ジョナサン・シーガル単語

入植第2世代。帝国軍元准将。性格は好戦的な野心家。

コリンズの後任の准将となり、ジェノスピノのライダーをダグラス・アルドリッジに変更し、共和国を侵攻。穏健派のコリンズとは思想が異なり対立していて、共和国との対談でも「好戦的で危険な思想を持つコリンズがジェノスピノを復元させた」と嘘をついていた。

しかしコリンズを慕いシーガルに対して反感を抱いているクリストファー・ギレルに寝返られた上に、コリンズが人格者であることは共和国も知っていたため、結果的にシーガルが信用されることはなかった。

ジェノスピノがライジングライガーに倒された後は禁固500年を言い渡され、刑務所から出れない立場になっていたはずだが、フランク・ランド博士によって釈放される。
ラプス島でオメガレックスが復元されようとしていることを知り、さらに現皇帝の腹違いの姉にあたるハンナ・メルビルと知り合う。そして電波ジャックし、ハンナ・メルビルこそが真の皇帝陛下だと高らかに宣言した上で自らを真帝国と名乗り、共和国と帝国に宣戦布告した。

一部の視聴からからは、特に理由も無く身勝手なクーデターを起した愚か者扱いを受けていたが、長らく詳しい反旗の理由は語られていなかったので、本当にノリと勢いだけで特に理由も無く反旗してるんじゃないかと疑いがあったが、46話にて先代皇帝がかつて率いていた無敵の帝国軍に憧れていて、それで決起したと本音をようやく語った。

結局の所、過去の帝国軍の栄光が忘れられないタカ派の老軍人が、穏健派でまともに戦争を起そうとしない現皇帝と現帝国を事が気に食わなくなり、身勝手極まりないクーデターを起した事になる。

ランド博士がネオゼネバスシティを侵攻している間、自らはスナイプテラに搭乗し、フィオナ皇帝に無条件降伏を迫った。しかしオメガレックスがグラビティーキャノンで沈黙し、レオ・コンラッドとギレルにフィオナを奪還されたことで断念。
ハンナを連れ戻した上でネオゼネバスシティから撤退していった。

真帝国に戻った後はオメガレックスをするべくハンナに迫るが断られ、打つ手なしの状況となる。

作中では冷酷非道で狡猾な軍人と言う扱いを受けている。
しかし、乗り手の負担が非常に大きいジェノスピノを使い、ライダーを使い捨て前提にした無茶な首都攻めを上手くいくと思っていたり、将軍としての戦略眼は高いとは思えない場面もある。

それだけではなく、企みがバレて軍法会議にかけられた時は、表面上は涼しい顔をしていたが、投獄後に特に脱獄手段を考えてなかったのか、げんなりした顔で大人しくしていたり、同志だったランド博士の恩赦で釈放された時も、まず感謝の言葉を言うのではなく、自分だけ投獄逃れしたランド博士に自身の不満を言い、解放後に戦い備えてランド博士にオメガレックスの完成を急がせた時も、シーガルのしつこい要求に怒り、机をひしゃげさせたランド博士の力に恐怖して、情けなく怯えるなど悪の将軍らしからぬ間の抜けた姿と小物臭さが目立つ。

上記の場面からか傲慢なだけの無能な将には見えるが、コリンズ准将が進めていたジェノスピノ復元プロジェクトを准将が病死してすぐ、自身の派閥に引き継がせるなど政治的手腕の高さ。自身が不利な状況になっても堂々と詭弁を言える口の上手さ。腐っても軍人なので最低限ゾイドと銃火器を扱え、いざとなれば銃を持って自分で戦う勇敢さは小物ながらも少なからず評価できる。

公式サイトの第43話の次回予告の説明文で、ゼログライジスが率いるゾイド軍団は、ゾイドクライシスの再現を思わせるほど暴威をふるっていた。シーガルは強大な戦力を手に入れたと大喜びしているが、イレクトラにとって、新帝国はもう用済みで･･････。（原文ママ）と、遂に公式サイトでもシーガルの愚かさと小物っぷりをネタにしつつも、もはや助かりそうにない書かれ方をされていた。
次回予告の映像でも基地に物語の黒幕のゾイド人間が、シーガル達を直接始末する為に乗り込んでくるような場面があり、やはりもう助かりそうにないと思われた。

そして、43話で遂に黒幕と対峙し黒幕から用済みであると告げられ始末されそうになると、得意の口の上手さで交渉を持ちかけるが、当然聞き入られるはずもなく黒幕の攻撃で情けなく悶絶する醜態を晒し、部下のスピーゲルからも呆れられるが、彼が煙幕弾を使った機転によりなんとか格納庫まで逃げ、シーガルはファングタイガーに、スピーゲルはドライパンサーに乗りこみ込み逃げようとするが･･･シーガル「ウェホ！エホ!煙幕弾を使うなら使うと言え！吸い込んでしまったじゃないか！」と、とっさの判断で脱出させてくれた恩人であるスピーゲルに文句を言い、待ち構えていた敵ゾイドを前に「有用クラスばかりじゃないかこれじゃ逃げるのは無理だ！」と弱気になり、いざ戦うも「対Bスーツを着ていないんだぞ！ゾイド任せに動いたら身体が持たん！」と言ったりゾイドを動かすたび情けなく喚くなど、国家転覆を図った将軍としての姿は、もはや見る影も無い醜態ばかりを晒すが、スピーゲルの助けと得意の悪知恵を働かせたおかげで、なんとか基地からの脱出には成功した。たった二人で。はたしてこの男の運命はいかに。

46話にて遂にもう後に引けなくなった為、逃亡中に悪運で入手した最後のリジェネレーションキューブを交渉材料に、自身の罪の撤回と合同軍最高司令官の地位を要求する悪あがきに出る。当然聞き入られるはずもなく基地を襲撃されるが、自身はキルサイスでキューブを抱えて再び逃亡に成功し、後日二度目の交渉に持ち込むが、地球全体の危機が迫っている状況に関わらず懲りずに合同軍最高指令の地位を要求する身勝手極まりない姿に、遂に愛想が尽きたスピーゲルに裏切られてしまい、キューブを持って逃亡するが、キューブを狙うジャミンガ達の大群には敵わず、もはやこれまでと最後のあがきでキューブもろとも自爆を決行しようとした瞬間、メルビル少尉の乗るスナイプテラに撃墜され遂に捕縛される。

軍だけなく第4勢力にも野望を阻止され、最後の戦いまで付き合ってくれていた部下にさえ裏切られ、軍人として自決すらままならず、散々いいように利用していたメルビル少尉に命を助けられる形で捕縛されるという屈辱的な形で因果応報な末路を迎える事になった。が、おまけの解説コーナーでは部下のアルドリッジ、スピーゲルと三人仲良く揃って楽しそうにしていた。

スピーゲル「色々と乗り継いでいった奴も居たが、俺は結局ドライパンサーに戻ったな。」
アルドリッジ「ッフ。ジェノスピノとオメガレックス両方に乗った奴は他にいないだろ。」
シーガル「そのどちらかで勝ってくれれば手放しに褒めてやるんだがな」