計を使いきっても勝てない時がままある。勝てなくても進行は可能だが、勝つと凱旋門賞に有利な緑スキル3つと「凱旋門賞連覇の夢」が解放されるので出来れば勝っておきたい。
2回目の凱旋門賞では条件を問わずリガントーナが、クラシック級の凱旋門賞を勝つとヴェニュスパークの"師匠"モンジューが参戦。どちらもかなりの強敵だが、文字通りジンクスを克服し凱旋門賞トロフィーを掲げるのがこのシナリオの最終目標になる。
その他オリジナルレース
これ以外にも、ストーリーの都合で登場するレースや、登場人物の思いつきで行われるレースなどが登場している。ときたまレースでないものも混じっている。
- 選抜レース
- トレセン学園で年に4回行われる、デビューを目指すウマ娘がトレーナーに自らの実力をアピールするためのトライアウト。担当トレーナーがつかないとトゥインクル・シリーズに参加することはできないため、トレセン学園に通うウマ娘はまずここで結果を出さなければならない。選抜レースへの参加は生徒の義務であるため、参加を拒否し続けると退学勧告を受けることになる。その一方、合同トレーニングに参加しないウマ娘には罰として選抜レース出走不可の処分が下されることも。
ゲーム内では各育成ウマ娘のウマ娘ストーリー1~4話において、選抜レースを通してそれぞれのウマ娘の目標や走る理由、ライバルとの関係などが語られる。一方、ここで結果を出せずにトレーナーがつかないまま学園を去るウマ娘も少なからずおり、一部のシナリオでそういったモブウマ娘も登場する。なお、スカウト自体は両者の合意があればいつでも成立するらしく、選抜レース以外の場面でトレーナーと契約を交わすウマ娘も少なからず存在する。
- トレセン学園で年に4回行われる、デビューを目指すウマ娘がトレーナーに自らの実力をアピールするためのトライアウト。担当トレーナーがつかないとトゥインクル・シリーズに参加することはできないため、トレセン学園に通うウマ娘はまずここで結果を出さなければならない。選抜レースへの参加は生徒の義務であるため、参加を拒否し続けると退学勧告を受けることになる。その一方、合同トレーニングに参加しないウマ娘には罰として選抜レース出走不可の処分が下されることも。
- 月桂杯
- ビューティードリームカップ
- トレセン学園チーム対抗トライアスロン大会
- フリースタイル・レース
- 追試特別(国語小テスト 中学3年生40点下)
- ラーメン杯(G2)
- 金船障害(G1)
障害競走
現在のところアニメでもゲームでも描写されていない。ただし、アニメ2期でメジロパーマーが「ハードル走は下手っぴ」と評されていたことから、これに相当する何らかのレースまたはトレーニングがあると考えられる。ちなみに、ラダー運動に用いられるミニハードルは劇中でも頻出する。
ゲームでは、各レース場に障害競走のコースや障害物が描写されている。現在のところ単なる背景ではあるが、ちゃんと現実に忠実である。
作中に登場する障害の大きさは現実と同じと見られ、仮に『ウマ娘』の世界で障害競走が行われる場合、高さ1.6m・幅2.4mもある中山レース場の大生垣障害をウマ娘たちがハードル走のフォームで飛越することになり、ド迫力の大ジャンプが期待される。
一方、障害物には生垣・竹柵・バンケット・水濠と何種類かあり、飛越の方法も微妙に異なることから、モーションの描き分けが課題となるだろう。
ちなみに現実世界では陸上競技としての障害走も存在しており、オリンピック競技においても3000m障害が採用されている。こちらの障害は高さ91㎝(女子は76㎝)、水濠障害は最深70cm長さ3.66mの坂型である。採用するならこちらを参考にすることになるのだろうか。
現在のところウマ娘化されている競走馬で障害競走の経験があるのはメジロパーマーとサムソンビッグだけだが、パーマーのストーリーでは障害競走ではなく前述の「フリースタイル・レース」に参戦するエピソードが描かれており、これが史実の障害転向と平地再転向にあたる描写と思われる。
『うまよん』では、これまた前述の通りゴールドシップ主催の「金船障害」が行われたが、単なる運動会の障害物競走だった。
関連動画
関連静画
関連リンク
関連項目
脚注
- *そして、このイベント終了を見届けるかのように実馬のナイスネイチャ号が亡くなっている。
- *4000pt以上稼ぐ、もしくは到達時点でのリーグスコアランキングTOP3のウマ娘
- *青叡智の溜まり具合によっては入手できない場合あり。
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