ピコカキコ製作に役立つツール一覧とは、そのままでは使いにくいピコカキコを使いやすくするためのツール群を書き記した物である。基本的に無料の物が中心である。
エディタ
- MMLxr (公開場所 - MMLxr)
- PCブラウザで動作するエディタ。Chromeが推奨されている。エディタ部分はシンタックスハイライトで表示される上で、ピアノロール形式でピコカキコを表示することが可能であり、視覚的に高度な編集を可能とする。チャンネルマスクやDPCM変換、WAV出力などを備え、ショートカットキーも充実、テキスト編集機能もプログラミングのテキストエディタと遜色ない出来である。
- FlMMLWriter (公開場所 - FlMMLWriter)
- こちらもブラウザ上で動作するエディタ。ピアノロールなどの機能は無いもののスマートフォンでも非常に軽快に動作し、シンタックスハイライトも備えている。MP3、WAVの音声出力が可能。
- Windows向けのみではあるがデスクトップ版が用意されており、オフライン環境で利用できる。
- FlMML2WAV (配布場所 - FlMML2WAV[アーカイブ])
- 本来はピコカキコをWAV形式に変換するためのツール。ソースをエディタに貼り付けて録音することでWAV形式で出力される。ただ多くのピコカキコ作者はこのエディタ部分をピコカキコをスタンドアロンで製作するために利用していた。コレを使うと、ブラウザのFlashプラグインがクラッシュして制作物が消える事が無くなるため安心して作ることが出来る。
- また再生を「Ctrl+P」のショートカットキーで使えるため、非常に制作時間が縮む。この辺りがよく使われている理由であった。現在バージョンが古い上ダウンロード不可となっているが、いまだに利用している作者もいる。
耳コピ支援
- Mkey (公開場所 - Mkey)
- 画面上に表示される1オクターブ分の仮想のピアノ鍵盤により、デスクトップ上で演奏できるツール。ピコカキコ入力前に音程を確認したい時に使う。仮想ピアノツールは複数存在するが、これはピコ師のれね氏が企図したもののため、サイン波、矩形波、三角波、ノコギリ波というピコカキコっぽい音色で演奏できる。
- また、打ち込んだ音の音程が下部のテキストボックスにピコ文字の形式で打ち出されていく特殊機能を持つ。実際にピコカキコとして打ち込む前の、メロディの簡易なメモに使用できる。
- Domino (配布場所 - Domino)
- MIDIシーケンサ。ピコカキコには基本的にピアノロールが存在せず、入力する際に非常に視認性が悪いので外部ツールでそれを補うのが基本である。MIDIシーケンサ自体はこれ以外にも存在するが著名な物を一つ挙げた。現在は前述のMMLxrがより直接的な解決策となっている。
- WaveTone (配布場所 - WaveTone)
- PCMファイルの音程を視覚化し、ピアノロールという形で出力してくれる。単音でないと高い精度は出ないが、後述の音きりすを使うことで精度を上げることができる。
- 音きりす (配布場所 - 音きりす)
- 特定の周波数や位相だけを切り抜いたり、逆にそれだけを消したりしてPCMで出力してくれる。WaveToneの精度を上げるのに重宝する。
- 歌声りっぷ (配布場所 - 歌声りっぷ)
- 通常音源とカラオケ音源があれば引き算することで歌声だけを抽出できる。これもwavetoneの精度を上げるのに使える。
DAW・VSTi
- FLstudio(体験版) (配布場所 - FLstudio)
- 各種DAWはMIDIシーケンサの代用も可能だが、多くの場合はピコカキコ音源をVSTiでシミュレートとして使うことが多い。
FLstudio体験版は保存したものを開くことができないが、シミュレートとして使うには十分。 - REAPER (配布場所 - REAPER)
- こちらはフリーのDAW。音MAD制作などによく使われる。用途はFLstudioと同じ。
- Magical8bitPlug (配布場所 - Magical8bitPlug)
- ファミコン音源のエミュレートができるVSTi。
- Chip32 (配布場所 - Chip32)
- 波形メモリ音源のエミュレートが出来るVSTi。
- VOPM (配布場所 - VOPM)
- FM音源のエミュレートが出来るVSTi。
その他
- Stirling (配布場所 - Stirling)
- バイナリエディタ。波形メモリ音源(@13)の作成などに使う。 PCMファイルなどのヘッダを切り取りFlMMLに貼り付けるために用いる。
- 電卓(計算機)
- OSの備え付けなどで問題なし。音長の直接指定(%~、tick)の計算に使う。
プレイヤー
- V1MML (配布場所 - V1MML)
- ピコカキコ作者のLDrive氏によって制作されたMacOS向けのFlMMLプレイヤー。鍵盤表示できるのが特色で、鳴っている音がどのような設定であるか、音量はどの程度であるかなどといった各トラックの状態が視覚的にわかる。特に大きいのが合計ticks数の表示で、複雑にticksを絡めた入力の後でも計算のための算出を簡略化してくれ便利。
- FlMML for Android(配布場所 - Google Playストア)
- AndroidOS向けのプレイヤー。製作はtrr氏。32bitでのバックグラウンド再生などを負荷なくできる。再生ボタンを長押しするとURLから読み込むモードになり、ここにピコカキコ番号を入れるか「https://dic.nicovideo.jp/mml/【ピコカキコ番号】」とURLを入れるかして「取得する」をタップすればピコカキコも読み込める。再生中に停止ボタンを長押しすると簡易の鍵盤表示が行える隠し機能付き。
- NEZplug++ (配布場所 - NEZplug++)
- nsf、gbsなどのプレイヤー。制作がピコカキコ作者のOffGao氏なので、コピペするだけDPCMやGB波形メモリ音源として使えるソースを出すことが出来るなどFlMMLにやさしい仕様になっている。
- GXSCC (配布場所 - GASHISOFT)
- コナミのSCC音源を再現したMIDIプレイヤー。 特になにもしなくてもそれっぽい物ができるためChiptuneアレンジをする場合イメージをつかむのに使える。
- 黒猫SPC (配布場所 - 黒猫SPC)
- spcプレイヤー。
変換
- PetiteMM (配布場所 - PetiteMM)
- MIDIをピコカキコに変換する。製作はごちゃ氏とloveemu氏。
- DPCMコンバータ
- PCMをDPCMに変換する。手順が非常に楽。制作はarche氏で、またごちゃ氏により修正版が作られた。現在サイトは無く、またFlash製だったため動作できない。
- ワンショットWAV13作るやつ (配布場所 - ワンショットWAV13作るやつ)
- 読んで字の如く、WAVファイルからワンループの波形(@13)を生成するブラウザソフト。細かい設定やMML出力などの編集機能を備えている。
- MakeDPCM (配布場所 - MakeDPCM)
- WAVファイルからDMCファイル(DPCM)を生成するソフト。様々な調整機能付き。DMCファイルは、上記のMMLxrで読み込める模様。
- SoundEngine ( (配布場所 - SoundEngine Free)
- フリーの波形編集ソフト。 多機能で有名だが、ピコカキコにおいてはワンループの波形を切り出したり(@13)、DPCM(@9)などの製作にビットレートを落とすのに使う。
- Audacity (配布場所 - Audacity)
- オープンソースのサウンド編集ソフト。SoundEngineの項で説明したのと同等の使い方が可能。クロスプラットフォームで、WindowsのみならずOS XやGNU/Linuxにおいても利用できる。
関連コミュニティ
関連項目
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