この物語は、事実であり、登場する、人物団体など、全て実在のものです。
...まさか
バタリアン (原題 The Return of the Living Dead)とは、1985年のアメリカ映画である。91分、カラー。
概要
傑作ゾンビ映画『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を撮ったジョージ・A・ロメロ監督が続編製作権を売りに出し、それを買った映画会社によって製作されたのが本作である。権利上の正式続編であり、原題(The Return of ~)からもわかるように、作品設定上においても続編である(※)。しかし『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』でのゾンビ設定を裏切りまくるため、パロディ的な内容にもなっている。一応、ジャンルはホラー映画となっているが、パニック映画やコメディ映画に分類されることもある。
※ロメロ自身は『バタリアン』に関与していないため、ロメロファンの中には本作を続編と認めない向きもある。
ストーリーは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』の出来事が事実だったという世界で、その時の死体が保管されている倉庫内で漏れ出たガス(トライオキシン245)を浴びた死体がゾンビとして次々と蘇ってしまい、さらにその1体を火葬したらガスが雨に混じって墓地に流れて・・・というこれだけ書くと結構怖そうな映画だが、実際にはかなり笑える作品でもある。
また、この作品のゾンビは『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』で描かれたような「動きが鈍い」「頭をカチ割れば死ぬ」「意外とバカ」といった、いわゆるゾンビ常識は通用せず、普通に走ってくるほか、道具を使ったり喋ったりして結構頭がいい。そして最大の違いは何故か苦痛が柔らぐという『人間の脳みそ』を延々欲しがる、という点である。
また、タールマン、オバンバといった隠れた人気ゾンビが存在するが、彼らの名前は日本の東和東宝が勝手に名づけたもの。でも、監督は「面白くなるならドンドンやれ」と怒るどころか大乗り気だったとか。
B級映画として上映されたためか、これの併映作が『コマンドー』だった映画館が当時かなりあったという。
(この2本立てでわざわざ観に行こうという観客が一体どれだけいたのだろうか・・・?)
コマンドーとの2本立てだった、ということからもわかるように、この映画は金曜ロードショーで放映された日本語吹き替え版が異様に人気が高い。
なかなか吹き替え音源の全長版が集められずDVD化は困難といわれたが、2014年に待望の復刻を遂げた。
一応、そこそこヒットしたので、続編が21世紀になっても作られ続けるカルト映画の一つになっている。
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関連項目
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