対立厨、または対立煽りとは事あるごとに喧嘩を吹っかけ、対立を煽る暇な人の事である。
概要
「匿名が保証されたネット上では人は凶暴化する」というのは通説だが、その代表例であるのがこの対立厨である。「作品やファンが気に入らないから暴れ回りたい、ぶっ潰したい」という憎さ余っての行動であったり、単に「目立っている物だから荒らしたい」など動機は様々。相対するふたつの勢力に、中立な第三者、或いはどちらかのファンの狂信者になりすまして過激な発言をする事で双方の対立を煽る。また、レッテル貼りやスレに特攻、炎上、自作自演・・・等といった行動でその場を荒らそうとする。
ひとつの事柄に対してとにかく議論をしたがる「議論厨」とは違い、対立厨は同じ様な煽り合いを繰り返したがる・させたがる人達を指す。このことを考えると、彼等はコピペブログによって煽られた輩や2ch脳も併発している可能性がある。
いずれにせよ、議論しているスレで対立煽りの流れに乗せられると、本来目的としていた議論は失われ、特定立場への悪評だけがいつまでも残る事になる。それを対立煽りによるものと見抜けないと、事実を誤って認識してしまうことになる。
コピペブログにおいてはアクセス稼ぎに使いやすいためなのかそういった業者が2chに書き込んで荒れるよう促したり、スクリプト仕込んだりしてる場合もある。炎上マーケティングという項目も併用して見てみよう。
対立厨による例
例えばパンに関する意見交換を行うコミュニティがあったとした場合、対立厨によって以下のような書き込みがされる可能性がある。
- 米派を装い、パンに対するアンチをしつつ、米を持ち上げて、さも米派がパンをアンチしてるように見せかける。
(例:「パンは美味しくない、米こそ至高」「米>>>>パン(笑)」「パン派は害悪」) - パン派を装い、米に対するアンチにしびれを切らしているような振る舞いをする。
(例:「米派のせいで流れが滅茶苦茶になった」「米派のせいでパンの話がしにくい」) - 中立を装い、米もパンもまとめて叩く またコミュニティが荒れている場合そのことを欠点に含める。
(例:「米もパンもたいして美味しくない」「俺は中立だが、どっちも荒らしばっかりだな」)
対立厨認定
対立厨というのは概要の通り対立する陣営のどちらともとれない第三者。という印象を持つが実際の所本当に両方に喧嘩を売るタイプは珍しく、一方だけに過激に煽るのが大半である(目的が炎上の場合でも一度でも両方を煽っているのがバレるとすぐ相手にされなくなるため)つまり対立厨といっても実態は一方に与するコミュニティの中の人と違いはなく、区別が困難である。よって、自身のコミュニティで過激な発言をして自身のコミュニティの評判を下げる人がいればそいつは対立厨だと認定して自分達とは関係が無い人間というトカゲの尻尾切りのように使われる例もある。
特徴
- そのコミュニティを混乱させる事を好む為、敵対的な書き込みをする。
- "厨"や"派"などのレッテル張りを多用し、敵対する立場の存在をアピールさせる。(例:ネトウヨ/パヨク・きのこたけのこ戦争の一連の流れ)
- 少なくとも片方の立場を陥れるような発言を含ませる。(○○厨の方がマシだな・マジか○○ファン最悪だな)
- 比較を多用し、極端な表現を使いたがる、出所不明な情報を流す。(~らしい・~という風潮)
- 事実ではあるが、関係ないこと、あまり意味のないことを大げさに書く。(参考:DHMO)
- モノだけではなく、人(ファン)や立場を叩く。(やはり○○厨は害悪・・・など)
- 有りもしない馬鹿、いたとしても数人の馬鹿をさも全員であるかのように書き込む。(参考:見えない敵)
- 話の流れを無視して対立事項の一方だけを理由もなく称賛または侮蔑し、それぞれのアンチを呼び込む
対処法
反応欲しさに書き込むため、基本的には荒らし同様に「スルー」が妥当である。不特定多数をヒートアップさせるのが対立厨の目的であり、誰も相手をしなければ自然と消えるだろう。うっかり煽られて頭に血が上ってしまうと、対立厨の思惑通りに自分が煽りに加わってしまう可能性もある。荒らしに反応する人も荒らしなのであり、対立厨に反応する人も対立厨と同レベルなのだ。
問題は、対立厨はあの手この手を駆使してその気配を隠していることである。「スルー」しようにも荒らし、狂信者、アンチのようなわかりやすさが無く、表面的には最もらしいことを言って徐々に大げさにする事が多い。
また、対立厨によって歪んでしまった記事を閲覧したときも注意する必要がある。外部の一見さんには、対立厨の煽りも単なる議論の軌跡にしか見えないものである。結果、誤った情報を鵜呑みにしてしまう。最悪の場合、他の場所にその間違った事実が持ち込まれ、また別の炎上を引き起こすという負の連鎖に繋がってしまうだろう。
- 2ch ⇒ その匿名性からなりすましが多い。ID切り替えによる人数のかさ増しなど、対立の手法も豊富。
- twitter ⇒ 短文しか投稿できない特性上、ソース不足に目を瞑られやすい。そして広まる速度も速い。
- まとめブログ ⇒ 取り上げられる記事やレスがブログ管理者により虚偽関わらず取捨選択され、歪んだ記事がさらに歪まされる可能性がある。
これらは利用人数も多く、事実無根なソースが入り乱れる。情報の補完をするには便利なツールであるが、事実でないことも補完してしまう可能性もある。そうして気づけば自分が対立厨の仲間となっている可能性もあるのだ。
結局唯一の対策は「誰かを叩こうと思わない」ということだけである。何かを否定する行為は立場を生み出し、いずれは立場に対する石の投げ合いとなる。そうなれば元々の議題はほったらかしになり、不毛で同じ様な煽り合いにしかならない。
(批判、批評行為そのものが悪というわけではない。批判、批評をした"人"を叩くことを避けるべきである。)
自分は真っ当なことを発言するつもりでも、対立的なことを言ってしまう可能性がある。その一文を投稿する前に一度冷静に見つめなおしてみよう。
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