ステルスマーケティング (Stealth Marketing) とは消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為を行うことである。
ちなみに「ステイル=マグヌス」は必要悪の教会(ネセサリウス)に所属する14歳の魔術師である。
同様に「ステマ」と略される競馬用語については「ステマ配合」を参照。
概要
第三者を装い、自社の宣伝のみならず、他社を貶める情報を拡散する事で、直接的な宣伝広告の効果が薄い消費者に対し、自社製品をアピールする事が出来る。卑劣な宣伝手法であるとして、欧米などの消費者意識の高い一部の国では違法化されている。日本では聴衆・一般客の中に金で雇った人間を紛れ込ませておき、有利に販売を進める「サクラ」という方式が昔から有名であった。
インターネット上におけるステルスマーケティング
インターネットが普及した現在では、個人を装ったブログや掲示板書き込みなどによるステルスマーケティングも急増している。
有名なのはソニーのゲートキーパーが行う2ちゃんねるやブログのコメント欄でソニー商品を持ち上げる書き込みである。匿名で個人特定が難しい2ちゃんねるでは、宣伝に好都合といえる。これに類した行為は古くから行われており、「工作」「業者」「社員乙」などと呼ばれ嫌われてきた。
更に2ちゃんねるの記事をまとめた「まとめブログ」の一部では、アニメ・ゲーム等の作品に対する感想において、作品を賛美する書き込みだけを抽出して記事にして「この作品は素晴らしい」という風潮を作ったり、また対抗作品の批判的な意見のみをまとめて「この作品は評価が低い」という一方的な記事を書いたりする。
まとめブログ等の記事はTwitterなどで記事タイトルだけが拡散されやすくステマを行うには最適なツールでもある。
あくまでブログ管理者による情報の取捨選択における記事作成なので、全てのまとめブログがステマを行なっているとは言えないが特定の会社の作品のみを異常に持ち上げていたりするので閲覧する際は一方的な情報に注意しよう。
その一方で、人気作、流行作品に対して「どうせステマだろ」「またステマか」などというように決め付け、貶める例も後を絶たない。
そもそもステルスマーケティングは実態や証拠を掴むことが難しく、「口コミ」「ネット上の盛り上がり」といった例からステマの介在を予見することは殆ど不可能である。そのため、しばしばステマ批判は陰謀論と相似し、冷静な議論が成り立たない例が多い。
また、2012年早々に2ちゃんねるの一部で「某アニメ会社や某ブログがステルスマーケティングをしている」「アフィブログやまとめサイトはステルスマーケティングに加担している」などとの声が上がり、グーグルトレンドでステマが一位になるなど、珍現象が起こった。
実際の事件
デビットマニング事件
ソニーピクチャーズエンターテイメントアメリカが、架空の映画評論家、デビット・マニング (David manning) に自社の映画を宣伝させていた事件。この事実は、ニューズウィーク誌の記者ジョン・ホーン (John Horn) によって告発された。ソニー社は観客らの集団訴訟に対して、1億6000万の和解金を支払っている。
Zipatoni社事件
「all I want for xmas is psp(クリスマスにはPSP以外いらない)」という名の、個人ファンサイトがマーケティング会社Zipatoni社によって運営されていた事が発覚した事件。個人サイトを装っていたが、不信に思ったユーザーがwhois(ドメイン情報検索サービス)で検索したところ、Zipatoni社によって運営されている事が判明した。
ソニーコンピューターエンターテイメントアメリカは、同サイトに謝罪文を掲載した。
ウォークマンの宣伝手法
1979年の、初期形ウォークマンの発売時、ウォークマンを装着して山手線に乗り込み一日中ぐるぐる回ることで、ウォークマンが流行していると錯覚させるための宣伝が行われた。
ウォルマートやらせブログ事件
世界最大の小売チェーンであるウォルマートの宣伝担当会社エデルマンが、Flog(やらせブログ)を立ち上げウォルマートを宣伝・賛美する記事を書いたことが米消費者団体とビジネスウィーク誌によって暴露された事件。インターネット上のブランドイメージの悪化を懸念したウォルマート社が事態改善のために仕掛けたものとされているが、結果は全くの逆効果であった。
Google急上昇ワード事件
2009年、Google日本法人が新サービスの「急上昇ワードランキング」の宣伝のために、一部ブロガーに金銭を支払い宣伝記事を書かせた事件。ブログでのステルスマーケティングを広く認知させるきっかけとなった。この件に対する本社からの懲罰として日本語版GoogleのPageRankが引き下げられる事態に。
J-Payment社による知恵袋ステマ請負証拠流出事件
2011年、株式会社J-Paymentから店舖等に送られた「Yahoo知恵袋で自作自演のやらせ請負します」といった内容のメールから営業資料が流出。極めて稀なステマの一次資料の流出である。この件は10/24日経BPで記事になり
11/3には朝日新聞でも取り上げられた。
流出した資料は、この件のまとめwiki
から閲覧・ダウンロード可能である。
尚、未だに本件に関してYahoo・J-Payment共に一切公式コメントをしていない。
食べログ事件
カカクコムが運営する人気グルメサイト「食べログ」で、金銭を受け取って飲食店に好意的な口コミを投稿「やらせ業者」の活動が発覚。同社は昨年末時点で39業者を特定し、悪質な業者に対しては法的措置も検討しているという。消費者庁もまた同事件の調査を開始している。
個人でのステルスマーケティングに対する心構え
概要にあるとおり、ステルスマーケティングとはインターネットにおけるサクラであるため、インターネット上の情報に対しても安易にそれと同調する事なく、自分の判断で見極める事が重要である。
自分で調べる、自分で試す、信頼できるあるいは直接確認を取る事ができる情報源を見定める、など、要は「発信元の不確かな情報を鵜呑みにしない」ことが大切である。
関連項目
- 捏造
- サクラ
- 工作
- 陰謀論
- ソニー
- GK
- コピペブログ
- 第一次ブログ連戦争
- 第二次ブログ連戦争
- はちま起稿
- オレ的ゲーム速報@刃
- やらおん!
- 天真爛漫な部下
- 認定厨
- 見えない敵
- 一体みんな誰と戦っているんだ
- メディアリテラシー/インターネットリテラシー
- 対立厨
http://dic.nicomoba.jp/k/a/%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AB%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0


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読み:ステルスマーケティング
初版作成日: 11/09/18 23:47 ◆ 最終更新日: 12/02/16 10:27
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