ファーロン・ダイナミクスは、ゲーム『アーマード・コアⅥ ファイアーズ・オブ・ルビコン』に登場する架空の軍需企業である。
組織概要
ベイラム・インダストリーやBAWS、オールマインドなどと異なり、主人公C4-621(=ゲームプレイヤー)が購入するACパーツの製造元として登場するのみで、ストーリーの本筋には関わらない企業。世界観設定や、各勢力の背景情報を繋げる存在である。
物語の舞台・惑星ルビコン3が属するルビコン星系から離れた、別の星系に本拠地を置く「星外企業」の一つ。おそらくはベイラム経済圏に匹敵する独自の経済圏を構築/掌握しているものと思われる。ACパーツメーカーとしては多種多様な実体弾ミサイルを製造しており、その制御を行うFCSや、推進技術を生かしたブースタでも優れた製品を世に送り出している。
「ファーロン」とは距離の単位で、約200mを表す。競馬場に突っ立っている「ハロン棒(200m標識)」といえば伝わる人もいるだろう。企業ロゴには弓矢を構えるセントウル=ケンタウルスが描かれている辺り、近代馬術、ひいてはそれらの発祥地である欧州を意識した企業なのかもしれない。ハロンにセントウル……ファーロンの本拠地は阪神競馬場だった可能性が微レ存……?
「武装船団」と呼ばれる宇宙艦隊を保有しており、度々ベイラムと抗争を起こしていた。ゲーム開始時点ではベイラムとの関係は良化(直接戦火を交えない冷戦状態か、同盟を結んだのかは不明)したようで、ベイラム専属AC部隊「レッドガン」所属機のほとんどがファーロン製品を搭載している。
レッドガンの総長であるG1 ミシガンは、元々は武装船団を率いるファーロン社員だった。ミシガンは自らをベイラムの賞金首として登録し、懸賞金の半分は古巣ファーロンの同僚たちが受け取れるように計らっている。
かつてミシガンがレッドガン=ベイラムとして従軍した「木星戦争」では、ベイラムAC部隊は「ミサイル技術の不足」により「遠距離戦」で苦戦を強いられたとのこと。この情報から「木星戦争とはベイラム陣営とファーロン陣営の戦いだったのでは?」と推察するファンもいるようだ。
ルビコン3におけるコーラル再発見の報にはさほど関心を示さず、現地で交戦するベイラムその他の勢力にACパーツを供給するのみの中立を保っている。ただし、作中では「あの古狸は表立って動かないだろう」と分析されているあたり、本当のところは介入の機を伺っているだけなのかもしれない。
製造ACパーツ
ブースタ、FCS、武装パーツを製造する。ある意味、AC4系のMSACインターナショナルに近い。
アーキバス・コーポレーションと同様に、製品には名称(ペットネーム)を付けることなく、形式番号は全て文字の羅列で表される。このためプレイヤー間では「小型4連」「重3連双対」「シングル高誘導」といった製品の特長、「P04」など番号末尾の抜粋、「80FCS」などのパラメータをネタにした略称で呼ばれることが多く、初心者が把握するのはちょっと大変。
ブースタ
- BST-G1/P10
初期機体LOADER 4に搭載されている第一世代型。ACシリーズでは「初期ブースタは産廃」が伝統だが、本機は搭載負荷の割にアサルトブースト性能が高く、そこまで酷い品質ではない。とはいえ通常ブーストは極限まで軽量化した機体以外まともに動かせない低出力なので、採用するならアサルトを主軸に。 - BST-G2/P04
高性能化に伴い重量が増加したACのため開発された第二世代型。各性能がハイレベルにまとめられた傑作。迷ったらこれかシュナイダー社のFLUEGELを選んでおけば問題ない。 - BST-G2/P06SPD
クイックブースト性能を切り捨て、通常推力に振り切った調整の第二世代型。通常ブーストでも速度を出せる中量~軽量機に高い適性を示す。アップデートで上昇推力も強化されたため、空中要塞アセンブルにもおすすめ。
FCS
- FCS-G1/P01
ミサイル開発に特化する以前に制作された第一世代型で、LOADER 4にも搭載されている。全照準性能で力不足の完全な型落ち品であるため、可及的速やかに換装したい。照準機能&ミサイルを使わない常時マニュアルエイム状態なら最低の搭載負荷が生きるが、そんな人間やめてる奴なんてそうそう居る訳もなく。 - FCS-G2/P05
ミサイル開発に特化し始めた時期の製品となる第二世代型。非常に高い中距離適正を持つ。P01からの乗り換え先としてもおススメ。 - FCS-G2/P10SLT
ミサイル特化路線が確定した後に開発された第二世代型。最高のミサイル適性を持つミサイラー御用達製品。初期のネット対戦環境でミサイラー機が大暴れしたため、アップデートで下方修正の憂き目にあった。デザインがPCエンジンそっくり - FCS-G2/P12SML
マルチロックオン性能を重視した第二世代型。ミサイルを用いた対複数戦で輝くが、射撃武器適正が低く、搭載負荷は高いため、一部のミッション攻略向け程度の評価に落ち着く。
ミサイル
形式番号法則は「装備部位」-「開発世代」/「???」「弾頭種別」-「同時発射数」
- ミサイル:スタンダードなマルチターゲットミサイル
- 分裂ミサイル:目標との距離に応じ分裂するスプレッドミサイル(MIRV)
- 双対ミサイル:左右に大きく広がる弾道で射出されるデュアルミサイル
- 垂直ミサイル:垂直射出され敵機頭上から直進するヴァーティカルミサイル
- 高誘導ミサイル:長時間滞空し敵を追尾するアクティヴホーミングミサイル
- コンテナミサイル:自動誘導式マイクロミサイルを放出するコンテナ弾
- ハンドミサイル:手で保持する形式のランチャー
ストーリー中の動向に関する推察
この節は、全エンディングを確認後に 閲覧することを推奨します。 |
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この節の半分はフロム脳でできています。 公式設定ではないので注意してください。 |
物語序盤、ファーロンはルビコン土着企業のエルカノ社に技術提供を検討していることが仄めかされる。そして終盤、ファーロンはエルカノとの取引に合意し、満を持して技術提供を行う。こうしてエルカノ社が完成させたのが、ALBAフレームとニードルガンである。
単に推進器やFCSのデータを供与しただけでALBAが完成したとは考えづらいため、ファーロンにもACパーツ全体の蓄積データが存在した=ルビコン3で販売していないだけでファーロンも独自のACフレームを製造していた……と考えるのは深読みのしすぎだろうか。
この技術提供合意が判るタイミングは、ミシガンが戦死し、ベイラムがルビコン3撤退を決定した後。実際に合意した時期が判らないので完全な推測になるが、ファーロンの立場では「エルカノに肩入れしてコーラル利権を狙っても、ベイラムを刺激することはなくなり、アーキバスの動向のみに気を配ればよい」状況になったわけである。
また、ストーリー展開によっては、ルビコン解放戦線のスパイであるV.Ⅳ ラスティがミシガンを斃すのだが、ここからフロム脳を働かせて「ファーロンは技術給与の条件としてミシガンの死を求めたのではないか」と考察するプレイヤーも存在する。ファーロンにとっては裏切り者の粛清が叶い、ベイラムから支払われる懸賞金で小遣い稼ぎにもなる、一石二鳥の提案……という推論である。それを抜きにしてもミシガンを斃してベイラムを撤退に追い込める組織なら、肩入れしても火傷する恐れは少ないだろう……という判断も出来る。
関連動画
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関連静画
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関連項目
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